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宮田 匡人 院長の独自取材記事

宮田歯科医院

(京都市右京区/西京極駅)

最終更新日:2023/05/29

宮田匡人院長 宮田歯科医院 main

阪急京都本線西京極駅から徒歩5分に位置する「医療法人 宮田歯科医院」は、5色の歯で花を表現したロゴマークが目印。色はそれぞれの年齢層を表しており、「幅広い年齢の人から信頼される歯科でありたい」との思いが込められているという。院長を務めるのは「包括歯科治療」を掲げ、口腔内全体ひいては全身を診る診療スタイルを大切にしている宮田匡人(みやた・まさと)院長。噛み合わせを大切にし、機能面だけでなく審美面にも配慮した「患者のための治療」にこだわる院長は、「何歳でも、どんな状態からでもよく噛める口をつくれるようにしたい」と話す。自身を諦めない性格と評する宮田先生に、日々の診療や患者との関わり方について話を聞いた。

(取材日2022年5月11日)

口腔全体を総合的に診る「包括歯科治療」を基本に

まずは開業までの経緯についてお聞かせください。

宮田匡人院長 宮田歯科医院1

鶴見大学歯学部を卒業後、大学病院と開業医のもとで半年間ずつ歯科の基本について学びました。2年目は大学に残り、クラウンブリッジや義歯について専門知識を習得しました。そして3年目に入ると「自身の今後の方向性」について考えるようになり、全国30軒を超える歯科医院の臨床現場に実際に足を運びました。その結果、神戸の坂口歯科クリニックで勤務医をされていた延藤秀樹先生に出会うことができ、「1つの症状だけを診て対処するのではなく、総合的にアプローチをする包括的歯科治療の大切さ」について教えていただいたことで、この先の自身の方向性を見出すことができました。

クリニックの方針、診療で大切にされているのはどのようなことですか?

応急処置的な治療を行うのではなく「なぜこうなったのか」という原因をしっかり突き詰めてから口腔全体を総合的に治療する「包括歯科治療」を基本としています。どんな症状であろうとそこにはそうなった原因が必ず存在しているので、その根本的原因を解決しなければ適切な治療は当然できません。当院では、さまざまな角度から口腔内全体を検査して、将来的な歯の健康を視野に入れた診断を、迅速かつ適切に行っています。診療で大切しているのは「諦めないこと」です。困っている患者さんの駆け込み寺や、最後の砦と言われるようになりたいですね。

実際にどのような患者さんが来院されているのですか?

宮田匡人院長 宮田歯科医院2

初診来院の患者さんの内、2人に1人が既存患者さんからのご紹介で、他府県からも多くの方にご来院いただいています。もちろんご紹介以外で来院される患者さんもたくさん受け入れています。実際、何軒も歯科医院を受診したけれど納得のいく治療が受けられず、どうすればいいのか困った末に当院を選んでご来院される方も多いです。患者さんは皆、時間とお金を使って来てくださいます。ですから、われわれも本気で患者さんの症状に向き合い、すべての患者さんに対して「家族にしたくない治療はしない」という精神を大切にして治療を行っています。それはつまり「できるだけ長持ちするようにすること、苦痛が少ないこと、機能面でも審美面でも問題がないようにすること」です。患者さんとは治療を通して一生涯の付き合いをしたいと考えていますので、気軽に相談できる環境作りを大切にしています。

検査・診断にこだわり、口腔全体を多角的に診る

治療の流れを教えてください。

宮田匡人院長 宮田歯科医院3

当院では治療を行う前に、まずエックス線写真・口腔内写真・全身写真など必要な資料撮影を行い、それらを基に検査・診断を行います。なぜなら1本の歯を診ただけでは、本当の原因がわからない場合が多いからです。例えば熱が出て「風邪かな」と思って内科に行くと、ウイルス検査後にインフルエンザだと判明することがありますよね。歯科でも同じです。徹底的な検査により、主訴とは違う部分に原因が見つかることが多々あります。しかし、十分な検査もせずに「歯が痛い=虫歯だから神経をとる必要がある!」と判断してしまっているところが多いのが現状です。こういった誤診をなくすためにも、当院ではまず初めに口腔内全体の多角的な検査をまずしっかりと行っています。

