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大林 きよ子 院長、大林 倫子 副院長の独自取材記事

マツイ医院

(摂津市/正雀駅)

最終更新日:2019/08/28

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阪急京都本線・正雀駅から住宅街を南西へ徒歩約10分、「マツイ医院」はピンクの梅のマークが目印だ。開院から60年あまり、3世代の女性医師が育んできた地域密着型の内科・小児科診療は、近隣住民から親しまれている。2代目院長の大林きよ子先生は、笑顔を絶やさず穏やかに患者と向き合うドクター。長年の診療で培った患者や家族への豊富な知識と経験で、幅広い世代の健康を支え続受けている。一方、2018年に副院長に就任した娘の大林倫子(ともこ)先生は、胃内視鏡診療が専門。総合病院での診療経験も長く、明るく快活な口調が印象的だ。2019年春には待望の新医院へ移転し、心新たに診療に取り組む2人に、大事にしている診療理念やこれからの展望について聞いた。
(取材日2019年4月20日)

広々とした新医院、胃内視鏡検査もスタート

60年あまりの歴史がある医院が、2019年春には新たな建物へ移転しましたね。

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【大林院長】娘が診療を始めた頃から、彼女の専門である胃内視鏡(胃カメラ)を導入したかったのですが、旧医院は手狭でしたので、思い切って新築移転を決断しました。といっても旧医院のすぐ横ですから、患者さんには今までと同じように通っていただけます。
【倫子副院長】新医院は土足や車いすでそのまま院内まで入ることができます。スリッパへの履き替えは、ご高齢の方には負担になりますし、靴の履き間違えもありますしね。診察室や廊下、処置室はゆったりとした間取りで、車いすやストレッチャーでも動きやすくなりました。胃カメラの検査室のほか、感染症専用の病室や、車いす用トイレも設けています。安全に、心地よく過ごしていただけると思います。

診療科目や診療体制に変更はありますか。

【大林院長】基本的には今まで通りで、内科は私と副院長、私の主人で分担して担当、小児科は大学から先生に週3回来ていただき、予約制の予防接種と乳児健診や、夕方には一般の診察を行います。また、リウマチ・膠原病内科の診療を予約制で月に3回、皮膚科の診察を週1回、それぞれ専門の先生が診察しています。この地域には皮膚科医院が少なく、お困りの方も多かったので開設しました。当院では60歳以上の患者さんが非常に多く、ご高齢になると皮膚のトラブルも増えるので、相談しながら診療を進められるのは心強いですね。
【倫子副院長】内科診療では、母は循環器内科と東洋医学、私は消化器系が専門ですので、患者さんの症状やご希望に応じて担当を決めています。女性医師に診てほしい、漢方薬を使いたいなどのご希望があれば、受付で気軽にご相談ください。

新たに始める胃内視鏡検査について、教えてください。

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【倫子副院長】患者さんは検査の際には多少大変な思いをされることもありますが、がんなどの病変は、早く見つけられれば1週間程度の入院期間で治療を行えます。逆に発見が遅れると、大変な時期も長くなりがちです。つらく苦しい思いをしながら治療を続ける患者さんと向き合う中で、「もっと早期に検査をして病気が見つかっていれば、治療も早く終わって普段の生活に戻れるのに」と強く感じてきました。だからこそ、患者さんが通いなれた診療所やクリニックで、気軽に内視鏡検査を受けてほしい。当院では、患者さんの持病やご家族のがんの経歴なども参考にして、がんになる可能性が高い患者さんに無症状の段階から検査をお勧めすることができます。「早く見つけられれば早く治療できる」ので、積極的にご案内していきたいです。

受け継がれてきた“親身な診療”がモットー

診療方針をお聞かせください。

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【大林院長】開業当初から現在まで、地域に根差した内科・小児科医療を掲げてきました。日々の診療では「患者さんの立場で考え、親身に対応する」ことを大事にしています。これは私の母から受け継がれた姿勢でもあります。母は、急変時には時間を問わず患者さんのご自宅にかけつけるなど、地域の皆さんから慕われてきました。今でも医師として尊敬できる先輩です。うれしいことに、母の代から長年にわたり親子や3世代で受診してくださる方も増えています。患者さんの家族歴を知っているので、例えばがんや心筋梗塞、骨粗しょう症にかかったご家族がいる場合は、早期から検査や予防をお勧めするなど、リスク回避につなげられます。患者さんやご家族との密な関係は、患者さんや当院の大きな財産だと思います。

