全国のドクター9,097人の想いを取材
クリニック・病院 161,402件の情報を掲載(2020年3月29日現在)

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 堺市西区
  4. 鳳駅
  5. 白畠内科
  6. 白畠 伸宏 院長

白畠 伸宏 院長の独自取材記事

白畠内科

(堺市西区/鳳駅)

最終更新日:2019/09/17

73470 %e7%99%bd%e7%95%a0%e5%86%85%e7%a7%91

堺市西区鳳西町の住宅街にある「白畠内科」は、1979年に前院長の白畠俊治先生が開院して以来、地域住民とともに歩んできたクリニックだ。現在は、息子である白畠伸宏院長が継承したが、地域住民に寄り添う姿勢は変わらない。「父はとにかく患者さんの思いを大切にしています。大切に積み重ねてきた患者さんとの信頼関係を引き継いだわけですから、僕が裏切るわけにはいきません」と言って人懐っこい顔で笑う伸宏院長は、軽快な語り口調とこだわりの技術による治療が特徴の医師だ。中でも特に胃の内視鏡検査に力を入れる。地域に根差したかかりつけ医としての役割を果たす同院の医師として多忙な毎日を過ごす伸宏院長に、医療への思い、地域への思いを聞かせてもらった。
(取材日2019年7月23日)

どんな時も「患者ファースト」を徹底したい

広々としたクリニックですね。

1

当院は1979年に父が開院したクリニックなのですが、当時のことを考えると比較的ゆったりした造りになっているかもしれません。床や壁紙をリニューアルしていること、僕が帰ってきた時に2つ目の診察室を作ったこと以外は、ほぼ当時のままなので、昔から通う患者さんにも親しみをもってもらっているのかなと感じます。受付と診察室をつなぐ部分にあるカルテ窓が残っているクリニックは、珍しいのではないかと思います。そもそも手書きのカルテを使っているクリニック自体が減っていますよね。当院では院内処方をしているので、薬棚があります。これも、珍しくなりつつあるのかもしれません。

手書きのカルテを続けている理由は何ですか?

電子カルテはすごく便利だし、良いところもたくさんあります。でも、どうしてもパソコンを見る時間が増えてしまいます。患者さんと話していて、患者さんが一番不満に思うのは「医師が自分のほうを見てくれない」ということではないでしょうか。不安な気持ちでクリニックを訪れている患者さんが目の前にいらっしゃるのに、パソコンの画面ばかり見ているということは、本来あってはいけないことです。僕たちが診ているのは血液検査のデータでも病気でもなく「人そのもの」であるべきだと思うんです。手書きのカルテはもちろん不自由な部分もありますが、「人そのものと向き合う」ための邪魔になりません。いつか電子カルテにすることはあるかもしれないですが、今はまだ考えていないですね。

院内処方に関してもそうですか?

2

そうですね。体調不良でクリニックへ行って、診察を受けて、薬をもらうのにまた別の場所に行く。自分だったらと考えたら、ちょっと面倒だなと思うんです。受付でお金を払う時に、一緒に薬をもらえたら楽ですよね。ただ、当院は薬局に比べると、ジェネリック医薬品の取り扱いが少ないので、ジェネリックを希望される方には処方箋をお出ししています。「どちらが良いかわからない」という場合には、一言ご相談いただければアドバイスさせていただきますので、気軽にお声がけください。とにかく当院は「患者さんファースト」であることを徹底しようと思っていますので、どんな些細なことでもご相談ください。

内視鏡検査を活用し、胃がん・大腸がんの早期発見を

内視鏡検査に力を入れられているそうですね。

20190903 3

ありがたいことに、毎年たくさんの方が検査を受けてくださっています。内視鏡検査というと「痛いのではないか」「なんとなく怖い」と感じている人は少なくないと思います。実は僕も研修医時代に検査を受け、「これはつらい! 気持ち悪い!」と思いましたので、気持ちはすごくよくわかるんです。内視鏡検査は非常に大事な検査だと思います。でも、僕は痛がりの怖がりで、痛い・苦しい検査はしたくない。だからこそ、勤務医時代から内視鏡検査に関しての技術向上のための研鑽はしっかり積んできましたので、安心して受けていただきたいと思います。

先生が楽だと思われた検査方法とは?

