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便秘、妊娠出産で発症しやすい女性の痔
一人で悩まず肛門科受診を

梶ヶ谷クリニック

(川崎市高津区/梶が谷駅)

最終更新日:2021/04/14

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  • 保険診療

男性だけでなく、女性にも痔など肛門のトラブルは多いもの。しかし「受診が恥ずかしい」「お尻を見せるのに抵抗がある」などの理由から、症状があってもクリニックを受診せず、一人で悩んだり、市販薬で我慢したりしている人も少なくないようだ。そこで、肛門科を中心に外科・内科・小児科と幅広い診療に対応する「梶ヶ谷クリニック」では、痔など肛門の症状に悩む女性も気軽に受診できるようにと、肛門科診療を専門とする女性医師、相澤万里枝先生が担当する診療日を設定。多くの女性患者が来院するようになったという。「妊娠や出産をきっかけに痔になる女性は多いのです。気になる症状があれば、ぜひ気軽に受診してください」と語る相澤先生に、肛門科の診療の流れや痔の治療について取材した。(取材日2021年3月10日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q肛門科を受診する女性の患者さんが多いと聞きました。
A

もともと女性は、妊娠と出産時に痔になりやすいのです。妊娠によるホルモンバランスの変化により妊娠中は便秘になりやすく、しかも胎児が大きくなるにつれて胎盤が圧迫するのでさらに便秘しやすくなり、肛門に負担がかかります。また出産時には、息みで肛門に大きな負担がかかります。そして授乳を始めると、脱水症状になりやすいのでまた便秘になりやすく、肛門にもさらに負担がかかるようになります。妊娠出産に伴う肛門の悩みは女性特有のもの。そこで、当院では女性医師である私が担当する診療日を設けたところ、今まで相談できなかったという患者さんが数多く来院され、潜在的な患者さんがたくさんいらっしゃることがわかりました。

Q使用する検査機器や、診察時の配慮について教えてください。
A

当院では、新型の電子肛門鏡を使用しています。肛門鏡で捉えた画像をデジタルで診ることができる直腸・肛門用カメラシステムで、患者さんと医師が患部の状態をよく見ることができるのが特徴です。患者さん自身が見ることのできない、肛門の中の状態を細かく画像で確認することができるので、痛みやつらさの原因や、症状の程度を認識していただくことができます。肛門の診察の際は、ほかの患者さんやスタッフが間違えて入室しないように、診察室には必ず施錠を行います。お尻の診察はできるだけスピーディーに行い、カーテンやバスタオルなどを使いながら、診察される側の立場になって嫌なことは決して行わないように心がけています。

Q痔と診断された後の治療法について教えてください。
A

便秘や妊娠出産などが原因の場合は切れ痔やイボ痔が多く、比較的軽症のことが多いものです。急性期で一時的なものであれば薬物治療と、便秘や下痢で肛門に負担をかけないように排便コントロールを行います。排便の機能に支障を来している場合は手術を検討しますが、良性の疾患なので手術が第一選択ではないと考えています。一方、痔ろうの場合は慢性的な炎症を繰り返し、がん化することがありますので、連携する病院での手術をお勧めしています。また、肛門の周りが腫れて痛い肛門周囲膿瘍もやがて痔ろうになることが多く、放置すると再燃し、最悪の場合にはがん化することがありますので、こちらもやはり手術を推奨しています。

検診・治療START!ステップで紹介します

1受付、問診票の記入

診察の前に、まず問診票に必要事項を記入する。内容は、気になる症状や受診の理由、既往歴、服用している薬、手術歴、アレルギーの有無など。 問診票はパソコンやスマートフォンから、あらかじめ入力しておくこともできる。

2問診、診察についての説明

問診をもとに、プライバシーに十分配慮しながら、便の硬さや排便回数、トイレにかかる時間など排便習慣を細かくチェック。例えば、トイレに座ってスマートフォンを長時間見ているのも肛門に負担がかかり、痔の原因になることもあるので注意が必要なのだそうだ。

3肛門の診察

診察台に横向きに寝て、診察を受ける。同院では、新型の電子肛門鏡を使って詳細に診察を行い、患者もパソコン画面で画像を見ることができる。診察の際は、できるだけ恥ずかしい思いをさせないように、カーテンやバスタオルなどを使い、診察時間も最小限にしているとのこと。

4診察結果の説明

画像を見ながらの診察結果を聞き、今後の治療計画について話し合う。また、治療に加え、普段の暮らしの中で痔につながった生活習慣や食生活などがあればそれらも見直していく。手術が必要になった場合は、連携する病院に紹介。相澤先生が手術を執刀することもあるそうだ。

ドクターからのメッセージ

相澤 万里枝先生

私は、女性医師であることを生かせる領域として、肛門科を専門に選びました。私自身、妊娠・出産による体の変化を身をもって経験していますので、自分の経験も生かしながら患者さんの立場になって、その悩みやつらさに寄り添い、適切な治療で毎日を前向きに過ごすためのお手伝いをしたいと考えています。女性の肛門のトラブルは決して珍しいことはありませんし、今は検査機器や治療方法も進化しており、肛門科の受診は皆さんが思っているほど苦痛を伴うものではないと考えています。肛門やお通じの悩みは、それだけで生活のストレスになるもの。我慢していると進行することもあるので、少しでも気になることがあればぜひ気軽に受診してください。

20210406 dr
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