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都 春基 院長、都 鍾智 副院長の独自取材記事

都クリニック

(西宮市/武庫川団地前駅)

最終更新日:2024/06/07

都春基院長、都鍾智副院長 都クリニック main

阪神武庫川線・武庫川団地駅前から北西へ徒歩約3分。「都クリニック」は高層団地や戸建て住宅が広がる一角にある。都春基(みやこ・はるき)院長は1989年の開業以来、今日まで街のかかりつけ医として、妻である事務長やスタッフと力を合わせて近隣住民の健康を支えてきた。数年前からは、息子の都鍾智(みやこ・しょうじ)副院長やその妻も診療に参加。各ドクターの専門性を生かした診察や検査で診療の幅を広げ、診療水準を高めている。「過去の経験から、患者さんに寄り添い続ける医療の重要性も実感しています」と語る鍾智副院長は、リハビリテーションや訪問診療にも注力。「地域との絆を大事にしながら、これからの時代に適したかかりつけクリニックに」と話す2人に、近年の変化や今後の展望を聞いた。

(取材日2024年5月15日)

CTの導入で検査がより充実。さらに幅広い診療を

クリニックの歩みについて聞かせてください。

都春基院長、都鍾智副院長 都クリニック1

【春基院長】私は医師になった当初、大学病院などの外科で勤務していましたが、「自分で手術をした患者さんが回復する様子を見守り、自宅へ戻してあげたい」と思うようになったのです。そこで手術室や入院施設を備えた当院を開業しました。その後は時代の変遷もあって手術や入院対応は取りやめ、幅広い診療を行うスタイルで再出発し、今に至ります。
【鍾智副院長】私は消化器外科が専門で、今も大阪や兵庫の基幹病院で診療をしています。ただ以前から、患者さんの日常を支える地域医療の重要性は痛感していました。また父の年齢もあり、私と妻がこちらでの診療を増やしました。

現在の診療内容や、ここ数年での変化についてお聞かせください。

【春基院長】患者さんは内科、整形外科、外科の病気やケガが多く、ほぼ3分の1ずつの割合ですね。お子さんでは外傷や青少年のスポーツ障害、大人では風邪や腹痛、皮膚のトラブルなど日常的な症状、さらに生活習慣病の管理や関節疾患の治療・リハビリなど、どんな症状でも診察しています。また、胃や大腸の内視鏡検査に力を入れ、2023年にはCTも導入しました。在宅医療にも本格的に取り組む予定です。
【鍾智副院長】この地域では以前から暮らす高齢の方に加え、若い人やお子さんが増えています。家族構成もさまざまです。そのため、当院ではあえて診療内容を絞らず、広い間口で患者さんを受け入れています。検査体制を充実させているのも、さまざまな症状に対応したいと考えているからです。

地域のクリニックでCT検査が受けられるメリットは?

都春基院長、都鍾智副院長 都クリニック2

【鍾智副院長】CTは体内の全体像を詳しく確認できるので、医師としてはCT検査をしたいと思う機会がよくあります。しかしクリニックにはCTがない場合が多く、そのたびに外部の病院へ検査を依頼することに。患者さんにも改めて出向いてもらうことになりますし、病院では待ち時間も長く負担が大きいのです。その点、院内にCTがあれば、気になる症状に対してすぐ検査を行い、ある程度の診断がつけられますし、緊急性の高い状態も見逃しにくく、早期に専門の医療機関をご紹介できます。また胸部CTは肺がんなどのスクリーニングに非常に適しているので、ここで定期的な検診が受けられれば便利ですよね。もちろん、頭部や手足の外傷でもCTで出血や骨折の有無を確認できます。そのほか、施設などのご入居者が転倒され、画像検査をしたいという状況になった場合も、当院へ足を運んでいただくことで施設スタッフの方の負担軽減にもつながるはずです。

予防医療や訪問診療にも尽力し、地域の患者を長く診る

検査は苦手だという方も多いですよね。

都春基院長、都鍾智副院長 都クリニック3

【鍾智副院長】ええ。ただCT検査でしたら横になって2~5分程度で終わるので、それほど大きな負担にはならないと思います。骨密度の検査も行いますが、これも横になるだけで終わります。苦手と言われる検査としては、胃カメラや大腸カメラがあるかもしれません。当院では、眠ったような状態で検査を実施できるようにご希望があれば鎮静剤を使います。胃カメラは、鼻から入れる細いカメラを使うことも可能です。大腸カメラの検査は女性医師である妻が担当しますので、恥ずかしさを感じる女性にも受けてもらいやすいと思います。1cm以内の小さなポリープであれば、検査中に切除可能です。

リハビリに力を入れるのはなぜですか?