「寝ている間に検査が終わる」ことですね。当院の内視鏡検査は、特殊な光を粘膜に当てることでがんを発見しやすくなる先進のNBIシステムを導入しているため、通常の内視鏡検査では見落としがちな病変も、発見することができます。また、患者さんからの希望があれば、静脈麻酔による鎮静下で検査を行います。鎮静下で行った場合は、ゆっくり休んでいただき落ち着いてからお帰りいただいています。寝ている間に終わらせたいけれど、麻酔に対して何となく心配に感じる方もいらっしゃると思います。そういう場合は、どんどん質問してください。安心していただけるように、しっかりご説明させていただきます。

内視鏡検査に力を入れている理由はありますか?

4

僕の目標は「胃がん・大腸がんで亡くなる人を可能な限りゼロにすること」なんです。胃がん・大腸がんは早期に発見すれば、治る可能性も高まると考えています。そのためできるだけ早い段階で発見して、治療につなげていきたいと思っています。今のカメラは精度が高く、小さな病変も見つけやすいです。細心の注意を払いながら検査を行いますし、年齢や症状に合わせてご提案させていただきますので、市の特定健康診査や大腸がん検診、胃がん検診、胃がんリスク検診を上手に利用していただきたいと思います。

かかりつけ医として、地域とともに歩く

医師になるのは子どもの頃からの夢だったのですか?

5

それが、全然そんなことはないんです。でも、いつの頃からか「自分も医師になるのかな」と思っていました。やはり小さな頃から働く父の背中を見てきましたし、時間を問わず患者さんの命と向き合っている父に、今思えば、どこか憧れていたのかもしれません。だからといってすごく勉強ができたとかいうわけでもなく、努力を始めたのも遅かったので、大学にストレートで合格した年子の妹と同じ年に医学部に入学することになってしまいました(笑)。その後、末の妹も医学部に入学してきましたので、白畠兄妹全員が同じ大学に在籍するという事態になり、学校でもすごく有名でした(笑)。

地域のかかりつけ医として、「白畠内科」の果たす役割はどのようにお考えですか?

とにかく父は常に患者さんを一番に考えてやってきたと思いますし、今もそうだと思います。ですから、内視鏡検査・治療に力を入れるだけではなく、常に患者さんに身近に感じてもらえるような医療を提供しなくてはいけないと思っています。「どこに行けばいいのかわからないから、白畠先生にちょっと聞いてみよう」「病院で検査して説明してもらったけど、よくわからなかったから白畠先生に聞きに行こう」と気軽にいらっしゃってもらえるような、そんな存在でありたいと思います。また、訪問診療や往診、看取りに至るまで、患者さん本人はもちろん、そのご家族の人生そのものに寄り添えるクリニックでありたいと思っています。

それでは最後に、これからの目標や展望を聞かせてください。

6

僕はクリニックを大きくしたいとか、そういった野望は持っていません。それよりも、今ある患者さんとの信頼関係を丁寧に育てていきたいと考えています。病気をしない人はいませんし、人は誰でもいつか死にます。だからこそ、どうやって生きるのか、患者さんとともに迷いながら、選択の一つ一つに寄り添っていきたいんです。大往生であれば、悲しみはあっても笑顔で送ることができるはず。志半ばでの別れになれば、後悔や無念も人一倍大きいはずだと思うんです。そういう人を減らすお手伝いがしたい。そうして、一人でも多くの患者さんと穏やかにお別れできれば、それがかかりつけ医としての本望だと思います。これからも、地域の皆さんとともに歩んでいきたいですね。

Access