入れ歯とインプラントの違いとは
専門性を生かした義歯治療
吉川デンタルクリニック
(京都市中京区/烏丸御池駅)
最終更新日:2024/07/12
- 自由診療
入れ歯やインプラントは、虫歯(う蝕) や歯周病で失った歯を補うための手段だ。どちらにもメリットはあるが、安易に決断した結果、後悔している人も少なくないといわれる。特に、入れ歯は基本的には保険適応となるためとりあえず作ってはみたものの、期待した機能を獲得できずに不満を感じている人もいるのではないだろうか。「入れ歯は歯科医師と歯科技工士の知識と技術の結晶。良いものを作れば、何十年も快適に使用し続けることも望めます」と話すのは、入れ歯作製とインプラント治療の両方を得意とする「吉川デンタルクリニック」の吉川宏一院長。そこで今回は吉川院長に、入れ歯とインプラントの違いや、同院の治療のこだわりについて詳しく話を聞かせてもらった。
(取材日2024年4月10日)
目次
「治療の永続性」を大切に、生涯に一度の入れ歯治療を
- Q入れ歯とインプラントの違いについて教えてください。
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A
入れ歯とインプラントの大きな違いは外科手術が必要かどうかです。手術の必要がなく、口の中の型を採って作る入れ歯に対し、顎の骨に人工歯根を埋め込んで、その上に人工歯をかぶせるインプラント治療には外科手術が必要です。入れ歯と違い治療部位が欠損部に限られるため、健康な残存歯へ負担をかけないといったメリットがある反面、内科的な問題で手術を避けなければならない場合、異なる治療法を選択しなくてはなりません。また、治療に必要な時間や費用、機能面や耐久性にも違いはありますが、どちらが優れているというわけではなく、それぞれのメリット・デメリットをしっかりと理解した上で、自分にとって良い治療法を選ぶことが大切です。
- Qこちらでは患者さんに合わせて治療を選択されるのですね。
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A
当院は入れ歯作製にも注力しており、従来の入れ歯のイメージである「噛みにくい」「しゃべりにくい」「すぐに外れる」などの悩みの解消をめざした自費の入れ歯を、カリスマ性のある歯科技工士と二人三脚で製作しています。「入れ歯が嫌だから」「インプラントができないから」というネガティブな理由で治療法を選択するのではなく、「自分自身に本当に合った治療はどれだろう?」という視点で、ポジティブな選択をしていただけたらと思います。どちらの方法が良いかは本当に人それぞれ。よく説明を聞き、体調やライフスタイル、費用や価値観などと照らし合わせてゆっくり検討していただくことが、後悔のない治療にもつながっていくと思います。
- Q「治療の永続性」も大切にしているとお伺いしました。
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A
私どもの診療理念は、“自分が受けたい治療を提供する”というもの。私自身も10代の時に歯を悪くした経験があるからこそ、口腔内を包括的に診断・治療・メンテナンスする診療を追求しています。それを実現するために一般歯科、根管治療、歯周治療、予防・メンテナンス、インプラント治療、入れ歯、セラミックを用いた治療、矯正と幅広い要望に対応するべく努力してきました。その上で、さらに一つ一つのレベルが高い“オールラウンダー”をめざしてきました。せっかく来てくださった患者さんが同じ治療を何度も繰り返さなくて済むように、永続性のある「生涯一度きりの治療」を目標に、患者さんの想いを実現していきたいと考えています。
- Q歯周病が原因で総入れ歯にするか悩んでいる人もいるそうですね。
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A
「こんなにつらい思いをするのなら全部抜いてしまいたい」と言う患者さんも、まれにおられます。特に歯周病で多くの歯がぐらつく場合には1回の食事にも苦痛が伴うため、そう考える患者さんがいてもおかしくないと思います。ただ、だからといって私たちが全部の歯を抜いて、総入れ歯をお勧めすることはありません。私たちが行っているのはあくまでも医療であり、科学的根拠に基づいた正しい診断と患者さんのご希望も含めた適切な治療計画を進めていきます。包括的な視点から現状を分析し、必要な治療を行いながら、つらいお気持ちにも寄り添っていきます。原因や治療についてごまかすことなくお話ししますので、安心して何でも相談してください。
- Q入れ歯のメンテナンスの重要性について教えてください。
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A
入れ歯作製を行う際、その入れ歯を数十年間使い続けることを前提に考えます。長く使うためには何が必要かというと、知識と技術を生かして適切なデザインで精密に作ることに加えて、適切なメンテナンスを続けることが欠かせません。何事もそうですが、手入れが重要なのです。せっかくお金を投資して作った自分の第二の歯ですから、消耗したパーツは取り替え、変化するお口に合うように調整していきましょう。そうすれば、一生使うこともめざせますよ。壊れるのが前提なんてとんでもない。「快適な義歯をこんなに長く使えるのは初めて」「一生この義歯を大切に使い続けたい」と言っていただけるような入れ歯をこれからも作っていきたいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは入れ歯/30万円~、セラミッククラウン/30万円~、矯正/49万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。