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留守 良太 院長の独自取材記事

トメモリ眼科・形成外科

(橋本市/橋本駅)

最終更新日:2024/08/09

留守良太院長 トメモリ眼科・形成外科 main

和歌山県橋本市にある「トメモリ眼科・形成外科」は、留守良太院長を中心に世界水準の眼科医療を徹底して追求するクリニックだ。現在は大阪市梅田や和歌山県岩出市に分院を持つほどに拡大した同クリニックだが、もともとは留守院長の父が地域医療への貢献を願い患者と信頼関係を紡いできた医療機関だ。信頼の厚さは地域住民が眼科へ行くことを「トメモリさんに行く」と表現することからもうかがえる。「私が継承した時には、すでに父がつくってくれた土台があった。その信頼を裏切らず、より良く発展していけたらと思います」と留守院長は語る。地方が抱える医療過疎の問題を解決するべく先進の医療技術の導入に取り組み、患者の不安や苦痛を和らげるべく力強く前進する留守院長に話を聞いた。

(取材日2024年7月18日)

地域に根差した父のクリニックを継承

まずはクリニック開院の経緯を聞かせてください。

留守良太院長 トメモリ眼科・形成外科1

当院はもともと私の父が長くここで営んでいたクリニックです。私は福岡大学医学部を卒業し、その付属病院に勤務していたのですが、父が急逝。いつかは継承をと考えてはいましたが、想像よりもずっと早くその時が来てしまいました。正直継承する自信を持てずにいましたが、地域に根差したクリニックの閉院は地域医療への影響がとても大きいですし、父がこれまで積み上げてきた場所を息子として守って行きたいと思ったことから継承を決意し、和歌山に戻りました。しかし、当時の自分は医師になって3年目。まだまだ知識も経験も足りません。そこで親族の医師の協力を仰ぎながら、近畿大学病院に非常勤で勤務し、数多くの手術を経験させてもらいました。その経験が今の私の基礎を築いてくれたと思っています。

クリニックと大学病院勤務の両立は、体力的にも大変だったのではないですか?

もちろん大変な面もありましたが、それ以上に充実していましたから、つらいと感じることはありませんでした。昼はクリニックで診療をし、夜は大学で手術といった慌ただしい日も多かったのですが、多くの症例に携わることがうれしく、ありがたいと感じていました。大学病院ですから、難症例に対する先進的な治療も多数経験できましたし、今振り返ってみても医師としてレベルアップするために必要な時間だったと思います。父がコツコツと信頼を積み上げてきてくれおかげで、この地域には眼科に行くことを「トメモリに行く」と言ってくれる人がたくさんいるんです。その気持ちに応えるために、自信を持って医療を提供できる自分になりたい一心でした。

診療の特徴を教えてください。

留守良太院長 トメモリ眼科・形成外科2

当院があるエリアはいわゆる医療過疎地域です。先進の医療を受けるには都会の医療機関に行くほかになく、高齢を理由に治療を諦める方も多くいらっしゃいました。そこで当院では、地域の皆さんにも気軽に手術を受けていただけるよう2階に手術のためのフロアを設け、先進の機器を取りそろえ、白内障をはじめとする日帰り手術を行っています。網膜硝子体手術や視力回復のための眼内コンタクトレンズ手術も対応していますので、お悩みの方はご相談ください。また、網膜裂孔や糖尿病網膜症に対するレーザー治療や小児の弱視や視力低下に対するご相談にも対応しています。めざすは「地方でも世界水準の眼科医療」を提供することです。

先進の手術支援システムを駆使し、精密な手術を実現

多焦点眼内レンズを用いた白内障手術にも対応されていますね。

留守良太院長 トメモリ眼科・形成外科3

当院では長らく多焦点眼内レンズを用いた白内障手術を実施しています。当時に比べると現在は多焦点眼内レンズを使用する眼科が増えたことで、テレビなどでも話題になることがあるようですね。多焦点眼内レンズを導入したのは、手術後の見え方にもこだわりたかったからです。もちろん、人工のレンズですから若い頃のようになんでもくっきり見えるというわけではありませんが、患者さんのライフスタイルによっては非常に有用と考えられるレンズです。大切なのは手術をすることで暮らしの質を保つことをめざすことだと考えています。