【鍾智副院長】一般的には「心身の健康」といわれますが、僕は、健康は3つの要素から成り立っていると考えます。1つは「心」ですが、「体」には体を動かす機能面の健康と、臓器や血管の健康という2つの面があると思うのです。臓器の健康を保つには、血圧や血糖値、脂質などの管理や、日常生活の見直しも必要で、これは主に僕たち医師が関わります。一方、体の動きに関して治療が必要であれば医師が指示をしますが、実際に患者さんに触れてサポートするのはリハビリ室のスタッフなんですね。そして、体の動きと臓器の健康は相互に関係しています。日常生活で動く量が増えれば生活習慣病も改善しやすく、病気で寝たきりになれば筋肉は衰え関節も動きにくくなる。だから、整形外科的な病気だけでなく、全身の健康維持や生活習慣病の予防のためにも、リハビリがとても重要なのです。

訪問診療についても、詳しくお聞かせください。

都春基院長、都鍾智副院長 都クリニック4

【鍾智副院長】今回、医師が増えてマンパワーに余裕ができたので、院長と僕で訪問診療に対応する頻度を増やしていこうと考えています。例えば、ご自宅や施設へ定期的に伺って診察するほか、緊急時の往診、在宅酸素療法や褥瘡の管理などの医療的な処置も可能です。また2024年6月からは、当院の理学療法士による訪問リハビリも開始します。在宅医療は、住み慣れた場所で自分らしく生活するために選ばれることが多いので、「患者と医師」ではなく「人と人」として関わることが大切と考えています。「気心の知れた知人に最後を見届けてもらいたい」と言われる方のお気持ちにも寄り添って、もしご要望があればお看取りまでしっかりとサポートしたいです。地域の方々を長く診てきた当院だからこそ、最後までご自宅で、またご家族と過ごしたいという方の思いを支えたいですね。

気軽で診療水準の高い「かかりつけクリニック」へ

病院での診療経験も豊富な副院長が、地域医療に注力するのはなぜですか。

都春基院長、都鍾智副院長 都クリニック5

【鍾智副院長】外科の医師はどうしても病院での診療や手術に目が向きがちです。私自身も以前は大学病院で先進の手術技術を磨き、がんの研究をしていましたし、今も高度急性期病院で内視鏡検査・内視鏡治療に加え、手術も行っています。しかし、以前に訪問診療をお手伝いした時、お看取りまで担当させていただいたんですね。その際に「手術がうまい医師はもちろん大事だが、病院での治療を理解した上で、地域にいて患者さんを病院や在宅医療へつなぐ医師や、長く患者さんに寄り添える医師も非常に重要だ」とよくわかったのです。そしてそれをずっと続けてきた父の存在も、私に大きな影響を与えています。

先生方が、患者さんと向き合う際に大事にしていることは?

【春基院長】とにかく病気を見逃さないことです。これまでの経験から、患者さんのお話を丁寧に聞くことで見逃しは半分ほど減らせるのではないかと感じています。さらに、新しい情報や検査に精通した副院長とも日々情報を共有し、病気の早期発見に努めています。
【鍾智副院長】病院での診療経験や新しい知識を当院にも取り入れ、質の高い診療を受けてもらうことです。大きな病院の治療が必要なケースでも、診断の一歩手前まで見通しをつけ、患者さんを早く適切な治療につなげたいですね。また、難しい内容を説明する場合は、患者さんの表情を見ながら、わかりやすく丁寧にお話しするようにしています。

今後の展望をお聞かせください。

都春基院長、都鍾智副院長 都クリニック6

【春基院長】開業から今日まで、地域の皆さんとはさまざまなご縁がありました。数年後には副院長にクリニックを継承する予定ですが、今後も地域の健康づくりに貢献していきたいですね。
【鍾智副院長】「こんな些細な不調で受診しても良いのか」、「どこへ受診したら良いのかわからない」と言われる方もいますが、どんなことでも気軽に相談できるのがかかりつけクリニックの良さですから、どうかためらわずにお越しください。今後、当院ではさらに整形外科の医師が勤務する予定で、父をはじめ複数の医師が診察にあたりますが、患者さんの情報はカルテだけでなく日々の会話の中で共有していますし、父の地域への思いは確実に引き継ぎます。地域の皆さんに安心して頼ってもらえる、守備範囲の広いクリニックが理想です。

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