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定期検診・定期受診が重要
歯と健康を守るための歯周病治療

江藤歯科医院

(宗像市/教育大前駅)

最終更新日:2023/08/03

江藤歯科医院 定期検診・定期受診が重要 歯と健康を守るための歯周病治療 江藤歯科医院 定期検診・定期受診が重要 歯と健康を守るための歯周病治療
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歯茎や歯槽骨など、歯を支える土台である歯周組織が破壊される歯周病。成人の多くが罹患しているともいわれ、2018年に行われた厚生労働省の調査によると、日本人が歯を失う原因の第1位となっている。そんな恐ろしい病気であるにもかかわらず、自覚症状が出にくく、気づいた時には重症化しているケースも多い厄介な病気だ。福岡県宗像市にある「江藤歯科医院」の平塚俊志副院長は、日本歯周病学会歯周病専門医で、九州大学病院の歯周病を扱う部門でさまざまな症例を診療した経験を持つ、歯周病の専門家。「歯周病はもはや国民病でもあり、歯周病治療は歯科治療の根本」と話す平塚院長に、歯周病の発症や再発を防ぐためのポイントを聞いた。

(取材日2023年4月14日)

常在菌による感染症である歯周病は誰でも発症のリスクが。治療の選択肢を広げるためにも早期に対処を

Q歯周病はどのような病気なのでしょうか?
A
江藤歯科医院 同院では歯周病の予防と早期発見に力を入れている

▲同院では歯周病の予防と早期発見に力を入れている

歯科疾患の代表格である虫歯(う歯)も歯周病も、歯垢(プラーク)の中の細菌が主な原因です。歯周病は、歯周組織が歯周病菌によって破壊されてしまう病気です。近年では、歯周病と全身の健康との関連も指摘されています。歯周病菌により炎症を起こした歯茎から細菌が血液中に入り、糖尿病や動脈硬化を悪化させるといった報告もあります。初期症状としては歯茎からの出血や口臭が少し強くなる程度で、自覚症状が出にくいのも特徴です。ほかの症状で歯科医院にかかったのに、実は歯周病に罹患していたというケースも少なくありません。当院では、来院された方には歯周病の検査を行い、必要に応じて治療のご提案をするようにしています。

Q歯周病が進行するとどうなるのでしょうか?
A
江藤歯科医院 資料・画面や模型などを用いてわかりやすく説明してくれる

▲資料・画面や模型などを用いてわかりやすく説明してくれる

プラークにより歯茎の表面が炎症を起こしている程度の初期の段階では、プラークコントロールを行いながら、ブラッシングや歯石の除去といった軽い治療で改善を図ります。しかし、重症化すると、プラークが歯と歯茎の間に奥深く入り込み、歯根の周囲に広がります。歯の支えが破壊されるため、歯がグラグラして、食べ物をしっかりと噛むことが難しくなり、毎日の食事にも影響を及ぼします。このような状態で、虫歯の治療やかぶせ物をするなどの上辺だけの治療をしても、長持ちはしませんし、根本的な問題の解決にはなりません。歯を残してしっかりと噛めるようになることをめざすには、歯科医院での積極的な歯周病治療が必要になります。

Qもし重症化した場合、どんな治療法がありますか?
A
江藤歯科医院 できるだけ抜かない治療方法を考えてくれる

▲できるだけ抜かない治療方法を考えてくれる

重症化した場合、元の状態に戻るのは難しく、将来歯を失うリスクにつながります。残念ながら歯を失った場合は、ブリッジや入れ歯、インプラントなどの失った歯を補う治療が必要になります。それぞれメリット・デメリットはありますが、ブリッジや入れ歯は元のように噛むことは難しく、どうしても他の歯に負担もかかってしまいます。インプラント治療は自分の歯に近い感覚で噛むことがめざせるものの、自費診療となり費用がかかります。ですから重症になる前に治療を行うことが重要ですが、従来は抜歯となってしまうような状態でも、専門的な治療を行うことで残せるケースも期待できるようになりました。当院でも行っているため、ご相談ください。

Q悪化するとなかなか治らない病気なのですね。
A
江藤歯科医院 患者との関係性を大切にしているスタッフがメンテナンスを対応

▲患者との関係性を大切にしているスタッフがメンテナンスを対応

そもそも歯周病は主に常在菌による感染症のため、完治する病気ではありません。治療を進めることで症状がいったん緩和されたとしても、口腔内の環境が悪くなったり歯周病菌に対する免疫力が下がったりすると、いつでも再発する可能性があるのです。そうしたリスクを減らすには、日々のプラークコントロールが非常に重要です。患者さん自身でのブラッシングによるセルフケアだけでは限界があるため、定期的な歯科医院でのケアをお勧めします。当院では、注意が必要な方は1~3ヵ月に1度、経過が良好な方は半年に1度など、患者さんの状態を総合的に判断して、適切な来院間隔をお伝えします。

Qそもそも歯周病にならないために、定期受診が大事なのですね。
A
江藤歯科医院 自覚症状が出にくい歯周病だからこそ、定期検診が重要だと訴える

▲自覚症状が出にくい歯周病だからこそ、定期検診が重要だと訴える

繰り返しにはなりますが、お口の中の常在菌と免疫力のバランスを保つことが大切で、それが崩れてしまうと誰でも歯周病を発症する可能性があります。年齢でいうと、18歳以上、もしくは親知らずが生えてくる頃になると、歯周病のリスクが高まってきますので注意が必要です。そして、30代後半から40代になると、症状が一気に悪化する人が増えてきます。歯周病を発症させない、もしくは再発させないためには、歯科医院での定期的なメンテナンスで、口腔内環境を健全な状態に保つことが大切なのです。早期に発見できれば、治療の選択肢も広がり、患者さんにとっても良い結果につながることが期待できます。

ドクターからのメッセージ

平塚 俊志副院長

気づいた時には重度に進行していることも多いのが歯周病です。痛くないからといって放置すると、歯が抜ける原因となるだけでなく、全身の健康にも悪影響を与えます。何より早期発見・早期治療が大切ですから、歯科医院での定期的なメンテナンスをぜひ受けていただきたいですね。当院では、歯周病専門医である私が歯科衛生士の指導をしたり勉強会を開いたりして、スキルや知識の向上に努めています。また、治療に対する疑問や要望などなんでもお話しできるよう、患者さんとコミュニケーションをしっかりと取ることを心がけています。症状が進行してしまっていると、治療が長期にわたる場合もありますが、諦めずに一緒に頑張っていきましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/33万~37万円 ※手術費、上部構造(かぶせ物)込み

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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