全国のドクター8,988人の想いを取材
クリニック・病院 161,446件の情報を掲載(2020年2月19日現在)

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 高槻市
  4. 富田駅
  5. 津久田医院
  6. 津久田 康成 院長

津久田 康成 院長の独自取材記事

津久田医院

(高槻市/富田駅)

最終更新日:2019/08/28

74332

大阪と京都の中間点。それぞれのベッドタウンとして北摂エリアを代表する街のひとつに数えられるまでに成長し、まだまだ発展を遂げる高槻市。その市内にあって阪急京都本線・富田駅より南へ約1kmの住宅街に「津久田医院」はある。開業から35年目を迎える同院は、乳幼児から高齢者まで地域の人々にとって、なくてはならない頼もしい医療施設として存在している。麻酔科医師としてスタートし、その後内科の医師として研修した津久田康成院長は、高槻における幅広い医療ネットワークでさまざまな地域の医療ニーズに応えている。屈託のない明るい笑顔と優しい口調が印象的な院長に、同院の特徴や医療ポリシー、そして健康生活のポイントについて聞いてみた。
(取材日2017年12月7日) 

開業35年、地域の頼もしいホームドクター

まずは院長のプロフィールや経歴についてお聞かせください。

1

私は島根県の隠岐の島出身でして、私が住んでいた当時はまだ無医村だったのですよ。最初は医師になろうなどとは思っておらず、ただとにかく島を出たい一心の青年でした。父親はずいぶんと教育熱心な人で、そのおかげで東京の東邦大学医学部へと進学し、とりあえず島を出るという目標は達したのです。麻酔科を専攻として卒業した後、地元の島根県立中央病院に勤務していました。麻酔科でしたから救急医療にも携わっていたのですが、開業医への希望が早くから芽生え、同じ医師である兄の勧めもあり関西医科大学香里病院へ研修医として進み、修了後は第一内科に勤務しました。その後、34歳で念願かなってこの高槻の地に開業したのです。麻酔科を専攻し救急医療に携われた経験は、内科・小児科の開業医になった今も大いに役立っています。

開業して35年。今どのように感じておられますか?

当院は、小児科と内科の2つの診療科目を掲げています。開業当初は小児科の患者さんが中心でしたが、今は内科が中心となっています。高齢の患者さんがメインとなっているのです。かなりのスピードで高齢化が進んでいるのを肌で実感します。診察内容も生活習慣病関連が本当に増えていますしね。この診療所は、自宅兼診療所となっているのですが、昔は夜間や休日でも「子どもが熱を出したから診てほしい」など、よくお願いされたものです。今は休日や救急の医療体制が整っているので、わざわざ当院に来られる方は減りました。これは、まだまだ途上ではありますが、地域の医療体制が整ってきているということで喜ばしいことです。本当は訪問診療ももっと行いたいところではありますが、年齢的に昔ほどは行けないのが残念です。

診察に際して、先生のポリシーなどがあればお聞かせください。

2

私は間もなく70歳になりますが、常に最新の医療事情、先進の医療技術、そして新薬などには常に強い関心を持っています。これらは患者さんの利益へと直結しますので非常に大切なことだと感じています。他方、診療時には「問診」「触診」「聴診」など、少しアナログ的に聞こえるような基本的な診療行為を大事にしています。診察室に入って来た患者さんの顔つき、顔色をよく観察することから診察が始まり、症状など患者さんの話をよく聞くことが的確な診療への第一歩だと信じています。診察、問診時にはパソコンの画面ではなく、患者さんの顔をしっかり見ること、これが大事です。そして、このような「かかりつけ医」では治療が難しい病気の疑いがある場合は、専門性のある医療機関を紹介し、病診連携を密にしています。

医師勉強会を主宰し、公私ともに充実

医療の地域ネットワークも重要視されていると伺いました。

3

主に高槻市内のドクターに呼びかけ「土曜カンファレンス」という名の勉強会を年に6~7回開催しています。私が世話役・座長となって1997年からスタートしましたので、今年でちょうど20周年を迎えました。参加会員数は約50人です。この勉強会は、最新の医療情報や医療技術を提供する場であったり、現在の医療課題を考える場であったり、そして普段ではあまりお話できないような著名なドクターをお迎えした講演を行ったりと、診療科目や分野などを限ることなく毎回多彩なテーマで開催しています。勉強会の後には情報交換の場を設けて、意見交換を実施し、それを楽しみに参加いただいているドクターも多いのですよ。

