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宮田 匡人 院長の独自取材記事

宮田歯科医院

(京都市右京区/西京極駅)

最終更新日:2026/06/25

宮田匡人院長 宮田歯科医院 main

西京極駅から徒歩約5分の「宮田歯科医院」。歯をモチーフに5色の花を表現したロゴマークが印象的だ。そこには、「幅広い年齢層から信頼される歯科医院でありたい」という宮田匡人院長の思いが込められている。2013年、口腔全体を一つの単位として総合的に診断し、根本的な原因を取り除くことをめざす「包括歯科医療」をコンセプトに開院した同院。その診療スタイルは進化を重ね、現在は、医の倫理も含む「包括歯科医療」をベースに、品質を追求した診療を提供し続けている。「歯科医師は勉強しなくなったら終わり」と話す宮田院長の言葉からは、歯科医療に対する真摯な思いが伝わってくる。複数の歯科医師とスタッフがチームで診療に取り組む同院の特徴や、めざす歯科医療の姿について宮田院長に聞いた。

(取材日2026年5月19日)

医の倫理を大切にし口腔内全体を診る「包括歯科医療」

開院までの経緯とクリニックの診療方針について教えてください。

宮田匡人院長 宮田歯科医院1

歯科医師になって3年目の頃、日変わり勉強のような形で約30軒の歯科医院へ見学に行きました。当時は1日院長を務めることもあり、歯科医師の責任の面で勉強になりました。一方で、悪化した口腔内をどうやって立て直すのだろうという疑問がありました。開業を見据える中、ご縁で出会ったのが「坂口歯科クリニック」の坂口雄一先生です。「坂口歯科クリニック」には、歯科医師の判断を尊重し、育てる環境もあり、まったく知らない土地でしたがそこでの勤務を決意しました。上司である延藤秀樹先生からは、一つの症状だけを診て対処するのではなく、総合的にアプローチする包括歯科臨床の大切さを教えていただきました。その考えは、坂口先生の師である筒井照子先生の「包括歯科臨床」に基づくもので、口腔環境の崩壊の理由がわからなければ治療の方法は見つからないというものです。この考えに共感し、当院の診療の柱である「包括歯科医療」の礎となりました。

「包括歯科医療」について詳しくお聞かせください。

応急処置的な治療ではなく、「なぜこの状態になったのか」という原因を追究し、口腔全体を総合的に診る「包括歯科臨床」が基本です。どのような症状にも必ず原因があり、その根本を解決しなければ、本当の意味で適切な治療にはつながりません。そのため当院では、さまざまな角度から口腔内全体を検査し、将来的な歯の健康まで見据えた診断を迅速かつ丁寧に行っています。また、僕自身は、筒井先生が提唱された「包括歯科臨床」の考え方に深く共感しており、そこに日本が大切にしてきた「医の倫理」という視点も重ねて捉え、「包括歯科医療」と表現しています。単に治療技術だけでなく、患者さんとの向き合い方も含め、より広い視点で歯科医療を捉える考え方です。

開院後もさまざまな歯科医院を見学されているそうですね。

宮田匡人院長 宮田歯科医院2

これまでに見学した歯科医院は、今では60軒に及びます。歯科医師は常に学び続けなければならない職業ですから、「いつ歯科医師を辞めるのか」と聞かれたら、「勉強しなくなった時」と答えています。現在は、当院へ見学に来られる歯科医師も多く、台湾から来る人や1回だけでなく、2回、3回と繰り返し訪れる方も少なくありません。臨床技術だけでなく、スタッフマネジメントや歯科医院全体の在り方など、見る視点が回を重ねるごとに変わっていくのだと思います。また、患者さんは関西全域から来院され、セカンドオピニオンやサードオピニオンの相談も多く寄せられています。どの治療でも、一つ一つを丁寧に積み重ねながら、口腔全体の改善へとつなげていくことが重要です。常に全体を診る視点を持っている点が、当院の特徴だと考えています。

