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記事公開日:2024/07/22

最終更新日:

看護師面接でよくある20の質問と回答例|回答のポイントについても解説

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面接の場面では、誰もが少なからず緊張してしまうものです。表情が硬くなったり、質問にうまく受け答えができなかったり、思うように「自分らしさ」を出せないまま面接を終えてしまったという経験がある人もいるのではないでしょうか?

しかし、院長や採用担当者から投げかけられる質問をあらかじめ想定し、答えたい内容を準備しておけば、平常心を保って落ち着いて受け答えができるはず。ここでは看護師の面接でよくある質問と、回答のポイントを中心に解説します。

好印象を与える面接の基本ポイントを押さえて、自分の思いや強みをしっかりアピールしましょう。

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1 看護師の面接でよくある質問と回答のポイント

面接の場面で慌てずに伝えたい内容をしっかり伝えるために、よくある質問の回答を準備して臨みましょう。看護師の面接でよく聞かれる「志望動機に関する質問」については回答例を紹介しています。それぞれの質問に込められた面接官の意図や答え方のコツを踏まえて、自分の気持ちが伝わる答えを考えておくことが重要です。

●自己紹介・自己PRに関する質問

・「自己紹介をお願いします」  

応募者の人柄を知りたいというのはもちろんですが、簡潔に話すスキルやコミュニケーション能力があるかどうかを見られます。名前と最終学歴・職歴、志望理由や転職理由を簡潔に述べましょう。面接の最初に聞かれることが多いので、あまり長くならないように注意。だいたい30秒~1分を目安に話すのがベターです。

・「長所と短所を教えてください」

自分のことを客観的にどう捉えているかを見られています。長所、短所と考える根拠も一緒に伝えることで、内容に厚みが出ます。短所は伝えて終わりではなく、それを克服するために努力していること、時には逆に長所にもなった経験などポジティブな内容も盛り込みましょう。

・「自己PRをお願いします」  

入職後、職場の中で活躍できるか、強みや成果を発揮できるかを判断されます。曖昧な言葉を避けて、自分自身の視点だけではなく客観的な情報も織り交ぜましょう。長所や強みを述べる際には、エピソードや実際の経験を事例として盛り込むことを意識してください。

●志望動機に関する質問

・「志望動機を教えてください」  

「ここで働きたい」という熱意がどの程度あるかを問われています。志望先の理念や、打ち出している強み、独自性などを踏まえて話すことで、「志望先に対する研究をしっかりした上で、入職を希望している」という本気度を伝えることにもつながります。自分自身の経験や思いと照らし合わせながら、惹かれた理由を伝えましょう。自分の経験やスキルを生かして職場でどのように貢献できるかを盛り込むのも効果的です。  

回答例>  

前職では急性期病棟で5年間、経験を積みました。次々に運ばれてきては、忙しなく退院していく患者さまを見送っている中で、退院支援に関心が高まるようになりました。地域密着型の病院として、急性期から在宅まで、一貫した医療を提供されている貴院でなら、これまでの経験を生かしながら、患者さまやご家族に対して、入院から退院時のサポートまで、より長い視点で寄り添いながら、心の通ったケアができるのではないかと考え、志望いたしました。

・「看護師をめざしたきっかけを教えてください」

人柄や看護職への情熱、思いを確認されています。具体的なエピソードを交えて熱意を伝えましょう。

回答例>  

中学生の頃、祖父が入院した時に親身になって寄り添ってくださった担当看護師さんとの関わりが、看護師をめざすきっかけになりました。祖父への優しい気遣いはもちろんですが、家族である母や私にも、「困っていることはありませんか」と声をかけてくださり、安心したことを覚えています。その後、高校時代には、私自身も部活動中にケガをして入院した経験があります。中学時代の経験から、看護師の仕事について関心を持って見ていたのですが、どんなに忙しい時でも、患者さんへの気配りやこまやかな声かけを欠かさない姿勢に対して尊敬の気持ちを抱き、私も「こんな看護師になりたい」と思うようになりました。

