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痔、肛門周囲膿瘍など
おしりの痛み、かゆみも肛門外科に相談を

梶ヶ谷クリニック

(川崎市高津区/梶が谷駅)

最終更新日:2021/05/18

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  • 保険診療

肛門にかゆみや痛み、出血などの症状が出る痔や肛門周囲膿瘍。症状があっても恥ずかしさなどから医療機関を受診するのではなく、市販薬で対処している人も少なくない。しかし「市販薬で対処できるのなら問題ありませんが、しばらく使用しても症状が良くならないときや繰り返すとき、下血があるときなどは肛門外科の受診をお勧めします」と話すのが「梶ヶ谷クリニック」の羽生健院長だ。日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医で肛門疾患のスペシャリストでもある羽生院長は、QOLに大きな影響を与えることもある痔をはじめとする肛門の病気に対し、新鋭のデジタル肛門鏡も駆使しながら症状の改善や再発の予防をめざしているという。そこで、痔の基本的な知識や同院での診療について、羽生院長に詳しく教えてもらった。(取材日2021年3月8日)

市販薬で快方に向かわないときや繰り返すとき、下血があるときには肛門外科を受診することが大切

Q肛門には、どのような病気がありますか?
A
1

▲早めに治療をすることが大切

訴えとして多いのは、肛門の痛みやかゆみ、出血や下血などです。そして、それらの原因としてよく見られるのが「痔」です。痔には、大きく「イボ痔(痔核)」「切れ痔(裂肛)」「痔ろう(あな痔)」の3種類があり、それぞれ治療法も異なります。その中で最も多いのが、肛門にイボのような腫れができるイボ痔で、腫れが肛門の内側にできる「内痔核」と外側にできる「外痔核」に分けられます。切れ痔は、肛門の皮膚が切れた状態です。痔ろうは、直腸の内壁と肛門の外側の皮膚との間に膿が流れるトンネル状の管ができてしまう病気です。痔は、日常生活にも大きな影響を与えることがありますので、早めに治療をすることが大切です。

Qどのようなときに肛門科を受診したほうが良いのでしょうか?
A
2

▲市販薬を使って快方へ向かわないときは受診してほしいという

お尻に何かしらの症状があるときには受診していただきたいのですが、いきなり受診するのはハードルが高いと思います。ですから、まずは市販薬で対処するのも良いでしょうし、それらにも控えめですが病院で処方する薬と同じような成分が入っていることが多いので、病状が軽いうちならそれで十分な場合も少なくありません。しかし、市販薬を使っても快方に向かわないときや繰り返す場合は、症状が悪くならないうちに肛門外科を受診することが大切。また、下血がある場合には、その原因が痔ではなく大腸がんなどの重大な病気のこともありますから、病院で必要に応じて大腸内視鏡検査などを受け、出血の原因をしっかりと確認しておくことが重要です。

Qどのように治療をするのですか?
A
3

▲症状に合わせて対処していく

基本的に内服薬などの薬物療法を行いながら、運動や食事指導も取り入れます。痛み止めや抗炎症剤、保湿剤などを用いて症状の緩和を図ると同時に、食事指導や、下剤の処方を通して便をやわらかくしていくことで、肛門に過度な負担がかからないようにします。これらの対応で多くの症例に対処可能です。当院ではイボ痔や切れ痔の場合には、症状がそれほどひどくなければ無理に手術を勧めていません。しかし、痔ろうはがんになるリスクもわずかにありますので、積極的に手術を受けることをお勧めしています。また、肛門周囲膿瘍は徐々に症状が悪化していく疾患です。切開し膿の排出を行う必要がありますので、当院で対応を行っています。

Qこちらのクリニックの肛門疾患治療の特徴を教えてください。
A
4

▲モニターで確認できるので、自分の状態がわかりやすい

当院では、肛門の内側をデジタル撮影できる新鋭の電子肛門鏡を導入しています。お尻は、患者さん自身が直接目で見て確認することが難しいこともあり、従来は、医師の主観で「良くなっていますね」と話したり、手書きの絵で説明をしたりしていました。しかし、当院では患部の写真をモニター上に拡大して表示しながら病状を説明しています。実際の写真で、時系列で患部の状態を追えますので、患者さんも自分の状態がわかりやすいでしょう。肛門鏡を挿入するときは、医療用の麻酔ゼリーを使用しますので痛みを感じることはほとんどないはずです。また、大腸からの出血が疑われるなど必要なときには、当院で大腸内視鏡検査も受けることが可能です。

Q日頃から注意したほうが良いことはありますか?
A
5

▲体を動かすよう心がけることも大切だと話す院長

肛門にできるだけ負担をかけないことが大切。そのためには、便を硬くしない、便秘や下痢を頻繁に繰り返さないことが重要です。食事では食物繊維を多く取ると同時に、過剰な刺激物や過度な飲酒をできるだけ避けましょう。特に便秘気味の人は、水分を多く取るようにしてください。また、新型コロナウイルスの流行で外出が少なくなっている人もいますが、長時間同じ姿勢だとイボ痔や脱肛になりやすいですから、体を動かすよう心がけましょう。そして、最近では清潔にし過ぎていることが、お尻のかゆみの原因であることが少なくありません。ですから、温水洗浄便座を長時間使ったり、お風呂でお尻を石鹸でゴシゴシ洗ったりしないよう注意しましょう。

ドクターからのメッセージ

羽生 健院長

お尻に何かしらの症状があるときに、いきなり医療機関を受診するのは恥ずかしいかもしれません。そのようなときに、まず市販の薬を使ってみるもの良いと思います。しかし、症状の原因がカビや単純ヘルペスの場合は、市販薬では治りませんし、むしろ悪化することがあるので注意が必要です。ですから、市販薬を決められた容量・用法で使用しても快方に向かわないときや下血がある場合には、肛門外科を受診するようにしてください。当院では私が日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医ですし、週に1日は外科が専門の女性医師による診察もあり、副院長も女性で肛門の診察ができますので、男性に加えて女性の患者さんも、ぜひ相談にお越しください。

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