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鎮静剤のメリットデメリット
検査の痛みに考慮した大腸内視鏡検査

梶ヶ谷クリニック

(川崎市高津区/梶が谷駅)

最終更新日:2021/05/10

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  • 保険診療

日本人が、がんの中でも特に多くかかっている一方で、早期に発見し治療ができれば治癒の見込める可能性が高いともいわれている大腸がん。その早期発見に役立つ大腸内視鏡検査は現在、多くの医療機関で鎮静剤を用い、患者を眠らせた状態で行われている。そのような中で、あえて患者を眠らせずに行う大腸内視鏡検査に力を入れているのが、「梶ヶ谷クリニック」の羽生健院長だ。実際に同院では、多くの患者が眠らずに、自分の大腸の中の様子をリアルタイムで見ながら説明を受け、同時に苦痛も少なく、満足して検査を終えられるようにしているという。「鎮静剤のメリットデメリットをしっかり理解して選択してもらいたい」と話す羽生院長に、同院の大腸内視鏡検査の流れについて、詳しく教えてもらった。(取材日2021年3月2日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Qこちらで受けられる大腸内視鏡検査の特徴を教えてください。
A

現在、多くの医院で大腸内視鏡検査は鎮静剤を使い、患者さんが眠っている状態で行っています。しかし、当院ではできるだけ鎮静剤を使用せず、患者さんが目を覚ましている状態で検査を受けることを推奨しています。当院の内視鏡システムには、検査中の患者さんが見やすい位置にハイビジョンモニターを設置していますので、自分の大腸内視鏡検査のライブ映像を一緒に見ながら、疑問や自分の大腸がどんな状態にあるのかを確認していただけるようにしています。自分の腸の中をリアルタイムで見るチャンスは一生のうちでも滅多にないことですから、目が覚めている状態で一緒にご覧になって、自分の体のことをより知っていただきたいと考えています。

Q鎮静剤を使うことのメリットやデメリットは何ですか?
A

確かに、鎮静剤を使用して眠っている間に検査をすれば、患者さんはほとんど痛みを感じませんし、検査をする側もそれほど痛みに配慮しなくても大丈夫です。しかし、鎮静剤を過量に投与すると息が止まってしまうリスクもあります。大腸内視鏡検査では、もちろんそれほどの量は投与しませんので、そのようなことはほとんどありませんが、リスクはゼロではありません。ですから、必要のないリスクはできるだけ避けることが大切だと考えています。また、検査後の説明を、鎮静剤を使って眠った後の頭がぼーっとした状態で聞くことになるので、患者さんがよく覚えてないこともあり、トラブルにつながることがあるのもデメリットの一つです。

Q眠らないで検査を受けると、苦痛などがありませんか?
A

検査時には要望に応じて鎮痛剤を使用するほか、当院では、内視鏡の挿入時にかかる負担を最小限に抑えられるよう無送気軸保持短縮法を採用しています。ですから、基本的に我慢ができる範囲の痛みや不快感だと考えています。以前におなかの手術を受けている方や痛みに極端に弱い方、眠っている状態での検査を希望する方などには、もちろん最初から鎮静剤を使用します。また、もし検査中に強い痛みを感じた場合には、鎮痛剤を追加したり、場合によっては検査の途中から鎮静剤で眠ってもらったりすることもできますので、遠慮なく言っていただきたいと思います。実際に、当院では7〜8割の方に鎮静剤を使わずに検査を受けていただいています。

検診・治療START!ステップで紹介します

1来院し、問診票に記入する

大腸内視鏡検査を受けるには、事前に医師の診察が必要。同院は予約制でないため、診察時間内の都合の良い時に来院する。受付を済ませた後、問診票に記入するが、同院ではウェブ問診システムを導入しており、受付の際に貸し出されるタブレット端末から、既往歴や飲んでいる薬などを入力する。来院前に自分のスマートフォンから入力することも可能なほか、タブレット端末などの操作が苦手な人には、紙の問診票も用意がある。

2医師による診察

医師の診察を受ける。腹痛や下血などの自覚症状や健診で引っかかったなどの受診の理由、問診票の内容などについて確認がある。必要な場合には、肛門鏡を用いて出血部位の診察なども行った後、医師が必要だと判断すれば大腸内視鏡検査を受けることになる。検査を受ける場合には、検査日を予約。続いて、スタッフより注意事項や処方される下剤の服用方法などの説明がある。不安やわからないことがあれば、しっかりと聞いておこう。

3検査前の準備

前日は、夕食を消化の良いものにして、早めに就寝。当日の朝は、自宅で指示された時間と方法で下剤を飲み始める。検査当日の下剤は来院後に服用する医療機関が多いが、同院の場合は自宅で服用。テレビなどを見ながら下剤を服用し、周りを気にせず自分の行きたいタイミングでトイレに行けるなど、リラックスしながら準備ができる。便がカスのない薄黄色の水便になったら下剤の服用は終了。その後、予約時間の15分前には来院する。

4大腸内視鏡検査を受ける

検査着に着替えたら検査室へ移動。検査台に横になり、鎮痛剤や鎮静剤を投与するための点滴をしたのちに検査開始。肛門より内視鏡を挿入し、がんなどがないか大腸の隅々まで確認する。検査にかかる時間は15分前後で、大腸ポリープの切除があればもう少し長くなる。同院では、眠らないで大腸内視鏡検査を受けることを推奨しており、実際の自分の大腸の中をライブ映像で、医師の説明を聞きながら検査を受けることができる。

5検査結果の説明

検査後は、リカバリールームで30分ほど休憩。続いて、医師より検査結果の説明がある。その後、体調に問題がなければ検査は終了。ポリープ切除をした場合には、数日間の生活制限がある。また、切除したポリープは組織検査に出され、その結果が約2週間後にわかるので、再度来院して説明を受ける。来院から帰宅の途に着くまでは、1時間半前後。検査で鎮静剤を使用した場合は、当日中の車や自転車などの運転は避けること。

ドクターからのメッセージ

羽生 健院長

現在、がんの中でも日本人が特に多くかかっているのが大腸がんです。しかし、いきなり大腸内視鏡検査を受けるのはハードルが高いと思いますので、まずは健康診断で便潜血検査を受けてほしいと思います。そして、便潜血検査で陽性になったら、痔などのせいだと自己判断をせずに、必ず医療機関を受診してください。また、大腸がんは、早期発見ができれば内視鏡検査の時に切除すればおしまいで、考え方によっては、ずっと薬を飲み続けないといけない生活習慣病などよりも大した病気ではありません。ですから、早期発見のために検査を受けていただきたいですし、そのハードルを下げるために、苦痛の少ない検査に努力していきたいと思います。

Dr
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