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西村 有祐 院長の独自取材記事

医療法人祐愛会 西村歯科

(堺市堺区/七道駅)

最終更新日:2019/08/28

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南海本線・七道駅前にある「西村歯科」は1981年に開業した歯科クリニック。常に患者の気持ちに寄り添い、その治療過程に重きを置く西村有祐(なおすけ)院長は、“痛くない”“心地良い”治療をモットーに、地域住民の口の健康を守り続けている。若手歯科医師らの教育にも力を注ぎ、「技術」「スピード」「思いやり」を基本とした治療過程を大切にする歯科診療を伝えるべく、定期的な勉強会も実施。患者と接する際に心がけていること、小児患者や障害者の歯科診療、30年以上にわたり実績を積み上げてきたインプラント治療、15年ほど前から始めた訪問歯科診療の現状など幅広く話を聞いた。
(取材日2018年5月8日)

院長が大切にする「治療過程」と「思いやり」

診療に際して心がけていることを教えてください。

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治療に際して大切にしているのは過程です。もちろん最終的に「治った」というフィニッシュも大切なのですが、それに至る治療の過程が重要なんです。噛めない人が噛めるようになったらいいわけではなくて、“楽な治療”を提供できることが一番大事。治療の際に痛みに配慮するのは当然として、楽に口を開けて治療を受けられる、苦しいどころか気持ちが良いと思える型の採り方。そこに気づけるかどうか、患者さんの立場に立って常に考えてやれるかどうかがポイントだと思います。現在実践していることは、これまで私が常に考えて、独自で研究してきたことです。もちろん、楽な治療であれば、治療が苦手な患者さんも来やすくなる部分もありますよね。

患者さんのことを第一に考えて治療にあたっていらっしゃるのですね。

大人の方でもお子さんでも歯科治療にトラウマを持っている人はいますから、治療に際して何が嫌なのか、何を求めているのかをきちんと聞く。そうすることにより、例えば同じ虫歯でも治療方針は変わり、患者さんの思いに寄り添った治療が提供できます。それをいかにできるか、ニーズに応えられる手段がいくつあるのか。そのための勉強も欠かせません。同じ治療でも短時間でできれば、それだけつらい思いをしなくていいのでスピードも重要項目です。技術とその手段の数、スピード、そして患者さんの立場に立って考える思いやり。一生懸命やって治るのはとてもいいことですが、それ以上にその過程が大切なんです。「治ったからうまくいった、ではない」と若い歯科医師たちに指導をしています。

小児患者の対応についてはいかがでしょうか。

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お子さんはじっとしていられないし、苦痛な時間を少なくするためにも特にスピードが大切だと思います。また私は障害者歯科にも取り組んで20年くらいたつのですが、障害の有無に限らず、お子さんは「痛いから嫌」ではなく「何をされるのかわからないから嫌」で、それに恐怖心を感じていると考えています。だからまずは何をするのか、どんな器具を使うのか、をきちんと見せて説明すれば落ち着くケースがほとんど。もちろんそれだけでは駄目なのですが、ちゃんとお子さんの気持ちになって考えなければいけません。治療に一生懸命になりすぎて、それを忘れてしまう若手の先生もいますから、とても基本的なことばかりですが、それを忘れてはいけないと常に思っています。

訪問歯科診療も展開、医科との連携も

力を入れている診療にはどんなものがあるのでしょうか?