・「希望する配属先、診療科とその理由について教えてください」

 新しい職場で、どのような仕事内容を希望しているか、また、そこで成し遂げたいことやめざしていることを確認される質問です。志望先が受け入れる側として、その希望を叶えることができる環境かどうかも見極めています。“自分の経験やスキルを生かして◇◇科で力を発揮したい”、“将来的に△△の分野にも注力したい”などポジティブな内容を意識してください。ただし、“絶対に〇〇科が良い”、“他の診療科には関心がない”といった頑な言葉は慎みましょう。  

回答例>  

前職では小児科を7年経験しました。難病と闘う子どもたちを目の当たりにし、より専門的な小児看護を学びたいという思いから、高度な小児医療を提供されている貴院で、スキルアップをめざしたいと考えています。また将来的には、小児救急看護の認定看護師になることも視野に入れています。しかし、どの診療科であっても、看護師として全力で取り組む所存です。 

・「どんな看護師になりたいですか?」

看護師として大切にしている価値観や看護観を聞き出す質問です。回答内容は人それぞれ異なって当然ですので、自分がめざす看護師像やめざしたい看護について、自分の言葉で答えましょう。取得したい資格や習得したいスキルを発言することで、向上心や意欲を伝えることができます。後輩の指導やマネジメントへの関心などを含めて、自分がめざしている理想の看護師像を語りましょう。

回答例>  

患者の方やそのご家族が、気軽に話しかけることができ、安心して療養にあたれる環境を整えられる看護師になりたいです。そのためにも、言われたことだけをするのではなく、「今、何か困っていることはないだろうか」、「不安に思っていることはないだろうか」と気配りをし、忙しい時にも笑顔を絶やさないように努めます。言葉にならない心の声にも気づけるようなケアを実践したいです。

・「当院の理念や方針についてどう思いますか?」  

志望先の理念や方針を、事前にきちんと調べているかをチェックされています。理念や方針が把握できていない場合、志望先に対する熱意がないと判断されてしまいますので、必ず面接前に調べてから臨みましょう。理念に合致する自分自身の看護観をあわせて伝えると効果的です。

回答例>

私は患者の方と向き合う時、常々、病気ではなく人をみる看護を心がけています。そうした思いから、医療的な治療のみならず、患者さまの心のケアにも重きを置く貴院の方針に感銘を受け、志望させていただきました。通り一辺倒の対応ではなく、一人ひとりの患者さまに寄り添った看護を心がけていきたいです。

●転職・退職理由に関する質問

・「前職の退職理由について教えてください」

 中途採用の場合、高確率で聞かれる質問の一つです。出産や子育て、介護など、ライフステージの変化なのか、あるいはトラブルがあったのか、スキルアップのための転職なのかなどを確認されています。前職の悪口に終始すると、「思い通りにならないことがあるとまた辞めてしまうかも」と思われるので、スキルアップや新たなフィールドでのチャレンジなど、ポジティブに言い換えましょう。

・「ほかにも選考を受けていますか?」  

選考状況の把握が目的のことが多いため、正直に選考の状況を伝えましょう。ほかの選考を受けていることが、必ずしもマイナスになることはありません。本当は本命の他院を併行して受けているのに、志望度をアピールしたいがために嘘をつくのは避けましょう。

・「内定が出た場合、入職いただけますか?」

 こちらも採用人数や今後の採用スケジュールの調整などのため、状況把握を目的とした質問だと捉えて良い良いでしょう。第一志望であれば、迷わず「入職します」と答えて大丈夫です。しかし、併願している場合は後々のトラブルを避けるためにも、正直に話をした上で前向きに考えていることを伝えると良いでしょう。

●経験・スキルに関する質問

・「インシデントの経験はありますか?」

 インシデントは誰の身にも起こり得ることです。経験の有無よりも、その経験を踏まえてどのように反省したか、その後に生かしたかを問われています。もし経験があるのなら、その反省から何を学んだか、今後にどのように生かしたいかなどを伝えましょう。

・「仕事をする上で大切にしていること、看護観をお聞かせください」

それぞれの看護観を聞き出すことで、志望先の理念や方針と大きく乖離がないかを問われています。
例えば「患者の気持ちに寄り添う」など、看護師として大切にしていること、常に意識していることなどを話しましょう。加えて、そう考えるようになったきっかけやエピソードを述べ、最終的には志望先の理念や方針と結びつけて入職後の意欲を伝えるのがベストです。

