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杉浦 龍一 院長の独自取材記事

龍一歯科

(碧南市/碧南中央駅)

最終更新日:2022/01/05

杉浦龍一院長 龍一歯科 main

名鉄三河線の新川町駅と碧南中央駅の中間に位置する「龍一歯科」は、碧南市生まれの杉浦龍一院長が「地元に恩返ししたい」と1993年に開業した歯科医院だ。杉浦院長は、検査によるトラブルの原因究明と丁寧な説明を徹底した診療スタイルで、一般歯科をはじめ小児歯科、矯正歯科、インプラント治療など歯科診療全般に対応。患者の年齢層は幅広く、待合室では小さな子ども連れの親子と、高齢者が隣り合うことも珍しくないという。治療後のメンテナンスやクリーニングを目的に受診する患者が多いのも特徴で、杉浦院長は「きちんと原因を究明し、患者さんの理解を深めることに力を尽くしてきた結果と思うとうれしい限りです」とほほ笑みを浮かべる。そんな院長に、原因究明と説明の徹底に心血を注ぐ理由、歯科診療を通じてめざす未来像を聞いた。

(取材日2021年12月14日)

患者と二人三脚で、健康的な口元を守る

開業のきっかけ、患者層について教えてください。

杉浦龍一院長 龍一歯科1

以前、この場所には私の実家があったんです。父は酒屋を営んでいて、私も子ども時代から地域の皆さんに良くしていただいて。歯科医師になった時、ゆくゆくは自分が育った地元に恩返しがしたいと考えていました。それで、1993年に当院を開業したわけです。患者さんの多くは碧南市在住の方で、他にも安城市や岡崎市、西尾市から通われる人もいらっしゃいます。患者さんの年齢層に大きな偏りがないのも、当院の特徴かと思います。気づけば診療を始めて30年近くがたちました。初めて診察をした時は小さかったお子さんが成長し、今では親となってお子さんと一緒に受診する、なんてケースも増えてきました。感慨深い思いですね。

貴院ではどのような方針で診療を行っているのですか?

開業当時から徹底していることが2つあります。一つは「原因を究明すること」。患者さんが訴える症状を取り除くための処置を行うのはもちろん、いくつかの検査によってトラブルを招く原因を探り出すことを徹底しています。これに加え、「患者さんの理解を深めること」にも重きを置いてきました。説明にはできる限りの時間をかけ、些細な疑問や懸念にも応えていくのです。「痛いのをどうにかしてくれるだけでいい」という患者さんであっても、必要な検査を行い、治療内容を十分に説明することは怠りません。開業当時は「悪くなったら治す」が一般的でしたし、患者さんによっては煙たがる人もいたかもしれませんね(笑)。でもとても重要ですから、手を抜かずにやってきました。当院では診療方針を反映したオリジナルの精密検査プログラムを用意していて、受診された患者さんには必ずご紹介しています。これも当院の特徴といえるでしょうね。

原因究明と丁寧な説明を徹底する理由をお聞かせください。

杉浦龍一院長 龍一歯科2

まず原因究明について。私にとって必要と思う検査を行わないままにとりあえず治療を進めるというのは、地盤調査も設計図もないままに家を建てることと同じなんです。口腔内全体の状態を事細かに把握してようやく、必要な治療を吟味できます。それに、歯は再生しないのですから治療のやり直しも当然できません。だからこそ、提供する治療は自信の持てるものでないといけないのです。原因究明の徹底は、そんな思いの表れですね。ただ、歯科診療をより良いものにするには、患者さんにも協力も必要です。お口のトラブルの多くは細菌感染によるもの。トラブルを防ぐには、患者さん自身が行う毎日のお手入れもとても重要なのです。歯科医師や歯科衛生士といった歯科のプロと患者さんが互いに協力することで初めて、より良い結果に近づけると考えます。

口元の“現状”を深く理解することが、健康への第一歩

こちらのクリニックが提供する精密検査プログラムでは、具体的にどのようなことを行うのですか?

