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自覚症状が出にくい循環器疾患
専門の医療機関への早期受診が大切

まつもとクリニック

(神戸市垂水区/舞子駅)

最終更新日:2024/03/05

まつもとクリニック 自覚症状が出にくい循環器疾患 専門の医療機関への早期受診が大切 まつもとクリニック 自覚症状が出にくい循環器疾患 専門の医療機関への早期受診が大切
  • 保険診療

健康診断で高血圧や脂質異常、高血糖など、生活習慣病の疑いを指摘されながらも、受診を先延ばしにしていないだろうか。生活習慣病を放置してしまうと、血管がダメージを受け続け、ある日突然、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患をはじめとする循環器疾患を発症するリスクがある。自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに進行するケースが多い上、発症すると生命に危機が及ぶリスクも高い疾患のため、「まだ大丈夫」などと軽く考えてしまうのは危険だ。早い段階で受診し、専門性の高い治療を受けたい。循環器疾患の早期発見・治療のために尽力している「まつもとクリニック」の松本卓也院長に、循環器疾患の種類や症状、検査の方法などについて教えてもらった。

(取材日2024年1月18日)

循環器疾患を予防するためには体の状態を適切に知ることが大切。まずは気軽に相談を

Q循環器疾患について教えてください。
A
まつもとクリニック 気になる症状があれば、循環器を専門とする医師のもとへ受診を

▲気になる症状があれば、循環器を専門とする医師のもとへ受診を

循環器疾患とは、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、心不全や不整脈を含む心臓と血管の病気の総称です。これらと深く関わるのが高血圧症や脂質異常症といった生活習慣病です。例えば動脈硬化は高血圧や脂質異常症・糖尿病と関連して進行し、心筋梗塞などの深刻な心臓の病気に発展するリスクがあるほか、脳梗塞や大動脈解離といった全身の血管の病気や、腎臓を痛めたり将来心不全を発症するリスクも上がります。循環器の疾患は最悪の場合は生命に関わりますので、未然に防ぐためにも生活習慣病を指摘されている方・気になる症状がある方は、まずは専門性の高いクリニックで検査を受けていただき、ご自身の体の状態を把握することが大切です。

Q循環器疾患にはどのような症状がありますか?
A
まつもとクリニック 自覚症状がないまま進行する場合もある「循環器疾患」

▲自覚症状がないまま進行する場合もある「循環器疾患」

狭心症は、階段を登るときなどの運動中に胸が締め付けられ、安静時は改善するのが典型的な症状です。一方で心筋梗塞は突然胸が締め付けられるように痛くなり、症状が改善しないのが特徴で、緊急でカテーテル手術を受ける必要があります。放置すると、危険な不整脈が出現して突然心臓が止まったり、大きな障害を残したりします。大動脈解離は、急に胸や背中の激烈な痛みを自覚します。どちらも生命の危険が非常に高い疾患で、救急要請が必要です。自覚症状がなくても、血管に負担が蓄積し発症することもあるため、健診結果を確認し、血圧やコレステロール値が高い場合や肥満や食生活の乱れが気になる方は、一度循環器内科での受診をお勧めします。

Q早期の受診が大切ということですね。
A
まつもとクリニック 忙しい人こそ、違和感を感じた際には早期受診が大切

▲忙しい人こそ、違和感を感じた際には早期受診が大切

仕事が多忙でなかなか医療機関を受診できない方も多くいらっしゃいます。しかしそういった方こそ運動不足や食生活の乱れがあり、さらにストレスで体に負担がかかっている方が多いのも現実です。働いておられる若い方こそ気をつけておかないと、将来の血管病を発症してしまうリスクが高く、突然亡くなってしまったり、退職する頃には体の状態が非常に悪くなったりする状況になりかねません。なんとか時間を作って受診していただき、定年後も健康に生活できるようにしていただきたいと思います。当院では、一人ひとりの体調や生活背景、家族歴なども踏まえ、どのような治療が適しているかを考え、全力で皆さまの健康をサポートしていきます。

Q循環器疾患の検査についてお聞かせください。
A
まつもとクリニック 各種検査機器も先進のものを完備。基幹病院との連携も行う同院

▲各種検査機器も先進のものを完備。基幹病院との連携も行う同院

全身の動脈の状態を評価するのは難しいのですが、頸動脈エコーやABIを用いて検査することが可能です。これらの検査で、全身の動脈硬化が進んでいる場合はコレステロールや血圧の管理をより厳重に行う必要性があります。不整脈の診断は、不整脈が起こっているときに検査を行う必要があるため、心電図だけでは難しいことがあります。そのため、ホルター心電図という24時間心電図をチェックする検査を実施します。当院では非常にコンパクトな機器があり、普通の日常生活を送りながら検査を行うことが可能です。狭心症などの詳しい検査が必要であると考えられる場合は、多くの信頼できる連携基幹病院から通院しやすい病院を紹介いたします。

Q検査を後回しにすると、どのようなリスクがありますか?
A
まつもとクリニック 少しづつ進行する病気が多い循環器疾患だからこそ、早期治療を

▲少しづつ進行する病気が多い循環器疾患だからこそ、早期治療を

動脈硬化は知らないうちに進行し、ある日突然心筋梗塞・脳梗塞・大動脈解離など重大な病気を発症する恐れがあります。早い段階で検査を受けて、こうしたリスクの回避に努めることが重要です。しっかり治療を受けて、健康に一生を過ごせるようにしていただきたいです。生活習慣の改善、薬の服薬で病気のリスクを大きく下げることにつながります。治療と並行して普段から歩くなど、運動する習慣をつけて筋肉量を維持することも、病気の進行を抑えていく上で重要となるでしょう。

ドクターからのメッセージ

松本 卓也院長

気になる症状があるからといって、やみくもにたくさんの検査をすればいいというわけではありません。検査が増えると、患者さんの体には負担がかかり、費用や手間も大きくなります。このため当院では、患者さんのお話をじっくりと伺った上で、どのような検査が必要かを判断します。「必要性を感じられない検査は行わない」が基本方針ですが、検査をすることで、患者さんの不安解消などにつながるのなら、行っても良い検査もあると考えます。治療についても、患者さんの納得を第一に考え、生活習慣改善など患者さんに協力いただける方法を取り入れながら進めていきます。気になる健診結果や症状がある場合は、お気軽にご相談ください。

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