・「印象に残っている患者さまとのエピソードはありますか?」

経験したことを、どのように自分の成長に生かしてきたかを問われています。単にエピソードを述べるだけではなく、自分自身がどのように対処したか、経験から学んだこと、成長した点、今後に生かしたい部分などを伝えましょう。

・「当院でやりたいこと、力を発揮したい部分についてお聞かせください」

志望先で生かせる力とともに、意欲や積極性を確認する質問です。これまでの経験を生かして取り組んでみたいこと、担いたい役割、新しい職場で生きると思う強みなどを盛り込んで回答しましょう。

・「成功体験、失敗談を教えてください」

経験からの学習能力が問われていると考えられます。単に経験・体験を話すだけではなく、そこから何を学んだのか、その後の仕事にどのように生かしてきたかを話しましょう。エピソードはあまり大げさに話すと、嘘っぽく聞こえてしまうので要注意。

●労働条件・働き方に関する質問

・「希望している診療科以外の科に配属になった場合、どうしますか?」

希望の確認と同時に、希望が叶わなかった時のモチベーションの有無も見極められています。
複数の診療科がある場合には、必ずしも、希望する診療科に配属されるとは限りません。基本的にはどのような配属先でも力を尽くす意志を伝えるべきですが、どうしても他の診療科は考えられないという強い意志がある場合には、入職後のミスマッチを減らすためにも伝えておいた方が良いでしょう。

・「夜勤や残業など、労働条件に関する希望はありますか?」

 入職後のミスマッチを防ぐための質問ですので、譲れない希望条件は伝えておきましょう。「育児や介護を抱えているため日勤を希望している、残業はできない」などの希望を伝えます。しかし、自分本位にならないように「どうしても必要な場合は、できる限り調整します」など譲歩の姿勢を示しましょう。

・「ワークライフバランスなど理想の働き方はありますか?」

こちらも、入職後のミスマッチを防ぐための重要な質問です。 例えば、小学生の子どもがいるため、夏季や年末年始など学校が長期休暇に入る期間は休暇を取りたい、残業ができない、学校行事がある日にはシフトの調整をお願いしたいなど希望を伝えましょう。また、協力勤務できるよう調整しますなど努力する意思を示しましょう。

・「今後のキャリアプランについて教えてください」

看護師として働き続ける意欲や熱意、長く勤める意思があるかの判断材料になります。将来的にどのような看護師になりたいか、そのためにどのような努力を重ねるつもりかなど積極性をアピールしましょう。若手世代の育成や指導などを率先して行う意欲を見せることで、長期にわたって勤める意思があるという意思の表明にもなります。

2 看護師の面接中に気を付けたい4つのポイント

採用担当者は、あなたの質疑応答の内容だけでなく、表情や目の動き、言葉遣いなどもチェックしています。そこで、本項で紹介する「担当者から特に注目されやすい4つのポイント」を押さえておきましょう。

●表情

表情は印象を左右する重要な要素。入職後「ホスピタリティーのある態度で患者さんに接してほしい」と考えるクリニックは少なくないでしょう。そのイメージを想起させるように、特に面接スタート時は、第一印象に注意を払い、表情と言葉遣いを意識してみましょう。
対面面接でマスクをしたまま臨む場合は、口元が見えず笑顔がわかりにくいものですが、目元にも表情は出るものです。マスクをしているから表情はわからないだろうと油断せず、笑顔で面接に臨むと良いでしょう。

ただし、「どんなときも常に笑顔であれば良い」というわけではありません。例えばこれまでの退職理由を語るときや、採用担当者が自院の理念の話を聞いているときまでもずっと変わらず笑顔でいると、真剣さに欠けるとマイナスな印象を与えかねません。「自分が面接する立場になったらどう思うか?」を考えて、面接中の話題に合った表情を意識すると良いでしょう。イメージがつきにくいという場合には、事前に面接の練習をする際にスマホで動画を撮り、後で見返すなどチェックしてみることをお勧めします。

●目の動き

「目は口ほどに物を言う」という言葉があるように、目の動き一つで印象が大きく変わります。例えば、きょろきょろと目が泳いでいると落ち着きのない印象を与えてしまいます。目を合わせようとしなかったり、つい目をそらしてばかりだったりすると、担当者は「自信がなさそう」「真剣さが足りない」「集中していないのでは」とマイナスな印象を受けるかもしれません。

