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痕が残る前に早めの受診を
症状に合わせて行うニキビ治療

三愛クリニック

(大阪市鶴見区/放出駅)

最終更新日:2023/08/22

三愛クリニック 痕が残る前に早めの受診を 症状に合わせて行うニキビ治療 三愛クリニック 痕が残る前に早めの受診を 症状に合わせて行うニキビ治療
  • 保険診療

皮脂が過剰に分泌され、毛穴の中のアクネ菌が炎症を起こす「ニキビ」。主に思春期から青年期にかけて多く見られる症状だが、実はれっきとした皮膚疾患で、正式な病名は「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」という。ちょっとしたできものだと軽く見て「やがて治るだろう」と放っておくと、クレーターのようにへこんだ「ニキビ痕」の原因になってしまうことも。来院患者のうちおよそ8割が皮膚科の患者で、ニキビやアトピー性皮膚炎などの治療を得意とする「三愛クリニック」の東條文明院長は、「一日でも早い症状の改善には、医師に診てもらい治療を受けることが大切です」と語る。ニキビの原因や治療法、予防のためにできることなどを詳しく聞いた。

(取材日2023年7月3日)

進行度合いによって症状が異なるニキビ。一人ひとりの状態に合わせた治療と再発予防のアドバイスに力を注ぐ

Qニキビはどうして発生するのですか?
A
三愛クリニック ニキビやアトピー性皮膚炎などの治療を得意とする東條院長

▲ニキビやアトピー性皮膚炎などの治療を得意とする東條院長

ニキビの原因は、体調や肌の調子、ホルモンバランスや精神状態などいくつもの要因が複雑に絡み合っています。代表的なのは、不規則な生活や睡眠不足、ストレス、そのほか、脂質や糖質を多く含む食品の食べ過ぎ、香辛料などの刺激物や、酒・コーヒーなどの嗜好品の取り過ぎも要因として考えられます。女性でしたら、生理前や生理不順やお化粧などが影響することも。また最近では毎日のマスク生活が原因で、皮脂が過剰に分泌されてしまうことも、ニキビを誘発していると考えています。皮脂が毛穴内の毛包にたまってしまうと、毛穴が詰まって皮脂が充満し、その中でアクネ菌が増えニキビの炎症を引き起こすのです。

Q気をつけるべき年齢層について教えてください。
A
三愛クリニック ニキビ痕を残さないためにも、早い段階で治療を行うことが大切

▲ニキビ痕を残さないためにも、早い段階で治療を行うことが大切

15歳から25歳あたりが好発年齢です。ただ、ニキビができ始める年齢は人によって異なり、早いケースでは小学校高学年ぐらいからでき始める人もいます。よく「ニキビは青春のシンボル、20歳を過ぎたら吹き出物」という言い方をされますが、ニキビは年齢で区切られるものではなく、30代以降の大人ニキビも多く見られます。放っておくと「ニキビ痕(あと)」といって、赤みや色素沈着、クレーターのようなへこみが皮膚に残ってしまうことがあり、一度できてしまうとなかなか消えなくなってしまうので注意が必要です。ニキビ痕を残さないためには、ニキビができた早い段階から適切な治療を行い、炎症を長引かせないようにすることが重要です。

Qニキビ治療やケアではどんなことをするのでしょうか?
A
三愛クリニック ニキビは病気の一種のため、悩む人はクリニックの受診を

▲ニキビは病気の一種のため、悩む人はクリニックの受診を

ニキビには、白ニキビや赤ニキビ、膿を持ったニキビなど、進行具合によってさまざまな種類がありますから、症状に応じた治療を行う必要があります。一般的なのは外用薬による治療で、アクネ菌などにアプローチする抗菌作用のある塗り薬や、古い角質のターンオーバーを促す塗り薬を使用します。また、外用薬以外に、抗生物質や漢方薬を組み合わせます。そのほか、自由診療になりますが、肌の新陳代謝を促すためのケミカルピーリングなどを行う場合もあります。治療期間は、当院の場合ですと初診からおよそ2週間後に再診し、その後は1ヵ月に1度通院していただきます。良好なコントロールを得るまでの目安は3~6ヵ月です。

Qこちらのクリニックで行っているニキビ治療の特徴は何ですか?
A
三愛クリニック 成分にこだわった、同院オリジナルの化粧品も取り扱っている

▲成分にこだわった、同院オリジナルの化粧品も取り扱っている

当院は、内科・皮膚科・小児科・整形外科・リハビリテーション科とさまざまな診療を行っていますが、最近はニキビやアトピー性皮膚炎など皮膚疾患の患者さんが増えており、来院される患者さんのおよそ8割を占めています。こうした多くの患者さんのお肌の悩みに対応するため、患者さんの肌の状態や希望に応じて、外用薬や漢方薬、抗生物質の処方をするほか、ケミカルピーリングなどの自由診療も行い、患者さんお一人お一人の肌の状態に応じてさまざまな方法を組み合わせることで、症状改善をめざします。また、ニキビは体質や生活習慣とも密接に関わっていますから、予防に向けたアドバイスにも力を入れています。

Qニキビを予防するために普段からできることはありますか?
A
三愛クリニック 専門用語はなるべく使わず、わかりやすい説明を心がけている

▲専門用語はなるべく使わず、わかりやすい説明を心がけている

まず、ニキビの原因と考えられる生活習慣を正すことです。先ほども申し上げたように、ニキビができる原因には、不規則な生活、睡眠不足、脂質や糖質、香辛料、酒・コーヒーの取り過ぎといった偏った食生活などが考えられます。ただ、これらを一気に変えるのは難しいので、まずは規則正しい生活、夜12時までに就寝し、7時間寝て十分な睡眠時間を取ることから始めてみましょう。夜22時から2時は肌のターンオーバーが活発になる時間帯で、成長ホルモンが多く分泌され、肌の修復機能が活発化するといわれています。この時間帯に良質な睡眠を取るよう心がけましょう。

ドクターからのメッセージ

東條 文明院長

ニキビは身近な病気である分、つい放置してしまう人も多いと思います。ですが、後々ニキビ痕を残さないためにも、早い段階で治療を行うことが大切です。市販薬に頼る人も多いですが、市販薬は一人ひとりの症状に合わせて作られていませんから、かえって長引いたり、悪化したりするケースもあります。ニキビができたらなるべく早く専門の医師に診てもらい、症状に合った治療を行うことが早期改善への近道。何より、肌のコンプレックスを乗り越えることができたなら、人生を何倍も楽しく過ごせるでしょう。長年ニキビに悩まされている方は、ぜひ一度ご相談ください。

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