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梶山 瑞隆 院長の独自取材記事

梶山小児科・アレルギー科

(神戸市灘区/六甲駅)

最終更新日:2019/08/28

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神戸市灘区の住宅街にたたずむ「梶山小児科・アレルギー科」。梶山瑞隆(みずたか)先生が父のクリニックを継ぎ、新たにアレルギー科を設けたのが2014年のことだ。新院長の就任と同時に内装工事を行い、授乳コーナーやベビーベッドが設置。院内はもちろん、患者とのふれあいを大切にしているスタッフも魅力だ。「子どもの体調が優れないと親は不安になって当然。こんな些細なことで病院に行くのは大げさなのだろうか?と悩まず、気楽に相談に来てほしい」という梶山院長の思いが表れた居心地の良いクリニックになっている。敷居の高さを感じさせないアットホームなクリニックでありたいと話す梶山院長に、近年特に多くなったというアレルギー疾患をはじめ、注力していることや、今後の展望などを詳しく聞いてみた。
(取材日2018年11月29日)

子どもたちの診療とともに、成長を見守る

どんなきっかけで小児科の医師になることを決めたのですか?

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医師をめざしたのは高校2年生の時。進路を考えた際に、自分はサラリーマンには向いていないな、と思ったんです。ではいったい何が向いているのだろうと考えたら、医師という職業が自然と頭に浮かんできました。これは私の父親が医師だったことが影響しているのでしょう。それで神戸大学の医学部に進み、診療科目を決める時期には、内科か小児科のどちらにするかで少し悩みましたが、「一人の患者さんをトータルで診ることができる」という点で小児科を選びました。子どもの治療をしながらその子の成長も見守っていけるというのが、小児科の大きな魅力だと思い、この道を進むことを決めました。

開業に至る経緯を教えてください。

神戸大学卒業後はそのまま神戸大学医学部附属病院の小児科で研修医として勤務をし、その後は公立豊岡病院や千船病院、六甲アイランド病院、神鋼記念病院など大きな病院で勤務をしてきました。開業を視野に入れ始めたのは、医師になり十数年たった頃からですね。そこからは大きな病院では技師さんが行っていたエコーの技術などを勉強し、開業に備えました。開業を考え始めた当初は、違う場所で新しいクリニックを開くことも考えたのですが、生まれ育ったこの土地に愛着があり、父の医院を継ぐ形で開業しました。今も父の代からの患者さんが通って来られますし、火曜日は前院長である父が生活習慣病などの診察をしています。

開業時には新しくアレルギー科を設けていますね。

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日本アレルギー学会認定アレルギー専門医となったのは、勤務医時代にアレルギー外来を任されたことがきっかけです。それ以前からアレルギーの分野には興味を持っていたので、とてもやりがいを感じました。アレルギー専門医の認定を取るために、別の病院を訪れ勉強させてもらいました。当時は神戸近辺の小児科でアレルギーを専門にしている病院はまだ少なく学べる場も限られていたため、自ら積極的に足を運び勉強しましたね。そして、当院を開業したときには、クリニックの名称にもアレルギーという言葉を入れて「梶山小児科・アレルギー科」にリニューアル。アレルギー疾患に悩む人の力になりたいという意思を込めて、アレルギー科の看板を掲げました。

予防医療の普及をめざす

近年アレルギーの人が増えていますが、実際に多いアレルギー疾患を教えてください。

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赤ちゃんの場合は皮膚や食物のアレルギーが多く、2〜3歳のお子さんなら喘息が出てきたり、小学校の高学年になると花粉症も多くなります。アレルギーは親からの遺伝もあるため、大人の方の診療もしますし、親子そろっての治療も珍しくありません。勤務医をしていた時代は小児科の診療に限られていたので、子どもさんを診察している横で親御さんに「私もアレルギーがつらくて……」と相談されても、耳鼻科をお勧めするくらいしかできなかったのですが、今は一緒に治療することができるのがとてもうれしく思います。もちろん当クリニックでできない検査などは、大きな病院をご紹介します。どこまでが自分で治療できる範囲なのかを見極めることも、開業医として大切だと実感しています。