裏を返せば、視線を一定に保ち、受け答え時には担当者と目を合わせることで、「自分の意思をしっかり持っている人」という印象を与えられます。緊張する場面こそ「相手の目を見て話す」という基本を意識しましょう。ただし、面接中ずっと目を合わせないといけないわけではありません。時折自然に目をそらしたり、目線が外れたりする分には問題ないでしょう。
相手の目を見て話すことに緊張する人は、採用担当者の目ではなく眉間や鼻のあたりなどを見ればOKj。相手には目が合っていると感じてもらえます。

また、オンライン面接ではついインカメラに映った自分や相手のほうを見てしまいがちですが、カメラへ目線を向けるのが基本。特に自分が話すときには意識的にカメラ目線を意識しましょう。

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●言葉遣い

なれなれしさを感じさせる言葉遣いはNG。いわゆる「タメ口」はもちろん、「~っす」「っていうか」「私的には(僕的には)」「ぶっちゃけ」など「つい」出てしまう日常的な言葉遣いや、「なるほどぉ~」のように、語尾を延ばした言葉遣いは、だらしない印象を与えてしまいます。そのほか「なるほどですね」「マジですか」など、間違った敬語も要注意。丁寧語や尊敬語など、相手を敬った正しい言葉遣いが原則です。

敬語は慣れていないと使いにくいもの。例えば「見る」の尊敬語「ご覧になる」と謙譲語「拝見する」の使い分けができていないなど、話す度に間違った敬語が出てくると、印象は良くありません。日頃から、目上の人との会話をする際には敬語を意識しておきましょう。面接のために学んだ言葉遣いは、患者とのコミュニケーションにも大きく役立ちます。

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●話すときの所作

体の動き、姿勢なども面接では重要です。背筋をぴんと伸ばし、体を担当者に向けることを意識するだけで、ぐっと印象が良くなります。姿勢が良くなれば呼吸も整えやすくなるので、緊張の緩和にも効果的です。

質問に答える際、手振りを交えて話す人もいるかと思います。はつらつとした行動的な印象を与える一方で、落ち着きがないと取られる可能性もあるので、せわしなく動かしたり、顔周りや髪の毛をしきりに触ったりするようなことは控えましょう。

3 看護師の面接での「逆質問」

看護師の面接において、もう一つ、事前に準備しておくと良いのが逆質問です。逆質問は自身をアピールする絶好のチャンスですが、一方でマイナスの印象を与えないために注意も必要です。

逆質問で大切なポイントは、「入職後のイメージがあることを伝える」、「相手の立場に配慮した聞き方をする」、「受け身の姿勢に見られないようにする」といった点です。

下記の記事では、「逆質問」の機会を有効に活用するためのポイントを解説しています。ぜひ、あわせて参考にしてみてください。

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◇    ◇    ◇

今回は、看護師の面接でよくある質問と回答を中心にご紹介しました。

どれだけ当たり前、一般的と思える質問だったとしても、問われたことにすぐ答えを出すというのは意外と難しいもの。面接時に平常心で受け答えするためには、事前準備が不可欠です。

今回ご紹介した質問例などを参考に、「どうしてこの職場で働きたいと思ったのか」「新しい職場でどんなことがしたいのか」を自分なりに考えを深めた上で、面接に臨みましょう。

当サイト「ドクターズ・ファイル ジョブズ」では、院長が自院の理念や患者・治療への思いなどを語ったり、先輩スタッフが職場や自身の働き方を紹介してくれたりするインタビュー記事付きの求人が豊富です。職場のことがよくわかり面接シーンにも生かせるので、ぜひチェックしてみてください。

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こちらの記事の執筆者
花野 静恵

大学卒業後、編集制作会社でレジャー情報に関する雑誌編集、ウェブサイトの立ち上げに携わる。紙媒体の企画から執筆まで一貫して携われるステージを求めて北陸・金沢の出版社へ。30歳を機にUターンし、名古屋の編集プロダクションへ。2011年からフリーランスのライター、エディター、ディレクターとして医療や介護、レジャー、教育、スポーツなど多分野の情報発信を手がける。

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