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松本 卓也 院長の独自取材記事

まつもとクリニック

(神戸市垂水区/舞子駅)

最終更新日:2021/02/08

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JR神戸線の舞子駅から車で約5分。西岡橋のバス停からもアクセスしやすい場所にあるのは、30年以上にわたり地域医療に貢献してきた「まつもとクリニック」だ。2020年7月に松本卓也先生が院長に就任し、新垣クリニックから院名を改めた同院の強みは、外来と人工透析の2本柱で診療を行っていること。松本院長が担当する外来は専門の循環器疾患をはじめ幅広く対応し、必要に応じて検査を行うことで病気の予防につなげている。人工透析では、松本院長と先代院長である新垣光彌先生が、経験豊富なスタッフとともに患者の生活背景を考えた医療を提供。「気になることがあれば気軽に相談に来てほしい」と話す松本院長に、診療について話を聞いた。(取材日2020年10月30日)

外来・人工透析を診療の柱として地域医療に貢献

院長に就任するまでの経緯を教えてください。

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勤務医をしていた頃はカテーテル治療を中心に、心不全の患者さんの治療にあたっていました。患者さんの命を救えることにやりがいを感じていた一方で、外来で患者さんと接することも楽しく思っていたんです。それで、一人ひとりとよりじっくり向き合うために、開業を視野に入れるようになりました。たまたまご縁があって、当院の先代院長である新垣先生を紹介していただき、院長に就任することが決まりました。新垣先生は、例えば足腰が弱っている方が来院されたら、手を差し伸べて歩行の介助をされるほど患者さん想いなんです。知識量や技術面だけでなく、お人柄も含めて尊敬しているので、私も新垣先生と同じように患者さんから頼りにされるよう尽力していきたいと思います。

新垣先生と2人で診療されているそうですね。

当院は外来と透析の2本柱で診療していることが強みです。私は外来を、透析は新垣先生と私の2人で担当しています。新垣先生は、これまで30年にわたり透析医療に従事されてきました。医療は患者さんの状況によってベストが異なり、誰一人として同じではありません。その中で、良い医療を提供するのは非常に難しいのですが、新垣先生がどのように考えて対処されているかを見ていると、勉強になることがたくさんあります。新垣先生が培ってこられた30年という歴史と伝統、そして実績を大切にしながら、新しい医療を提供できるようなクリニックにしていきたいと考えています。

「クリニックの進化」はありますか?

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一番の進化は、医療機器が新しくなって、対応できる検査が圧倒的に増えたことですね。例えば、動脈硬化を評価するための頸動脈エコーや心臓超音波検査、不整脈かどうかを調べるためのホルター心電図、血管状態を把握できるABI検査などに対応しています。私が循環器内科を専門としていることから、心不全を調べるための検査は幅広く実施しています。また、病気を未然に防ぐ予防医学にも注力しているため、禁煙治療も始めました。喫煙は心疾患をはじめとしたさまざまな病気の原因にもなり得るので、禁煙のメリットは大きいと感じています。あとは、電子カルテを導入したことにより、待ち時間の短縮にもつながっていることも、進化の一つではないでしょうか。

内装も一新されたと伺いました。

スタッフたちとワイワイ言いながら、クリニックの壁を塗り替えました。想像以上に大変でしたが、みんなで協力して作業できたことは良い思い出ですね。入り口の脱靴場も板を張り替え、下駄箱も新しいものに。さらに、診察室のデスクも手作業で一から作ったんですよ。というのも、従来の四角いものだと、机の角が患者さんに当たってしまいそうで心配だったんです。天板を切って、角のない丸みを帯びた形にしました。待合室のソファーやテレビ台も新しくしたので、リラックスして待ち時間を過ごしてもらえればと思います。

検査を通して病気を未然に防ぐことを重視

どのような患者さんが来院されていますか?

