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森口 和哉 院長の独自取材記事

森口整形外科

(伊丹市/新伊丹駅)

最終更新日:2022/09/05

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新伊丹駅を下車し、静かな住宅街を西へ8分ほど歩くと通りの向こうに「森口整形外科」が見えてくる。39年前にオープンしたクリニックを前院長から受け継いだ森口和哉先生の専門分野は上肢全体。兵庫医科大学病院での経験やサッカーチームでのスポーツ医療の経験を生かした治療やリハビリテーションを提供しており、待合室はいつも患者でいっぱいだ。「患者の背景にも目を向けて、その人の人生に寄り添った診療をしたい」と話す森口先生。そのゆったりとした穏やかな雰囲気が周りの空気を和ませる。移転開院を間近に控えた森口先生に診療にかける思いを聞いた。

(取材日2019年1月15日)

専門は上肢。肩を良くすることは全身を良くすること

2019年2月4日に移転開院なさるそうですね。

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はい。このクリニックは39年前、僕が生まれた年に父が開院したんです。実のところ、僕は小さい頃、医者になりたいとは思っていませんでした。父も母もそういったことを強要することはなかったのですが、きっかけは中学生の時に起きた阪神淡路大震災。西宮にあった実家が全壊し、多くの方が亡くなったりケガをしたりしました。日頃より人を助けるという父の仕事を見てきましたが、その時に自分も人を助ける仕事がしたいと、医者になろうと決めたんです。そして2年前、父からクリニックを引き継ぎ、院長に就任しました。移転を決めたのは、もっと自分のできることを患者さんに提供したいという気持ちが強かったからです。僕はリハビリに注力したいと考えていますので、新しくオープンするクリニックにはリハビリのためのスペースをかなり広く取っています。エントランス横には運動不足の方のためにボールを蹴ったり投球できるスペースをつくりました。

クリニックにはどのような患者さんが多いのですか?

午前中はご年配の方、夕方になるとお子さんや若い方が大勢来られます。ご年配の方は膝や腰の痛み、働き盛りの世代は首、肩、腰の痛み、お子さんは足や膝、かかとのケガが多いですね。野球などのスポーツをされている方は肩や肘の故障。ある程度年齢を重ねた女性の場合は検査をしてみると骨粗しょう症だった、ということもあります。この地域の方は皆さん医療に対する意識も高く勉強熱心なので、こちらが説明をすれば最後まできちんと通院してくださるのでうれしく思います。

クリニックの特徴を教えてください。

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僕の専門分野は上肢全体、特に肩のリハビリテーションに力を入れています。肩の不具合というのは、全身を良くしなければ治ることはないと考えています。例えば膝や腰が痛くて姿勢が悪くなっていると、まず膝から治療しなければ肩も良くなりません。ですからこちらでは理学療法士にも講習会に参加してもらうなど、常に勉強してもらっています。肩のリハビリができれば膝や腰のリハビリもできるようになるので、僕自身も彼らにしっかりと指導するようにしています。もともと僕が肩の治療に興味を持ったのは、治療に時間はかかるけれど達成感があったからです。肩の手術自体にも技術的に興味深いものがあり、兵庫医科大学病院や八尾徳洲会総合病院で勤務医をしていた頃には数多くの手術に携わりました。現在も手術が必要な場合には大学病院の先生方と連携して対応しています。

患者の背景にも目を向け、その人生に寄り添った診療を

診療時にはどのようなことを心がけていらっしゃいますか?

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僕と患者さん、お互いが納得のいく治療を心がけています。例えば、患者さんが腰痛でクリニックに来たとします。単純な筋肉の痛みであれば、痛み止めの注射、そしてリハビリをします。それをどこまでするのかを患者さん自身に選んでもらいます。時間がないから薬をもらって家で自分で体操をします、とおっしゃる患者さんにはそうしてもらいます。治療は全部クリニックでやってほしいんです、という方にはそれにお応えします。治療のための選択肢を患者さんに提示して、選ぶのは患者さん自身。患者さんの考え方や生活スタイルなどの背景を探りつつ、相談しながら診療を進めます。僕はどちらかというとゆっくり喋るほうで、患者さんの話を掘り下げてお聞きするので、どうしても時間がかかってしまうんです。待ち時間が長くなってしまい申し訳ないのですが、ゆっくりわかりやすくお話をさせていただいています。

先生にとって、この仕事のやりがいとは?

やはり、患者さんに喜んでいただくことです。以前、どうしても早急に手術をしてほしいとおっしゃる患者さんがいました。事情を聞くと、亡くなられた奥さまと一緒に船旅の約束をしていたが、現状では痛みがひどくてその船に乗船できない、ということだったんです。出港まで日にちはありませんし、手術をしても痛みの残る状態で患部を固定することになります。そう説明しても、手術をしたいとおっしゃるわけです。奥さまとの約束を果たすことは、その方の人生の中でとても大切なこと。これはもう頑張るしかない!と思い、手術をしたんです。希望がかなったこの患者さんには、すごく感謝されました。患者さんの人生に寄り添った診療、そういうことを今後も大切にしていきたいと思っています。

デイサービス導入についても考えていらっしゃるとか。

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今後国の方針で、ご高齢の方が医療機関でのリハビリを受けることが難しくなるかもしれません。そうなると、今までこちらでリハビリを続けてきた患者さんが僕の目の届かないところへ行ってしまいます。例えばデイサービスにもいろいろあって、リハビリにただ機械を使うだけのところもあるんです。それでは良くなるものも良くならないのではと思いますし、患者さん自身のモチベーション次第になってしまう。しっかり理学療法士がついて指導することで、ここでの治療も生きてきます。まずは通える患者さんだけでも、こちらでリハビリを続けられるようにしたいですね。

患者にもスタッフにも優しいクリニックをめざす

サッカーチームのチームドクターをしていらっしゃったんですね。

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2012年から1年間チームドクターとして、その後の1年間はサポートドクターとしてチームに同行していました。サッカーによるケガの治療がメインの仕事ですが、選手のワクチン接種履歴の管理、他にもドーピングのチェック、サプリメントの良しあしの判断などもしていました。当時僕が同行していたチームはアジアに遠征することもありましたので、僕も選手たちと韓国やウズベキスタンへ遠征しました。その経験から得られたネットワークは今でも大切にしています。

忙しい毎日の気分転換は何ですか?

もともとスポーツが大好きで、以前はゴルフやテニス、サッカーをしていました。今は忙しくて全然できませんが……。もう少し時間に余裕ができたら、またやりたいですね。今は子どもが小さいので、一緒に遊ぶことで体を動かしています。結構いい運動になるんですよ。それから食べることも好きですので、家族一緒に近場で楽しんでいます。おいしいものを食べて、子どもと遊ぶ。これが一番です(笑)。

最後に、先生のめざすクリニック像を教えてください。

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いつでも患者さんに寄り添ったクリニックであることです。スポーツをしている方、人生の節目を迎えている方、いろんな方がクリニックには通ってこられます。患者さんがどのような方でも、その方の背景を見て一人ひとりの希望に沿った治療やリハビリを提供したいと思います。また最近では働き方改革という言葉をよく耳にしますが、これについては僕もそのとおりだと思っていて、皆がワークライフバランスをうまく取れる形をめざしたいですね。患者さんもここで働いてくれるスタッフも、仕事だけではなく自分自身の生活も大切にしてほしい。患者さん、スタッフ両方に優しいクリニックでありたいですし、日頃運動ができない忙しい方のために、健康意識を自分に向けてもらうための情報提供なども積極的に行っていきたいと思っています。

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