間違った知識で口臭を悪化させない
口臭の原因と正しいケアを学ぶ
澤歯科
(名古屋市中区/丸の内駅)
最終更新日:2021/10/12


- 自由診療
起床時や食事後、緊張した時など、日常生活のさまざまな場面で気になる口臭。会話を楽しみたいのに、ふと「口が臭っていないかな?」と気になってしまい、知らず知らずのうちに口数が減り、笑顔が消えるだけでなく、「人前で話すことが怖い」と感じてしまうこともあるという。世の中にさまざまな口臭ケア用品があるにも関わらず、口臭に悩む人が多いのはなぜなのだろうか? そんな疑問に対し、長年にわたって口臭治療に従事し、過去に口臭治療に関する論文も発表したことのある「澤歯科」の澤政樹院長は、「口臭治療では、原因をきちんとひもとき、正しい口臭ケアを身につけることが不可欠」と答える。澤院長に、口臭の原因から検査の内容、ケアのポイントについて詳しく解説してもらった。
(取材日2018年6月13日)
目次
コミュニケーションにも関わる口臭の悩み。正しい知識を身につけ、効果的な改善を図る
- Qどうして口は臭ってしまうのでしょうか?
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A
▲口臭の原因を、表や図などで説明してくれる
まず挙げられるのが、舌の汚れと乾燥です。口の中で最も表面積の大きい舌が乾燥すると、口腔内で細菌が繁殖しやすくなり、口臭が発生します。加えて近年、唾液の分泌が極端に低下する「ドライマウス」に悩む人が増えてきており、口臭治療を求める方の中にも、ドライマウスの状態にある方が多い印象です。唾液分泌の低下は、生活習慣やストレス、自律神経とひもづいているといわれていますが、はっきりとした原因はわかっていません。一方で、糖尿病や自己免疫疾患などが原因で唾液の分泌が低下する場合もあります。他にも鼻やアレルギー疾患、胃や腸からくる口臭もあり、「口が臭う原因は口腔内にある」とは限らないのです。
- Q口臭の原因は全身に潜んでいる可能性がある、ということですね。
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A
▲原因を探り適切なアプローチをすることが重要
もちろん原因の多くは口腔内にあるのですが、それがすべてではない、ということです。内臓疾患や心因性に由来する口臭もあります。口臭治療を行う際に最も大切なのは、患者さんの全身や生活習慣から原因を探ること。歯科においては、歯周病が口臭の原因となるという認識も強く、ともすれば歯周病治療と口臭治療はセットのようにとらえられている場合もあるでしょう。確かに口腔内の病的原因による口臭もありますが、歯周病はあくまでも原因の一つに過ぎません。歯周病治療の延長線上に口臭治療がある、ということではないのです。ここをはき違えてしまうと、見当違いなアプローチにつながりかねませんので、注意が必要です。
- Q原因を探るための検査について教えてください。
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A
▲原因探求のための口臭検査機器も多くそろっている
検査の1週間前から、食事内容や起床・就寝時間、どんな時に口臭が気になったか、といった内容を「生活調査票」に記録してもらいます。検査当日には生活調査票を確認するとともに、既往歴についてヒアリング。そして臭いの原因や程度を調べるため、唾液検査、細菌検査、検査機器による口臭測定、自律神経のバランス測定、尿検査、私が患者さんの息をかぐ官能検査を行います。日常生活で気になる口臭を調べるためには、検査時に“普段通り”の状況にする必要がありますので、前日は臭いの強い食べ物やお酒は控え、当日の食事も検査3時間前に済ませていただきます。また歯磨きやうがい、水分を口にするのも検査1時間前からは控えていただきます。
- Q患者さんはどんなきっかけで検査を希望されるのでしょうか?
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A
▲検査結果は数値化されてるものもあり口腔状態がわかりやすい
長らく改善が見込めず、県外など遠方から相談に来る、という方もいらっしゃいますが、すでに歯科診療を受けていた方が「実は口臭が気になっていて……」と相談されるケースも多いです。この場合、患者さん本人が他人の口臭に敏感で、「自分は大丈夫かな?」と不安に思ったことがきっかけとなっていることが多い印象ですね。他にも、家族からの指摘で検査を希望される方もいらっしゃいます。きっかけや原因はさまざまですが、原因をひもときケアを正しい方法で行うことで、口臭は改善されていくことがが期待できます。なかなか口にしづらい悩みとは思いますので、検診の際に合わせて相談してみる、というのも良いかと思います。
- Q口臭ケアのポイントについて教えてください。
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A
▲ケアグッズについてのアドバイスも行う
口腔内に原因のある口臭の場合、ケアの基本は口腔内の保湿と舌の掃除です。ただ、やみくもなケアによってかえって口臭が悪化することも。例えばアルコールが含まれた洗口液の使用は唾液分泌の低下が懸念されますし、舌磨きの刺激によって舌乳頭が伸び、余計に汚れがつきやすくなってしまうことも考えられます。当院では口臭の原因となる菌の活性を抑えるために低刺激の洗口液や、舌を掃除できるガムなどを扱っております。検査を受ける前にケア用品を取り入れてみるのもお勧めですよ。他にも、飲み物で口腔内を潤す場合はお茶ではなく水が望ましいです。お茶は消臭効果が期待できる反面、乾燥の原因にもなりますからね。
自由診療費用の目安
自由診療とは初診/3万5000円(税別) 再診料/1万5000円(税別)
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。