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こちらの記事の監修医師
医療法人社団緑成会 横浜総合病院
皮膚科部長 鈴木 琢 先生

じんましん蕁麻疹

概要

突然皮膚の一部が赤く盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡形もなく消えてしまう。かゆみを伴い、チクチクとしたかゆみに似た感覚や焼けるような感覚がある場合も。数十分から数時間で症状が治まることがほとんどだが、半日から1日続くことや次々に新しい膨疹が現れて常に発疹が出ていることもある。大きさは1~2㎜から数十㎝のもの、それぞれが融合して体表をほとんど覆ってしまうケースもある。最初の症状が出始めてから1ヵ月以内のものを「急性じんましん」、それ以上続くものを「慢性じんましん」という。原因は食べ物や薬、細菌やウイルスに感染すること、暑さや寒さなどの物理的刺激、発汗、ストレスなどさまざま。原因が明らかでない特発性のじんましんもあるが、多くの場合、疲労やストレスなどの因子が症状を悪化させる。

原因

大きく分けて「アレルギー性」と「非アレルギー性」がある。「アレルギー性」は食べ物や薬剤などに含まれているアレルゲンとなる物質を摂取すると数分あるいは数時間後に強いかゆみを伴った発疹が現れる。特定の食品を食べるとじんましんが出るのはアレルギー性じんましんの特徴の一つ。一方で、青魚、肉類、タケノコ、ほうれん草などの肉類、野菜類などで起こるじんましんはアレルギー性の場合もあるが、食品に含まれるヒスタミンやそれを遊離しやすい成分が含まれていることによって起こるが、毎回その食品を摂取するとじんましんが現れるのではなく、その日の体調などによって症状が出ないこともある。「非アレルギー性」は、物理的な刺激で起こるじんましんであり、皮膚を引っかいた痕に沿って皮疹が出る機械性じんましんや冷水・温水など急激な皮膚上の温度変化によって現れる寒冷じんましん、日光じんましんやラテックスなどの接触性じんましんがある。数週間繰り返し毎日じんましんが現れる場合は、食物などが原因となっている可能性は低い。

症状

原因となるアレルゲンを摂取したり物理的な刺激が加わったりすると、突然皮膚が赤く盛り上がり、強いかゆみを伴うことが多い。虫刺されのような大きさから地図状に広範囲に出現することも。通常数十分から数時間以内に消えるが、中には半日から1日くらい続くじんましんもある。胸や喉が苦しくなる場合は気道の粘膜にもアレルギー症状が起きている可能性が高く、呼吸困難やショック状態に陥る危険性もあるため、緊急処置が必要。原因によっては、症状が出たり消えたりが毎日続くことも。慢性じんましんは原因の特定が難しく、夕方から夜にかけて現れ、翌朝から午前中ごろには消失し、また夕方から出始めるという経過をたどる。

検査・診断

アレルギー性の場合は、血液検査や皮膚を用いた検査で判定する。原因として疑われる物質を皮膚に直接注射する「皮内テスト」や皮膚に乗せて針で突く「プリックテスト」などの方法がある。これらの検査で陽性反応が出ても、それらすべてが原因とは限らないため、臨床症状やこれまでの経過を総合的に診て判断する。非アレルギー性の場合は、誘因となる刺激を与えて実際にじんましんが現れるかどうか確認する検査をすることも。薬剤が原因と疑われる場合には、皮膚を用いた検査のほか、必要であればごく少量の薬を飲んだり注射したりすることもある。それ以外の非アレルギー性については、これまでの病歴や皮膚以外の疾患が疑われる場合に、内科的な検査を実施。皮膚以外の症状がなく発症から1ヵ月以上経過した慢性じんましんについては、詳しい検査をしても異常が認められないことが多い。

治療

できるだけ原因を探し、それを取り除いて、なるべく避けるようにするとともに、抗ヒスタミン薬または抗アレルギー薬を用いる。内服薬または注射薬として用いた場合に効果が期待できるが、副作用として人によって眠気が生じやすい。外用薬では多少かゆみが軽減する程度。

予防/治療後の注意

原因となる物質が特定できていれば、その物質を避けるよう努める。疲労やストレスをためないよう、規則正しい生活を送ることも大切。魚介類や肉類はなるべく新鮮なものを摂るようにする。また防腐剤や色素を含む食品を控えめにする。内服薬で症状が治まることがほとんどだが、薬を飲まなくなるとまた症状が出ることが多いため、慢性に経過するじんましんは症状の有無にかかわらず、長期間薬を服用する必要がある。症状をコントロールしていくことで次第に薬の量を減らしていくことも可能。

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こちらの記事の監修医師

医療法人社団緑成会 横浜総合病院

皮膚科部長 鈴木 琢 先生

1998年東邦大学卒業。専門である帯状疱疹の診療を中心に、それに付随する帯状疱疹後神経痛による痛みのケアまでカバーしている。日本皮膚科学会皮膚科専門医。