漢方処方や禁煙相談にも取り組まれているそうですね。

【大林院長】私自身が20代の頃に膀胱炎を繰り返し、母から漢方を勧められ、身をもって知りました。西洋医学のみの診療は、費用や副作用の面で患者さんの負担が大きいですが、漢方は比較的リーズナブルですし、体質が合えば1種類から変化が出て薬の量が減らせるケースもあるなど、東洋医学と西洋医学の併用はメリットが多いと考えています。慢性的な咳やめまい、副鼻腔炎、また更年期障害、最近では認知症での睡眠障害や興奮状態でもお勧めすることがありますよ。
【倫子副院長】これからの医療では予防が非常に重要で、禁煙相談もそのうちの1つです。肺機能を測定すると、喫煙していると実年齢が60歳でも肺年齢は90歳と出ることもあり、ショックを受けて禁煙に取り組まれます。数値や画像で、患者さんの状態をわかりやすくお示しすることは大事だと考えています。

総合病院との連携も大事にしているとお聞きしました。

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【大林院長】多くの大規模病院と顔の見える連携関係があり、必要に応じて適切な紹介を行っています。開放型登録病院については、紹介した患者さんが入院すると私たちもベッドサイドにうかがいます。主治医と話をして詳しい状況を確認し、退院後につなげることができますし、患者さんも安心されますよ。
【倫子副院長】大きな病院で勤務していた経験を生かして、最適なタイミングで紹介をしたいと考えています。総合病院でなければ受けられない治療は機を逃さず、逆に遠方へ通院する苦労を考えれば、当院でできる治療はしっかりとご提供したいですね。患者さんにとって何が最適なのか、的確に判断して紹介につなげたいと考えています。

かかりつけ医院との二人三脚で健康維持を

患者さんと向き合う際に、心がけていることを教えてください。

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【大林院長】診断では、何げない雑談や挨拶に添えて言われた一言が重要となるケースも多く、患者さんの話には注意深く耳を傾けるようにしています。親身になってお話をお聞きし、答えをお伝えすれば、すぐにはどうしようもない問題でも「心が軽くなりました」と喜んでもらえることもあります。地域の方に頼りにしていただけるのは、医師としてもうれしいですね。
【倫子副院長】総合病院とは違って、患者さんとの距離は圧倒的に近いですね。患者さんだけでなく、ご家族の事情や生活環境なども少しずつ見えるようになりました。だから、治療の進め方やお薬の飲み方なども、患者さんの生活に取り入れやすい形で提案したいと思っています。

プライベートで楽しんでいることはありますか。

【倫子副院長】以前ベトナムの病院で1年ほど胃カメラを行っていた時期がありました。また、旅行が趣味で海も好きなので、アジアや国内にでかけることも多いですね。
【大林院長】子どもが大きくなってからゴルフを始めましたし、最近では三線の教室に通うようになりました。三線は沖縄旅行で耳にした音色のとりこになり、自身でも弾けるようになりたいと思ったのですね。ボイストレーニングを受けて弾き歌いを練習し、飲食店で行われたライブに参加するなど、すっかり夢中になっています。

最後に、今後の展望とメッセージをお願いします。

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【大林院長】時代の変化とともに、病気の傾向や患者さんのニーズも変化します。それらに応えられる診療を、今後も続けていきたいですね。そして、病気はどこに潜んでいるかわかりませんので、気がかりがあれば些細なことでも本音で相談ができる、ご自身のかかりつけ医を持つことは大切です。まずはかかりつけ医の診療を受け、必要に応じてより適切な専門の医師や病院を紹介してもらえれば、患者さんのご負担も軽くなると思います。
【倫子副院長】地域の皆さんに信頼される母の姿をみて、私も頑張ろうという心地良いプレッシャーを感じています。新医院移転を機に、より若い世代の患者さんにも来ていただき、将来起こりうる重大な病気を防げるよう、予防的な診療にも力を入れていきたいですね。

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