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親知らずなどの口腔外科
抜歯の痛みや腫れなど怖いイメージを払拭

あじさか歯科医院

(福岡市城南区/別府駅)

最終更新日:2021/10/12

あじさか歯科医院 親知らずなどの口腔外科 抜歯の痛みや腫れなど怖いイメージを払拭 あじさか歯科医院 親知らずなどの口腔外科 抜歯の痛みや腫れなど怖いイメージを払拭
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痛みや腫れ、あるいは出血など、どうしても怖いイメージが先行してしまう歯科口腔外科治療。例えば、親知らずの必要性がある場合に放置し続けると、虫歯や歯根嚢胞などのリスクが高まり、その後の治療の負担が増しやすいとされている。そこで歯科クリニックとして幅広く口腔外科領域の治療にも対応している「あじさか歯科医院」の鯵坂正秋院長をインタビュー。「処置しないリスクと処置したリスクを理解した上で治療するかどうかを決めてほしい。日頃からメンテナンスに通うことで早めの対処も可能」と語る鯵坂院長に、口腔外科の症状をはじめ、親知らずの相談タイミング、患者の不安を拭うための取り組みなどについて詳しく話を聞いた。

(取材日2021年7月14日)

親知らずの抜歯や歯根嚢胞の除去など、患者の安心感を重視した口腔外科治療を

Q口腔外科領域ではどのような症状が多いのでしょうか?
A
あじさか歯科医院 口腔外科の経験を生かし幅広い診療に対応

▲口腔外科の経験を生かし幅広い診療に対応

数多くの症例には大学病院での対応が必要なものもありますが、クリニック単位で対応できる項目といえば親知らずと歯根嚢胞です。この2つは開業医レベルでもよく行われる小手術と言えるでしょう。他には骨のこぶである骨隆起の切除、前歯の裏などに隠れて埋まっている埋伏過剰歯の処置、唇や歯茎を切ってしまった際の外傷の治療も口腔外科領域になります。歯が抜けて出血が止まらないという80代の患者さんから相談を受けたのですが、こうした時は、血圧、脈拍、酸素飽和度などのバイタルサインや内服薬までしっかり確認して止血処置を行います。全身的、局所的両面から適切な対処ができるのも口腔外科を学んで良かったと思える瞬間です。

Q誰もが悩む親知らずですが、相談はどのタイミングで?
A
あじさか歯科医院 抜かなくてもいい親知らずもあり、その判断が大切

▲抜かなくてもいい親知らずもあり、その判断が大切

何らかの自覚症状が出た時が相談のタイミング。親知らずは出てきた時や隙間から虫歯になった時に痛みを伴いますし、汚れがたまりやすく歯茎が炎症することもあります。その際はそれが一つの目安になります。親知らずが生えていなくとも歯が押されている感覚があったり、軋む感じがあったりすれば、それも相談のタイミングではありますね。また矯正治療を受ける際には、親知らずの抜歯で歯並びが戻る可能性がありますから、専門の歯科医師に相談したほうが良いでしょう。ただし自覚症状がないからといって放っておくと虫歯になりやすいため、早めに相談することが重要です。いずれにしても定期的に受診し、早期発見・早期治療を心がけてください。

Q抜歯には痛みや腫れなど怖いイメージもありますね。
A
あじさか歯科医院 スタッフも含め、患者の不安な想いを払拭できるようなサポートを

▲スタッフも含め、患者の不安な想いを払拭できるようなサポートを

そうですね、その不安が少しでも和らげばと、置物や壁の装飾などで院内の明るい雰囲気づくりを行っています。また患者さんへの声かけも大事にしていますね。例えば局所麻酔では、麻酔が効いてくるまでチェアから離れず、お話ししながら安心できるよう努めています。またそれにより十分な麻酔が奏功して痛みを感じずに治療ができることは、より安心につながると思います。特に不安感が強い方には笑気吸入鎮静法でリラックスして治療を受けていただくことも。局所麻酔処置は大変緊張感のある処置です。体に何か変化が起きてから対応するのではなく、何も変化が起こらないように「事前に準備をする」ことを大事に医療行為に努めています。

Q歯根嚢胞の手術にも対応されているとお聞きしました。
A
あじさか歯科医院 口腔外科領域の一番の原因は虫歯。定期通院が大切

▲口腔外科領域の一番の原因は虫歯。定期通院が大切

歯根嚢胞とは歯の根に細菌が感染し、その細菌が広がって骨の中に巣をつくった状態。大きな原因は虫歯です。治療の第一選択としては根管治療といって、神経の管の中にいる細菌や汚れを取り除くのですが、条件が悪くてできない場合には外科的な処置が必要になります。歯の根と細菌の袋である嚢胞の位置関係をCTでチェックし、切開して骨を削り嚢胞を取り除いていきます。実際に外科処置で対処できるかどうか診断が難しく、口腔外科での経験が重要です。この際にも抜歯と同様に配慮して行うのですが、まずは予防が重要ですね。適合の悪いかぶせ物から知らず知らずのうちに虫歯が進行していることがあるので、早めに処置して防ぐことが大切です。

Q歯周病治療についても教えてください。
A
あじさか歯科医院 定期的な検査が重要。何も症状がない段階から来院してほしい

▲定期的な検査が重要。何も症状がない段階から来院してほしい

歯周病治療における外科処置も口腔外科領域に入りますが、まずは歯周病が進行しないよう定期的にメンテナンスに通い、クリーニングを行うことが大切です。歯と歯茎の隙間であるポケットが深くなってしまうと、多くの場合外科処置を行わなければ治すことができませんからね。重度の歯周病の場合は、歯と骨の隙間についた汚れを取り除き、その隙間を骨補填材や歯周組織の再生を促す薬などを使って埋める再生療法を施します。歯周病に関しては基本的に自覚症状がなく、検査をしていかないと進行度合いがわかりません。1年くらい期間が開いてしまうと不具合が生じることがあるので、何も症状がない段階から気をつけておくことが重要になってきます。

ドクターからのメッセージ

鯵坂 正秋院長

外科治療というキーワード自体に恐怖を感じてしまう患者さんも多いのではないでしょうか。けれど怖いのは皆さん同じです。親知らずの抜歯を例に挙げても、放置しておくリスクと処置するリスクがあり、そのどちらを選ぶかは患者さん次第。もちろん外科治療には痛みや腫れ、出血も伴いますから、二の足を踏む気持ちもわかりますが、治療の必要があるのに放置をすれば、時間がたてばたつほど条件は悪くなっていきます。女性であれば妊娠、出産、子育てとタイミングによっては通院が困難になりますし、社会人になると仕事でなかなか時間もとれません。まずは何も症状がなくても受診し、早めの発見、早めの治療を行うことで負担を軽減しましょう。

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自由診療とは

再生療法/5万円~10万円

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