短時間、低被ばくの高精度CT検査
3次元の立体画像で病気を精査
梶ヶ谷クリニック
(川崎市高津区/梶が谷駅)
最終更新日:2025/07/10


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急な腹痛や下血、長引く咳、発熱、さらには健康診断結果の不良など、体の不調は原因を突き止めることが早期の治療につながる。これに大いに役立つのが、エックス線を用いた撮影により、体の内部を立体的に画像化することができるCT検査だ。川崎市高津区の「梶ヶ谷クリニック」では、先端のAI技術を活用した64列128スライスCT検査機器を導入している。土日祝日も含めた診療日に、即日のCT検査にも対応できるということだ。従来ならほかの医療機関へと紹介し、時間がかかっていた状況も、院内で迅速に対応できる体制を整えた。「診察時に必要と判断されればその場で検査を受けられ、迅速に必要な対応へとつなげられるのが強みです」と話す副院長の羽生友起子先生に、同院のCT検査について詳しく話を聞いた。
(取材日2025年5月26日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- QCT検査はどういうときに実施するのですか?
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A
例えば肺炎や虫垂炎、腸閉塞のような急性の病気で、状態を確認しないと治療を始められない場合に行います。特に腹痛や咳、発熱などの症状が続く場合は、CTで詳しく調べることで診断がつきやすくなります。身近な症状の裏に重大な病気が隠れていることがあり、必要と判断されれば、即日CT検査を行い診断につなげることもあります。また、健診の胸部エックス線検査で異常が見つかったときの精密検査としても活用しており、「再検査」「要精密検査」とされた場合はなるべく早くCT検査を受けることをお勧めします。病気を見つけることはもちろん、問題がないことを確認して安心する意味でもCT検査を受けていただきたいですね。
- QCT検査で見えること、わかる疾患を教えてください。
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A
CTはエックス線を用いた画像検査ですが、従来のエックス線検査のような1次元的な画像ではなく、体の断面を輪切りのように撮影し立体的に画像化できます。これにより100倍、200倍もの情報量が得られ、より精密に患部の状態を把握することが可能です。胸部のCT撮影では肺炎、肺がんなど、腹部では虫垂炎、腹膜炎、ヘルニアなど、幅広い病変の状態が詳細にわかります。ほかの検査と比べて即時に診断しやすく、急を要する疾患の場合は、すぐに大きな病院へ搬送が必要かどうかの判断ができるのも大きな利点です。また、MRIのように大きな音や閉塞感がなく、新鋭の機器では被ばく量も少なくなっているので、安心して受けていただけます。
- QこちらのクリニックでCT検査を受けるメリットは何ですか?
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A
当院のCT検査は予約不要ですぐ撮れるのが大きな特徴です。診察時に必要と判断すれば即日撮影し、疾患によってはその場でおおまかな診断を下すことが可能です。放射線科専門の医師による遠隔読影により、後日、より精密な読影結果もお伝えできます。また、先進のAI技術を活用した64列128スライスCTを導入しているため従来より撮影時間が短く、被ばくを抑えつつ高画質画像で情報を取得できます。土日祝日や大型連休、年末年始も診療しており、駅から徒歩2分という通いやすさもメリットです。また外科医師も在籍し、急な腹痛や下血などは特に迅速に対応できます。地域の方が「困ったときすぐに頼れる場所」こそ当院のめざす形なのです。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1問診
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ウェブ問診を入力し診察室に呼ばれ、診察にてCT検査が必要と判断した場合は直ちに実施する。腹痛、下血、咳、発熱などの急性症状がある場合や、健康診断で引っかかった場合の二次検査として実施されることが多い。自費検査や人間ドックとして行うCT検査のメニューもあるので、その場合は希望部位を選んで受けることが可能だ。なお、自費検査の場合は予約が必要となる。
- 2検査前準備・注意点の説明
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検査着に着替え、画像に干渉する恐れがあるアクセサリーや金属類を身に着けている場合は事前に外しておく。検査の説明を受けて準備が整ったら、検査機器の寝台にあおむけになって待機する。基本的に飲食などの制限はなく、事前準備なく検査を受けることができる。ただし、妊娠中や妊娠の可能性がある女性は検査を受けることができない。
- 3検査
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患者はCT検査機器の寝台に横たわった状態のまま検査を受ける。画像がブレるのを防ぐため、撮影中には指示に従って息を止める必要があることもある。息止めが必要な時間は5〜10秒ほどで、痛みも苦しさも感じることはない。検査自体は20〜30秒程度で終了し、着替えなどの準備時間を含めても10分程度で終了する。
- 4簡易的な結果説明
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急を要する所見があれば、その場で医師が確認して簡易的な説明を行う。検査データは放射線科専門の医師の読影に回り、詳細にチェックされる。急を要する疾患ではない場合は、後日あらためて来院し、詳細な結果説明を受けることとなる。重大な異常が見つかれば、速やかに近隣の総合病院や専門の医療機関へと紹介される体制だ。
- 5後日、放射線科医師による読影の結果説明
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放射線科専門の医師による読影結果は、検査後1週間程度でクリニックに届く。検査結果は1枚の紙に要約されており、持ち帰って見返すことも可能だ。簡易説明時には見落とされがちな所見も、専門の医師がくまなく確認するため、より精密な診断を受けることができる。
自由診療費用の目安
自由診療とはCT検査/1部位(頭部、頸部、胸部、腹部~骨盤のいずれか)/1万4000円、2部位(胸部+腹部~骨盤)/2万4000円、全身(頭部+頸部+胸部+腹部~骨盤)/4万円、内臓脂肪測定/5500円、人間ドック/2万5300円~(コースによって異なる)