助産師が24時間対応
妊娠から出産後まで幅広くサポートする
正木産婦人科
(八尾市/河内山本駅)
最終更新日:2024/07/19
女性にとって人生最大級のライフイベントといえる出産。新しい命を育むこのライフイベントには、不安や疑問も尽きないもの。そんな時、頼りになるのが助産師の存在だ。毎月の健診で医師の診察を受けることで赤ちゃんの成長は確認できるが、実際の生活に即した部分は医師には相談しにくいもの。助産師は、産前産後の生活に関することや、体の変化に対応する方法、家族との関係や経済的なことに至るまで、幅広い範囲をサポートしながら「良い出産」へと導いてくれるナビゲーター。今回は、八尾市にある「正木産婦人科」助産師の加藤さん、廣野さんに詳しい話を聞かせてもらった。
(取材日2020年8月12日)
目次
出産が良い思い出になるように、産婦に寄り添う
- Qお産の際に特に大切にしていることは何ですか?
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A
【加藤さん】お産はその方にとって、とても大切な出来事です。赤ちゃんが元気に生まれてくることが一番ですが、産婦さんが前向きにお産に臨めるように、行動や言葉のかけ方にも気を配り、お産一例一例大切に関わらせていただいています。 【廣野さん】妊娠期、出産、産後、どのタイミングでも悩みはつきもので、マイナートラブルも起こりやすくなります。それらを改善しながらハッピーなマタニティーライフにしていき、より良い育児のスタートにつながる出産体験をしてもらいたいと思っています。思い描くバースプランを話してもらえて、その人が持つ本来の力を引き出せるように、産婦さんとより良い関係を築いていくようにしています。
- Qスタッフ同士のコミュニケーションで心がけていることは?
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A
【加藤さん】情報を丁寧に共有することが大切だと思っています。産婦さんに関すること、勉強会で学んだことなども、スタッフ間で統一するようにしています。 【廣野さん】お一人お一人にとって出産がより安全で、より素晴らしいものになるように、スタッフ同士で丁寧に情報共有をすることだと私も思います。時には、経験上感じる「もしかしたら○○かも」といった予想など、数値化できない情報まで共有しています。「その人ならでは」の情報を各スタッフが知っていることで、何かあった時に慌てることなく対処できることは多いと思うので、どんな小さな気づきも大切にするようにしています。
- Q助産師の外来について詳しく教えてください。
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A
【加藤さん】先生の診察で赤ちゃんの心拍と成長が確認できた妊娠14週頃から、妊婦さんの健診を数回助産師が担当させていただきます。妊娠中の過ごし方やお産に向けてのアドバイスをさせていただいたり、赤ちゃんを迎えた生活を一緒に考えたりと、先生との連携のもと助産師が寄り添い、妊婦さんが安心していただけるようにと考えています。産後の相談は事前に予約していただくことも可能ですが、母乳や赤ちゃんのことで気になること、困ったことがあれば、時間を問わず連絡していただければと思います。そのほうが手当てが遅れることなく、またお話しすることで気持ちが楽になることも多いのではないでしょうか。
- Q産後ケアについて取り組まれていることは何ですか?
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A
【廣野さん】新生児の育児は、産後自分の体が元の状態に戻り切らないうちに始まります。予想外のことが起きて体が疲れたり、不安な気持ちになったり、いろいろなことがあるので、「楽しいことばかり」というわけではないと思います。当院では2週間健診、1ヵ月健診の前にも、赤ちゃんの体重チェックと授乳相談を無料で行い、ミルクの量や育児のアドバイスを実施するなど、退院後もお母さんたちに十分なケアができるような体制づくりに取り組んでいます。また産後の健診だけでなく、地域の保健センターとも連携してお母さんたちの悩みや不安に寄り添い、サポートを行うこともあります。
- Q出産を控えていらっしゃる産婦さんへメッセージをお願いします。
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A
【加藤さん】当院の先生はとても温かく、お産の自然な流れは私たち助産師に任せてくださり、心配事がある時は先生方が適切に対応してくださります。開業36年を迎え、お産された方の娘さんやお嫁さんが、お産で来られる機会も増えました。妊婦さんが安心してお産を迎えられるように、妊娠中からお手伝いさせていただきたいと思っています。 【廣野さん】今はインターネットで簡単に情報を得られる時代になりましたが、妊娠や出産は個人差があり、常に最適な情報が得られるとは限りません。私たち助産師を頼ってもらえれば、ネットとは違うオーダーメイドのアドバイスができますので、どんな些細なことでも気軽にご相談ください。