設備面にもこだわりがあるそうですね。

当院ではマイクロスコープを3台設置しており、根管治療などの精密治療だけでなく、普段の診療から積極的に活用しています。物が見えにくいとき、眼鏡をかけてよく見える環境にしますよね。まさにそれと同じような感覚です。そこに保険診療と自費診療の差はありません。他には噛み合わせ不良の検査道具の1つであるデジタル顎運動測定器などの先端検査器具も導入しています。歯には静的な働きと動的な働きがあり、ご飯を食べるとき等の動的な動きも併せて評価することで、無駄な力を入れずに咀嚼や噛み切ることができるような機能回復にまでつなげることができます。

先生の他にも多くの歯科医師やスタッフの方が在籍されていますね。

宮田匡人院長 宮田歯科医院4

院長、副院長、その他複数名の歯科医師が在籍しています。女性の歯科医師もいますので、毎日多くのお子さんが安心して通院してくれています。また、当院ではスタッフ教育にも力を入れています。歯科の知識、技術面での教育ももちろん大切ですが、画一的な治療ではなく、患者さん一人ひとりに合った治療を行う為には、コミュニケーション力や人間性が豊かでなければできません。近年はAIが発達してきていますが、人の気持ちを読むことは人間にしかできないことですので、そういった「人間だからできること」を大切にして患者さんと向き合っていきたいと思っています。

「患者さんのための医療」の提供をめざして

開業から10年たち、先生の心境に変化はありますか?

宮田匡人院長 宮田歯科医院5

最近は「医療は誰のためにあるのか」ということをよく考えますね。都心部の駅前にはたくさんの歯科医院があります。その中で本気で「患者さんのための医療だけを提供している医院」はどの程度あるのでしょうか。100%の医院がそうあるべきですが、当院に駆け込んでくる患者さんを見ると残念ながらそうではないと実感してしまいます。自身も院長として歯科医院を切り盛りしているので、維持していく難しさはよくわかっているつもりです。そんな中で経営に傾きすぎず、患者さんのための医療を提供できる場所であり続けるためには、「強い信念と医療人としてのモラル」が不可欠だと思っています。「自分は正しく在れているか」と常に自問自答し、戒めていかなくてはいけないと感じています。

歯科医療にかける先生の情熱とプライドが感じられる言葉ですね。

患者さんのニーズが多様化していくこの時代、より良い医療を提供するためには、私たち歯科医師も進化し続けなければいけません。昨今は新型コロナウイルスの影響もあり、移動しなくてもインターネットで多くの勉強会に参加することができるようになりました。時には夜中まで議論することもありますが、それもまたレベルアップのためだと思うと楽しく感じられます。また、最近では子どもたちとテニスや魚釣りをしたりと家族との時間も大切にしています。これから先も仕事もプライベートも全力で臨んでいきたいですね。

最後に読者へメッセージをお願いします。

宮田匡人院長 宮田歯科医院6

もし「自分の歯を良くしたい・守りたい」という気持ちがあれば、積極的に治療に参加してほしいです。先生を信頼して任せるのは一見良いことに感じますが、それは人任せにしてしまっているのと同じことなんです。歯科治療は歯科医師1人が頑張ってできるものではありません。患者さんの「治したい気持ち」が一番大切です。わからないことや不安があればしっかりと説明を受けて、納得した上で自分自身で治療の選択をしましょう。もちろん当院に来ていただければ、どんな相談にも全力で応えます。ぜひ一緒により良い口腔をめざしましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/50万円〜、歯列矯正/88万円〜、マウスピース型装置を用いた矯正/6万円〜、セラミックインレー/8万円〜、ジルコニアセラミッククラウン/17万円〜、ホワイトニング/オフィス単品1万3200円〜(その他コースあり)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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