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患者さんのほとんどが60代以上で、新垣先生が診療されていた頃から継続して通院されている方が多いです。外来では、風邪などの一般内科の疾患から、健康診断での心電図異常、動悸といった循環器疾患の疑いがある方も来院されています。また当院は、ヘモグロビンの数値を迅速検査できる装置を導入しています。受診した日の処方に反映できますから、糖尿病の患者さんにも活用いただきたいですね。何でも話せる地域のかかりつけ医として診療しているので、どんなに些細なことでも相談に来ていただければと思います。

注力している予防医学についてお聞かせください。

救急車で病院に運ばれてきて、治療した後も後遺症が残ってしまった方をこれまで何人も目の当たりにしてきました。もっと早い段階で対処していれば、後遺症が残らずに済んだのに……と思ったことをきっかけに、予防医学に注力するようになったんです。そのために不可欠なのが検査で、特に若い世代の方は早いうちから意識して検査を受けていただくことが大切です。あらかじめ検査を受けていただくことで、動脈硬化になるリスクがどのくらいあるかを知ることができるんですよ。当院では、患者さんにその場で画像を見ていただけるように、診察室にモニターを設置しています。検査の様子をリアルタイムで見てもらいながら詳しい説明を行っているため、ご自身の体への理解を深めていただければと思います。病気になるリスクがあるとわかったらすぐに治療に移るなど、健康のサポートに努めています。

禁煙治療にも対応しているそうですね。

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タバコはさまざまな病気のリスクになってしまいます。依存性が強く、本人の「やめたい」という意思にかかわらず、一度吸い出したらなかなかやめられません。禁煙治療では、タバコをやめたいと思っている方のサポートをしています。しかし一番大切なのは、患者さんご自身が本気で取り組むこと。真剣に取り組みたいという気持ちがあるだけでも、禁煙できる確率はぐっと上がります。なかなか治療がうまくいかずに悩んでいる人もいらっしゃいますが、患者さんは必ず何かしらの努力をされています。そんな中で指摘ばかりだとモチベーションが低下してしまいますから、努力をきちんと受け止めて称賛し、治療を進めています。

患者の生活背景に配慮し、一人ひとりに最適な医療を

診療で心がけていることはありますか?

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話しやすい雰囲気づくりを常に意識しています。話しにくい雰囲気だと、患者さんは緊張してしまいます。こちらとしても、患者さんが困っている症状をきちんとヒアリングできなければ、解決のための治療にはつなげられません。言葉遣いにも十分注意し、患者さんとの関係性を大切にしています。あとは、なるべく薬を減らすよう心がけています。複数の薬を併用していると、体に影響を与えるポリファーマシーと呼ばれる状態になる可能性があります。必要最低限にすることは患者さんにとってメリットになるという考えから、薬はなるべく減らすようにしています。とはいえ、毎日飲んでいた薬を突然減らすとなると、患者さんは不安な気持ちになってしまうかもしれません。信頼関係を築いた上で、薬を減らすメリットや起こり得るリスクなどを、不安な気持ちに寄り添いながら時間をかけて説明しています。

今後どのようなクリニックにしていきたいですか?

透析に使う機器を新しく導入し、今まで以上に透析医療を発展させたいと考えています。透析のために通院されている患者さんのほとんどは、高齢の方です。年を重ねると、体の筋力が落ち、食事内容も大切になってきます。そうなると、運動・食事指導といったアプローチが欠かせません。健康に生活してもらうために、患者さんそれぞれに合った透析条件やシステムを院内で話し合い、提供できるようなクリニックにしていきたいと思っています。今後も患者さんへの思いやりを忘れずに、この地域で長く診療していきたいですね。

読者へのメッセージをお願いします。

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動脈硬化は時間をかけて進行しますから、若いうちから意識することで、病気の予防につなげられます。これから先の人生が長い方こそ、積極的に取り組んでいただきたいですね。しかし、受診する時間が取れない方もいらっしゃると思います。そういった患者さんにも受診していただけるように、当院はオンライン診療も実施しているので、仕事などで忙しい方はぜひ活用してみてください。ほかにも、健康診断で引っかかったり風邪の症状があったりと、一般内科の症状がある方にも利用していただきたいと思っています。漢方を利用するなどして、その方に合った方法で対応していきたいと考えていますので、まずは気軽にご相談ください。

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