「人間だからこそできること」を重視し患者と向き合う

新たに院内歯科技工所を設けられたと伺っています。

宮田匡人院長 宮田歯科医院3

設備投資として、外部からの注文を受けられるレベルの歯科技工所を新設しました。まだ十分知られていませんが、現在のCAD/CAMインレーやCAD/CAMクラウン・ジルコニアは、自然にストレスなくフィットさせることが可能になり、金属と同等レベルの適合性を実現できるよう進歩しました。院内に歯科技工所を持つメリットは、ワンデートリートメントができるということです。歯科技工士が患者さんの口腔内を直接見ますから、例えば審美歯科で前歯を治療したい患者さんの「こういう感じにしたい」という希望をチェアサイドで確認することができます。その結果、精度を追求した補綴物を短い治療期間で提供できるようになりました。

設備面も充実していますね。

直近では、口腔内スキャナーを3台新たに導入しました。以前から、マイクロスコープは3台設置しており、根管治療などの精密治療だけでなく、普段の診療から活用しています。物が見えにくいときは、眼鏡をかけますよね。まさにそれと同じような感覚です。そこに保険診療と自由診療の差はありません。また、患者さんにVRのヘッドセットを装着していただき、治療中の歯の状態を確認してもらうなど、先進の機器も取り入れています。

クリニック全体でめざしていることは何でしょう?

宮田匡人院長 宮田歯科医院4

治療技術さえ優れていれば評価される時代もありましたが、現在は技術力に加え、コミュニケーション能力や患者さんとの信頼関係、安心して通える歯科医院の雰囲気も重視しています。そうした環境づくりは、患者さんの安心感にもつながります。特に口腔崩壊を起こしている患者さんでは、背景にある原因を含めた理解や精神的なサポートが必要になることもあります。そのため当院では、スタッフ全員が明るく丁寧な対応を心がけています。歯科医院は、患者さんの「病」を治療する場所です。だからこそ、医療を提供する側がしっかりした姿勢で患者さんと向き合うことが重要だと考えています。人の気持ちをくみ取り寄り添うことは、人間にしかできない役割です。これからも「人間だからできること」を大切にしながら、患者さんと向き合っていきたいですね。

一生涯の付き合いを前提にした責任ある治療の提供

スタッフの皆さんについて教えてください。

宮田匡人院長 宮田歯科医院5

当院には僕の他に、副院長の宮田佳奈先生、根管治療専門の松井翔平先生に加えて矯正専門の木暮杏太郎先生が月に1度診療しています。また、歯科衛生士8人、歯科助手と受付6人、歯科技工士1人、トリートメントコーディネーターや管理栄養士も複数人ずつ在籍しており、チーム医療体制で診療にあたっています。そのためスタッフ教育にも力を入れています。いろいろな患者さんのさまざまな治療に対応するためには、マニュアルどおりに動くのではなく応用力が重要です。褒められて伸びる人もいますが、僕自身は怒られたことをばねにすることで、一番成長すると感じでいます。人それぞれですが、自分がどういうパターンで成長するかという自己理解は大事だと思いますね。

診療で大切にしていることは何でしょう?

診療で大切にしていることは「諦めないこと」です。一生涯のお付き合いを前提とした責任ある治療をめざしており、そのためには自ら行った治療の経過を長期的に見守り続ける姿勢が欠かせません。治療の結果は自分自身で追いかけ、検証していく必要があります。そのためには、患者さんが長く安心して通える環境づくりが重要であり、同時にスタッフが働きやすい職場環境も不可欠です。また、経営だけに偏ることなく、常に患者さん本位の医療を提供し続けるためには、歯科医師として積み重ねてきた信念と医療人としての倫理観が必要だと思っています。困っている患者さんにとって、「駆け込み寺」や「最後の砦」と呼ばれるような歯科医院でありたいですね。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

宮田匡人院長 宮田歯科医院6

2008年より月に1回、50人規模の勉強会を実施しています。その活動を通じて学んだ方々に加え、当院で働きたいと希望してくださる方が増えていることは大変うれしいですね。そうした方々を受け入れていくためにも、雇用環境を整えながら、自分の目の届く範囲の規模で医院を発展させていきたいと考えています。また患者さんに対しては、「自分の歯を良くしたい」「守りたい」という気持ちを持ち、治療に主体的に参加していただきたいと思います。歯科治療は歯科医師一人の力だけで完結するものではなく、患者さん自身の治したいという意志が大きな鍵になります。しっかりと説明を受けられる歯科医院を選び、ご自身で納得したうえで治療を選択してください。もちろん、当院にお越しいただければ、どのようなご相談にも全力で対応いたします。一緒により良い口腔内環境をめざしていきましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックを用いた補綴治療/8万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。