子どもも大人も気軽に始められる
マウスピース型装置を用いた矯正
医療法人祐愛会 西村歯科
(堺市堺区/七道駅)
最終更新日:2024/12/05


- 自由診療
歯列矯正には、審美面での期待だけではなく、噛み合わせや歯列の問題で起きていた発音やいびきの改善を図れたり、歯磨きがしやすくなることで、虫歯や歯周病の予防につながったりといった口腔環境への効果も期待ができる。特に子どもの場合は顎の発達にも関わることから、早めの治療が必要だ。これまでの主流は金属製装置による矯正で抜歯や装着時の痛み、見た目、高額な費用などが原因で躊躇する人も少なくなかったが、最近はマウスピース型装置の普及によって挑戦しやすくなっている。「西村歯科」では、矯正の専門家である歯科医師が、幅広い年齢層の患者に対し質の高い歯列矯正を提供。「特にマウスピース型装置での矯正は適応症例が増えたことによって、見た目を気にせず治療できるとニーズが増えています」と話す西村有祐院長に詳しい話を聞いた。
(取材日2024年7月25日)
目次
目立ちにくく負担の少ないマウスピース型装置を用いた矯正で、審美性と口腔内環境の改善をめざす
- Qまずはこちらで実施されている矯正について教えてください。
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A
▲マウスピース型装置を用いた矯正を大人も子どもも実施可能
ブラケット矯正や床矯正の他に、最近では適応症例の範囲が広くなったという理由でマウスピース型装置を用いた矯正に注力しています。透明のマウスピース型装置を装着するだけなので、人目が気にならないというのが最大のメリットでしょう。またブラケット矯正の場合は、1~2ヵ月ごとにワイヤーを交換する必要があり、その後数日間は痛みが出やすく、食事がしにくいというデメリットがありますが、マウスピース型装置ではそのような手間や痛みが少なく、毎日の食事や歯磨きの際には取り外すことができます。他の矯正に比べると気軽に始められるということで、当院でも30~40代の方を中心に、お子さんから高齢者まで幅広い方が希望されます。
- Q子どもの場合はいつ頃から矯正を始めればよいのでしょうか。
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A
▲矯正専門の部屋で矯正を受けられる
口腔育成という観点からいえば、0歳からまずは食育ですね。特に最近は、早めに母乳をやめたり、やわらかい食べ物や小さくカットしたものを食べることで顎のアーチが小さいお子さんが増えています。すると舌や口周囲の筋肉、顎のアーチの発達が不全となり、歯列不正になりやすいのです。歯並びは遺伝ではなく、こうした食育による骨の成長に原因があります。歯並びが悪いと、お子さんでも睡眠時無呼吸症候群を発症する可能性があります。顎の発達の80%は10歳までに終わってしまうので、それまでに矯正を受けておくとよいでしょう。マウスピース型装置による矯正には永久歯が必要なので、混合歯列の小学校4年生くらいから受けられます。
- Q大人の矯正ではどのような特徴がありますか?
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A
▲患者のニーズに合わせた矯正の方針を提案
従来のブラケット矯正は、装置で力をかけて歯を少しずつ動かすことで歯並びを整えることを図ります。以前は歯に貼りつけるブラケットやそれをつなぐワイヤーは金属製が多かったのですが、最近は非金属で白色や透明なものも開発されています。ただ、症例によっては抜歯が必要となったり、2年程度の期間を要して費用も高額のため、避けていた方もいらっしゃると思います。マウスピース型装置を用いた矯正では、症例によっては抜歯をせず進められたり、ブラケット矯正よりも短い期間で矯正を終えることも望めます。見た目、手間、費用などのハードルが下がるため、年齢にこだわらず矯正を受けることができるでしょう。
- Q矯正について注意することはありますか?
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A
▲専門の器具で装置の調整を行う
まず、虫歯や歯周病がある場合には、そちらを先に治療してから矯正を始めます。また矯正中は装置や歯に汚れがたまりやすいので、ご自身でもしっかりとお手入れをしてもらうことが大事ですね。通院は月に1回程度で、その際には歯並びの変化を確認して装置を調整しますし、歯科医師や歯科衛生士によるケアも行いますので、予約日には忘れず受診してください。それから、大人の歯列矯正では、矯正が終わり装置を外した後に「保定」といって、夜間だけ専用の装置をはめて矯正後の状態を保つようにしていきます。保定用装置は、矯正と同じぐらいの期間は、使い続けることが大切です。
- Qマウスピース型装置のメリットについて教えてください。
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A
▲目立ちにくく痛みの少ないマウスピース型装置を用いた矯正に注力
最大のメリットは、やはり誰にも知られることなく矯正を行えるということと、装着の違和感がほとんどないという点でしょう。またお子さんの場合、従来は歯や顎を内側から押し広げるためのプレート状の装置を1日12~15時間程度お口の中にはめる床矯正を行うのですが、気持ち悪さが伴って中断するケースが少なくありません。しかしマウスピース型装置を用いた矯正であれば薄くて目立ちにくく、違和感も少なく実施することが可能です。
自由診療費用の目安
自由診療とは成人歯列矯正/40万7000円~、小児床矯正(片顎)/17万500円~、マウスピース型装置を用いた矯正/42万1300円~86万1300円