高度な先進医療から地域医療のことまでテーマは多岐にわたるとか。

わかりやすい例で言うと「胃がんとピロリ菌の関係」や「前立腺のPSA検査」など、最近では誰もが知っているような一般的な医療知識も「土曜カンファレンス」ではずいぶん前よりテーマとして取り上げ、情報を発信・共有していました。この勉強会のような地道な活動がいち早く普及する一助になったのではないかと自負しています。また、こうした医療の勉強という役割のほかに、同じエリアのドクターの集まりですから、さまざまなシーンにおける地域連携の実現と充実化という側面も大いにあります。「この患者さんのこの症状ならあの先生が専門」「すぐに高度な医療機器がそろっているあの病院へ」など、文字どおりの「病診連携」や「診診連携」の基礎を構築しているのです。

医療にはネットワークや連携が本当に大切なのですね。

4

意外に思われるかもしれませんが、「医師は孤独なもの」と感じているドクターは多いのではないでしょうか。もちろん私もその一人です。そしてどんな人でも一人でできることには限界がありますからね。こう考えるのは、もしかしたら私が無医村であった隠岐の島の出身であり、開業当時ほとんど地縁のなかった高槻で開業したことが大きく影響しているのかもしれませんね。しかし実際に、医療が高度化するにつれて専門性がさらに細分化していく中にあっては、医療の連携やネットワークの必要性と重要性は、これからますます高まっていくことに間違いないと思っています。

まずは患者とのコミュニケーションを大切に

これまでの長いキャリアの中で、特別に心に残る診療はありますか?

5

もうかなり前のことですが、ご近所の20代の男性が風邪のようだと診察を受けに来られました。当初はこちらもそのつもりで診察していたのですが、問診の中で貧血の症状がどうしても気になり血液検査をしたところ、血液のがんと言われる慢性骨髄性白血病の疑いが出てしまい、すぐに専門の医師がいる大学病院を紹介しました。幸い早期に発見でき、治療のかいもあって完治し、一度は不妊も危惧されましたが、現在では元気なお子さん2人に恵まれました。これは私の忘れられない診療の一つですが、早期発見と早期治療の大切さを身をもって感じましたね。そのために、地域の方々に気軽に診察を受けてもらえるような診療所運営をめざしています。

先生の健康法などあれば、お聞かせください。

とにかく「くよくよしないこと」ですね。やはり体の健康は精神面からも大きく影響していますので、心の健康を心がけています。そういう意味では「好きなことをする」も大切ですね。私は趣味の一つに写真があります。特に京都の風景が大好きなので、季節を問うことなく毎週のように京都まで足を運んでいます。仕上がったお気に入りの写真は医院の待合室に飾ってあり、患者さんとのコミュニケーションにも役立っているのがまたうれしいですね。あと大切なのは適度な運動です。残念ながら日々はあまり運動などできませんが、時間があれば京都への写真撮影とゴルフなどで極力体を動かしながら、心のリフレッシュにも努めています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

6

最近、生活習慣病の中でも特に糖尿病やその予備軍の方がさらに増えているように思えます。皆さんご存知のように糖尿病は、発症するまでは自覚症状がほとんどないので日々の健康管理が必要です。一番気をつけたいのは糖分の摂取です。おいしいと感じる食べ物、飲み物、そのほとんどに糖分が入っているので注意が必要ですね。ただ、完全な糖質ゼロは難しく、また弊害が生じる場合もあるので、摂取量を気にして減らすということを心がけてみてはいかがでしょう。例えば、同じパンを食べるにしても、ジャムやハチミツの代わりにオリーブオイルにするなど、糖質を減らすちょっとした工夫で、ずいぶんと摂取量は変わってくると思います。そして最後に、繰り返しにはなりますが、定期的に健康診断を受けていただくことをお勧めします。

Access