白内障手術のこだわりについて、もう少し詳しく聞かせてください。

まず、レーザーを使った白内障手術にあたり当院では先進の手術支援システムを導入しています。手術中の目の動きを追跡・分析すること、適切な位置を切開すること、眼内レンズを目の中心に固定することが見込めます。術中のリスク低減はもちろん、患者さんの心身の負担も軽減したいと思い導入しました。さらに、当院では術前に患者さんの目を計測した数値データと世界中の症例データ、当院で十数年にわたって蓄積した術後のデータをオンラインで照らし合わせることで、より精密な治療計画の立案が可能となりました。人の目はそれぞれに個性がありますので、以前の白内障手術では術後に十分な視力が出ないこともありましたが、計測技術と膨大なデータによって術後の屈折誤差が軽減され、計画通りの視力へと導いています。

インフォームドコンセントも大切にされているそうですね。

留守良太院長 トメモリ眼科・形成外科4

当院は手術室に窓を設け、レーザーを使った白内障手術をオープンにし、患者さんのご家族が手術状況を確認できるようにしています。高齢の患者さんなど全身状態に問題があることもありますから、手術状況をライブで見ていただくことで患者さんご本人もご家族も安心して手術に臨んでいただけるのではないかと思います。また手術前には十分な時間を設け、手術や眼内レンズについての説明を行っています。目の手術は怖いと感じる方が多いので、できるだけわかりやすくシンプルに説明するよう心がけています。これは手術だけでなく、普段の診療も同じこと。患者さんがよくわからないまま、聞きたいことが聞けないまま帰ることがないよう、患者さんの様子には気を配っています。患者さんが不安そうにしていると感じたら、私が呼び止めて話し込むこともありますね。

地方でも我慢する必要がない未来をめざして

患者さんファーストの姿勢を徹底されるようになったきっかけはありますか?

留守良太院長 トメモリ眼科・形成外科5

父が亡くなる前のことです。患者さんに「先生に診てもらえて良かった」と褒めていただいた私は、うれしくて病床の父に報告したんです。父は「1人の患者さんに褒められたのなら、その10倍の人は不満を感じていると思いなさい」言うのです。私としては父に褒めてもらえるかな? 安心してもらえるかな? と期待していたのですが、逆に開業医として地域に住む人々の健康に携わるのはそんなに甘いことではないんだと改めて気づかされることになりました。当時はちょっとがっかりもしましたが、今思えば父の言葉はまったくそのとおり。現状に満足することなく、一人でも多くの人に「良かった」と思っていただけるように成長し続けたいと思っています。

形成外科についても聞かせてください。

私の妻は形成外科の医師なので、和歌山での継承を決意した時に「一緒にやったらどうだろう?」と相談したことがきっかけでこの体制になりました。当院では体の表面の先天異常・腫瘍や外傷・あざなどの治療に加え、美容医療を行っています。目の手術をすると、これまで気にならなかったしみなどが気になるようになるかもしれません。しかし、これまで近所の目が気になったり、わざわざ遠くまで美容医療を受けに行くことを躊躇していたりと、悩みつつも諦めていた人が多かったようです。当院は眼科と併設していることで受診のハードルが下がるようで、多くの方が相談に来てくださるようになりました。患者さんの笑顔を増やすためにも、この体制にできて良かったなと感じています。

それでは最後に、地域の皆さんにメッセージをお願いします。

留守良太院長 トメモリ眼科・形成外科6

地方に住んでいると、技術、インフラなど多くの面でちょっと我慢しなければいけないことが多いと思います。身近なところでは、買い物一つとってもそうですよね。でも、眼科の治療に関してはそんな我慢をしてもらう必要はありません。私たちは先進の設備、治療技術をそろえ、絶えずアップデートしながら皆さんに安心していただける医療環境を整えていきます。難しいことではなく「もっとこんなふうに見えたらいいな」「こんなつらい症状をなくしたい」などの希望があれば、どうぞ気軽にご相談ください。皆さんの心の声を聞き、寄り添いながら、今よりもより良い未来に向けて一緒に進んでいきたいと思います。一人で我慢せず、ぜひ気軽にご来院ください。お待ちしています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

白内障手術(多焦点眼内レンズ)/44万円~、眼内コンタクトレンズ手術/61万6000円~、レーザーによるケア(初回)/1万1000円~

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