アレルギー治療の舌下免疫療法について教えてください。

スギ花粉症やダニアレルギーの人に知ってもらいたいのが、舌下免疫療法という治療法です。免疫療法とは、アレルギー疾患の原因となるアレルゲンを低濃度かつ少量から投与し、徐々に高濃度なものへ移行し、量も増やしていくことで、実際にダニやスギ花粉といったアレルゲンが体内に入ってきた時に、過敏に反応しなくなるというもの。「舌下免疫療法」は、舌の下に薬を1〜2分保持する方法で薬を投与します。子どもの頃から始めるほうが反応は出やすく、5歳から始められる治療のため、当クリニックでも積極的に取り入れています。

予防接種についても推進されていますね。

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小児科に来られる患者さんの多くは、風邪などの感染症を患った方です。まずは今かかっている病気を治すことが先決なのですが、病気が治った次には、病気にかからないようにすることが大切。そのための方法の一つとして予防接種があります。実際に、ワクチンで防ぐことができる病気はたくさんあります。しかし、ワクチンのことをよく知らない人や、怖いというイメージをもっている人、かかったほうがいいと思っている方がいることも事実です。だからこそ、予防接種について正しい知識を発信し、一人でも多くの方の健康を守っていきたいと考えています。そのため、診察時はもちろん、診察前の段階から医師やスタッフが予防接種について相談に乗っています。また、ブログや講演会の場でお伝えすることで、より多くの方に知っていただけるよう取り組んでいます。

聴診器一つで、患者と親に癒やしを提供

開業からの5年間、クリニックにはどのような歩みがありましたか?

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開業したての頃はとにかく毎日をがむしゃらに頑張ってきましたね。体だけでなく、心の面の不安があったり、言葉でのコミュニケーションが苦手なお子さんの相談にも来てもらえたらと思い、子どもの心身両面を勉強するなど、診療だけでなく自分自身の知識の拡大に務めたりしました。2年目からは少し余裕もでき、スタッフ全員との勉強会を開催するほか、より患者さんとの距離を縮めることができるようイベントを開催するようになったんですよ。そしてここ1~2年は、より良いクリニックをつくり上げたいと考えるクリニックのグループにスタッフも参加し、ほかのクリニックに見学に行かせてもらったり、逆に当院の見学に来ていただくなど、新たな勉強の場をもてました。このようにクリニック同士のネットワークが広がることで、当院の質を高めていくための可能性も膨らんだように感じます。

梶山院長にとって理想の医師像はありますか?

どのような患者さんでも分け隔てなく診療できる医師でありたいと思っています。症状の重い・軽い関係なく、体調を崩すと子どもさん本人はもちろん、親御さんはとても不安になってしまいますよね。そんな時にしっかりと患者さん親子と向き合って、その不安を聴診器一つと言葉で癒やすことができる医師、それが私の理想です。そのために、当院の試みとして、診察の際のパソコンに診療内容を打ち込む作業を、医師の私ではなく専任のスタッフが行い、私はパソコンではなく患者さん親子と向き合いながら診察することにしています。薬に頼るのではなく、しっかりとした診察とコミュニケーションによって症状や治療法を理解していただき、安心を持って帰ってもらうことが大切だと考えているからです。

クリニックの今後の展望を教えてください

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ベストな医療を提供するためにも、子どもたちの体と心の発達を見守っていけるよう、より一層勉強をしていきたいです。また体調が悪い中、当院に足を運んでくれた子どもさんや、忙しい中、子どもを連れて来てくださった親御さんが、待ち時間を苦に思わないような仕組みにできればいいですね。待合室にいる患者さんに声をかけたり、赤ちゃんの面倒をみてあげられるスタッフがいる、保育園のようなクリニックにできれば。病気の不安を取り除くだけでなく、お母さんがゆっくりリラックスできる時間も提供したいと思っています。敷居の高さを感じさせないアットホームな空間で、心のこもったおもてなしができる、テーマパークのようなクリニックをめざしています。

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