アレルギー専門の医師による診療で
快適な生活をめざす
たなか小児科・アレルギー科
(神戸市西区/朝霧駅)
最終更新日:2023/05/15
- 保険診療
アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどの慢性疾患をはじめ、季節的な花粉症などアレルギー疾患に悩む患者が年々増えている昨今。疾患によっては生活に制限がかかり、不自由さを抱えながら生活をすることを余儀なくされる現状がある。子どもや大人に関わらずそんな患者たちを「なんとか救済したい」「できることを増やしてあげて、少しでも楽しい生活を」との信念で日々診療を続けているのが、「たなか小児科・アレルギー科」の田中裕也院長だ。兵庫県立こども病院でアレルギー科科長を務めるなど、アレルギー専門の医師ならではの豊富な経験と知識を持つ田中院長に、アレルギー専門の医師のもとで診療を受けるメリットや早期治療の大切さ、舌下免疫療法などについて聞いた。
(取材日2023年4月14日)
目次
専門の医師として、アレルギーのコントロールを図り生活を楽しむ手助けを
- Qアレルギー疾患について教えてください。
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A
本来は害を与えない異物を、体に備わっている免疫機能が誤って認識をして誤った反応を引き起こすことを、アレルギーと言います。アレルギー疾患としては、アレルギーが発症の引き金の一つであるといわれているアトピー性皮膚炎・食物アレルギー・花粉症・ハウスダストによる気管支喘息・じんましんなど。じんましんはストレスや疲れが原因の場合もありますが、アレルギーも原因の一つとなり複合的に重なって発症することが多いです。年々増えていると実感するのは、食物アレルギーと花粉症。アレルギー反応が出るお子さんが増えており、花粉症の発症年齢も低年齢化していて、近年では乳幼児も発症しています。
- Qアレルギー専門の医師の診療を受けるメリットはなんですか?
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A
アレルギーかどうかを見極め、適切な診断が受けられるほか、あれも駄目これも駄目という制限を緩めて、症状のコントロールを図りながら生活することができる点ですね。例えば食物アレルギーがあるからといって、完全除去するとアレルギーが固定化して治らないことがよくあります。「これはこうすべき」と思い込んでいる場合も多いので、専門の医師のもとで適切な方向へナビゲートしてもらうことが大切。アトピー性皮膚炎や気管支喘息などの慢性疾患も、コントロールを図ることが必要なので、将来を見据えてアレルギー症状で困らないように生きていけるようにと考えた上で、専門性の高い医療を受けることができます。
- Qどのような症状があれば相談すべきなのでしょうか?
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A
かゆみ・赤み・湿疹・鼻水・鼻づまり・咳・喘鳴など、いつもと違う症状が出てきたらなんでも相談に来ていただければと思います。アレルギーにおいても、早期の治療が大切です。例えば乳児湿疹の場合、放置することで皮膚バリアが障害されたところからアレルゲンが侵入して感作が成立し、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎・気管支喘息・アレルギー性鼻炎などを引き起こすことがあります。また、親御さんがアレルギー体質の場合は、子どもさんもアレルギーを発症するケースが多いので、特に注意が必要です。当院では大人のアレルギー疾患にも対応しているので、何か症状や不安要素がある場合は大人・子どもに関わらずご相談ください。
- Q食物アレルギーやアトピー性皮膚炎の治療で大切なことは?
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A
食物アレルギーの場合、検査で陽性でも食べられるということも多く、「本当に除去する必要があるのか」「これは食べてもいい」などを、専門の医師の判断のもとで選別することが重要です。実際に食べてみて症状を判断する食物負荷試験も、当院では行っています。アトピー性皮膚炎では、やはりスキンケアが大事。外用薬の塗り方をはじめ、保湿の指導にも力を入れています。入浴時はぬるめのお湯で、体も泡で包むように洗うなどの入浴方法や入浴後の保湿方法、保湿剤についてなど。薬においても最近は塗り薬だけでなく、改善が見込める飲み薬や注射も出てきているので、重症な場合はご提案しています。
- Q近年注目されている舌下免疫療法について教えてください。
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A
スギ花粉症やアレルギー性鼻炎に効果が期待できるアレルゲン免疫療法の一つです。対処療法ではなく、アレルゲンを投与していくことで免疫寛容を誘導し、ダニや花粉を暴露してもアレルギー反応が起こらない体質へ変えていく目的の治療です。当院では3歳以上のスギ花粉やダニが陽性の患者さんが適応。治療法は、舌の下にアレルゲンを含む錠剤を1分間入れて、その後飲み込むというもので、毎日スケジュールに従って3年以上続けていただきます。初回投与は院内で投与し、30分間様子を見て問題がなければ、翌日からは自宅で服用してもらえます。一定期間の投与を終えると、治療をやめられるため、集中力やQOLの向上にもつながると思います。