杉浦龍一院長 龍一歯科3

エックス線画像撮影、歯型採取・模型作製、歯周病検査、唾液細菌検査、口腔内診査、口腔内写真撮影、噛み合わせや顎の動きのチェックといった検査を行います。すべての検査を行うのにかかる時間は1時間半程度。多少時間がかかるので、ご希望があれば2回に分けることもあります。実施した検査の結果をもとに、これまでに起きたトラブルの要因が何だったのか、そのままにしておくとどんなリスクが考えられるかを導き出し、患者さんにお伝えします。お口の中の状態を知る機会は多くはありませんから、驚かれる方も少なくありませんよ。そして検査結果の解説から1週間程度の期間を置いて、どんな治療が必要でどのように進めていくのかといった治療計画の説明に進みます。

治療計画の説明を日を改めて行う理由をお聞かせください。

お口の中の現状を知った患者さんに、理解を深めてもらう時間をつくりたいと考えてのことです。誰しも、一度聞いたことをすべて記憶するなんてできませんよね。しかも多くの場合、「最後に聞いた話題」「直接的に影響する内容」が記憶に残りやすい。この考えでいえば、検査結果から治療計画まで順を追ってお話しすると、「治療内容と費用」の印象が強く残ってしまって、ともすれば費用を基準に判断をしてしまいます。丁寧な説明は、ご自身のお口の状況を知った患者さんが、自ら問題点に対して「どうしたいか、どうするべきか」を考えるきっかけをつくるために行うもの。何においても患者さんには現状を理解することにしっかり向き合い、自ら症状について調べたり、場合によっては他の歯科医院でセカンドオピニオンを受けたりしてもらいたいのです。

患者さんが主体的にご自身の体、健康に向き合うための大切なプロセスなのですね。

杉浦龍一院長 龍一歯科4

そのとおりです。お口の中の現状としっかり向き合い、理解を深めていけば、ご自身の要望も明確になって、治療も選びやすくなります。治療計画は複数案を用意し、それぞれのメリット・デメリット、費用の違いなどを詳しく説明しますし、ご要望に応じて内容を調整することも可能です。もちろん、最低限やらなければならない、省略できないこともありますが、その理由もきちんとご説明します。こうしたやりとりが、患者さんと二人三脚の関係性をつくっていくのに大事なのです。

患者の主体性を育て、トラブルの防止につなげる

主体性を育てることで、患者さんにどんな変化がありましたか?

杉浦龍一院長 龍一歯科5

口元の健康に対する意識は格段に高まったと思います。当院で治療を受けると決めた患者さんは、ほとんどが治療後も継続してメンテナンスに通ってくださっています。大きな問題も起こりにくく、たとえトラブルが起きても早期に見つけやすいので、治療が大がかりになるケースもとても少ないですね。あと、電話での問い合わせも多いんですよ。「ちょっと歯のことが気になって」といった些細なものがほとんで、「そこまで気にしなくて大丈夫だよ」と思うこともしばしばありますが、これも患者さんがご自身の体にしっかり目を向けて、「いつもと違う」と感じたからこその行動ですよね。「悪くなったら治療する」から比較すると、とても大きな変化だと思います。

お口の状態に目を向けるきっかけとして意識しておくと良いことなどありますか?

何かしらの症状をきっかけにするだけでなく、例えば「お口の中をすっきりさせたい」「歯をきれいにしたい」といった美容院やエステに通うような気持ちで受診していただくのも良いかと思います。あと、お子さんに関しては乳幼児健診や、学校での検診などで指摘を受けた場合は、見た目に問題なさそうに見えても一度受診することをお勧めします。お子さんの場合、噛む、飲み込む、喋る、呼吸するといった機能が十分に発達していないために、口呼吸などが癖づいてしまったり、歯並びや噛み合わせの乱れが生じたりすることがあるんです。当院では口元の機能の発達を促すトレーニングなども行っていますし、咬合誘導などが必要であれば小児矯正も検討します。お子さんのうちに健やかな口元に育て上げていくことで、将来的にお口のトラブルの予防も期待できますので、環境に慣れる意味でも気軽に受診していただきたいです。

今後の目標をお聞かせください。

杉浦龍一院長 龍一歯科6

今まで大事にしてきた信念を、変わらず貫き続けていきたいです。その上で、新しい技術なども柔軟に取り入れて、診療の厚みを増していけたらと思っています。究極の目標は、治療を必要とする人がいなくなることですね。開業時、私は「碧南市から虫歯をなくす」と意気込んでいました。あまりに壮大な目標ですよね(笑)。でも、諦めていませんよ。削って詰めるといった、旧来の治療が必要なくなる日をめざして、歩み続けていきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

精密検査プログラム/1万2600円
術前検査/8500 円(顎の精密な検査を含む)
咬合診査/4100円


ジルコニアクラウン 1本/10万7600円
ジルコニアクラウン(精密色調合わせ) 1本/11万4600円

ノンクラスプ義歯(金属のバネのない義歯) 1床/11万1000円

インプラント 1本/33万1000円

MFT訓練(幼時から始める筋機能訓練) 1回/570円

ボタンとワイヤーを用いた全体矯正/50万4000円
マウスピース型装置を用いた矯正/63万6500円

※詳細はホームページをご参考ください

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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