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特化しているわけではありませんが、1981年の開業直後から取り組んでいるインプラント治療と、これからさらにニーズが高まるであろう訪問歯科診療の分野。この2つが力を入れている診療に挙げられると思います。インプラント治療に関しては、患者さんのニーズに合わせるために必要だと思い、当時はまだほとんど知られていない段階で導入しました。患者さんの中には、33年ほど前に埋入したインプラントが現役の方もいらっしゃるんですよ。ただ説明を大事にしていて、ご提案はしても押しつけることはしません。インプラントや義歯など選択肢はありますし、あるいは、場合によっては“放っておく”という手もあります。いずれにしても患者さんに納得していただける治療をご提供したいと考えています。

訪問歯科診療の取り組みについて詳細をお教えください。

昔からニーズがあり実際に訪問歯科診療は行っていましたが、「しっかりやってみないか」と言われたことで15年くらい前から本格的に取り組み始めました。当初は往診車で出向いての診療が認められていましたが、現在は禁止されているので、患者さんの自宅に訪問して診療にあたっています。訪問歯科診療を専門に来ていただいている先生が3人おり、月曜日から金曜日まで毎日2人が交代しながら患者さん宅を伺っています。昔は治療のニーズがほとんどでしたが、現在は「食べられない、飲み込めない」といった摂食嚥下障害、それに付随して食べ物や飲み物が誤って咽喉や気管に入ることにより発症する誤嚥性肺炎への対応が求められるようになりました。

医科の診療領域も重なりますが、連携もされているのでしょうか。

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私たち歯科医師は昔からその領域について理解がありましたが、最近ようやく医科側からもアプローチされるようになり、徐々に連携する場面も出てきました。そして患者さんからも「歯や入れ歯が痛い」といった場合の治療だけでなく、「肺炎にならないように口腔ケアをしてほしい」といったニーズも聞かれるようになりましたね。内科の先生から口腔ケアの必要性を聞き、依頼してくださる患者さんもいます。また持病や飲んでいる薬によっては、食事がのみ込みづらくなったり、歯科治療に影響があるものもありますので、既往症や使用薬の確認などで連携しています。このほか、介護施設のヘルパーさんや入居高齢者のご家族を対象にした歯科セミナーも定期的に開いていますね。

“人財”育成に注力、若手に技術と心を伝承

若手歯科医師教育にも力を入れていると伺いました。

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私たちの年齢になれば若い先生を育てることも役目です。若手ばかりを集めたスタディーグループで、模型を使った実習など実践型の研修会等を定期的に開いています。歯科医師はもちろん医療者ですが、半分は技術者。その先生が一番最初に勤務した場所でその先生の技術が決まると考えています。当院にいた先生はどこでも通用するよう勉強してもらっていますね。そして、われわれが行っているのは医療であって、お金儲けではありません。とにかく一生懸命患者のために治療することで、自然と患者さんは来てくれるようになる。当院は統計を取っていますが、メンテナンス率は9割程度と極めて高い数値が出ています。先ほど申し上げたとおり「思いやり」を持って治療していけば、治療終了後に「今度はメンテナンスで来たい」と言ってくださるんです。だから技術ももちろんですが、そうした基本的な考え方も両方教えていますね。

今後新たに取り組んでいきたいことはありますか?

現在、歯周病の治療は歯科医師が担当していますが、これからは歯科衛生士が患者さんのニーズや思いをよく聞いて、主体的に治療方針を決めていくような体制を確立させたいと考えています。歯周病の手術は歯科医師が行わなければなりませんが、それ以外の歯石取りや歯ブラシ指導で、おおかたの歯周病は治ると考えています。これからは歯科衛生士が主体となって口を診て、患者さんとのコミュニケーションを取り、いろんな情報を収集しながら治療を主導してもらいたい。そうした取り組みは、歯科衛生士のやりがいにもつながると考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

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何事もなく食事している人も中にはいると思いますが、ほとんどの方が口の中に何か違和感を覚えながら食事をしているのではないかと考えています。例えば「痛くはないけどお肉が噛めない」「やわらかいものしか噛めない」「いつも噛んでるけど右側が痛い」など、何らかの症状があると思うんです。「まあいいや」で先延ばしにしている方もいらっしゃると思いますが、できれば早めの処置をお勧めしたいですね。また定期的なメンテナンスが大切ですので、目安として3~4ヵ月に1回、年に3~4回くらいの来院を推奨しています。当院では今後も痛くない、治療の過程を大切にした思いやりのある診療をご提供していきたいと考えています。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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