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吉田 雅子 院長の独自取材記事

医療法人秀明会 吉田眼科医院

(大阪市阿倍野区/北畠駅)

最終更新日:2020/04/01

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阿倍野区と住吉区を結ぶ阪堺電軌上町線。北畠駅から閑静な住宅街を抜けた、あべの筋沿いにある「吉田眼科医院」。車いすでも利用しやすいスロープや手すりが設置されたエントランスを抜けると、広く居心地の良い吹き抜けの待合室。広々とした院内には手術室の他、さまざまな検査のための機械が導入されている。明るい光があふれる院内で迎えてくれたのは、吉田雅子院長。ベテランの眼科の医師である。「私の父が医者になるのが夢だったんですが、時代もあって叶わなかった。その夢を私が継いで医者になったんです」。そう話してくれた院長のまなざしは優しく、その穏やかな口調に思わず緊張がほぐれる。取材中も笑顔が絶えない院長に、内に秘められた医療にかける思いについて聞いた。
(取材日2017年10月11日)

緑内障の早期発見と早期治療に尽力

開院までの経緯を教えてください

01

もともと、1948年ごろから義父がこの近くで眼科医院をやっていたんです。1997年まで頑張っていたんですけど、当時、勤務医だった私がときどき手伝っていたこともあって、「引退しようかな」となった時に「やらないか?」という話になったんです。私自身は開業を考えていたわけではなかったんですけど、「これも縁だし、それもいいかな」と思ったのがきっかけです。最初はこじんまりと後を継いでやってたんですけれども、ある時隣の土地が空いて。手術もできるようにしたいと、夫も勤めていた大阪赤十字病院を早期退職して、2人でこちらに移転しました。今は私と夫、そして手術の時は息子が来てくれますので、常勤2人プラス非常勤1人の体制でやっています。

患者さんはどんな方が多いですか?

ご近所にお住まいの方が多いですね。それから、主人が日赤や京都大学医学部附属病院で診ていた患者さんが、遠くからも来てくださったりしています。年齢層は幅広いと思いますが、高齢者の方が多い印象ですね。若い方は「検診でひっかかりました」という方、身内の方に目が悪い方がいらっしゃって、心配になって念のためにという方が多いです。4~6月なんかだと学校の健診で引っかかった子どもさんもたくさんお見えになります。あとは、幼稚園のお子さんが「目に砂が入った」といらっしゃったり。もちろん、コンタクトや眼鏡の相談にいらっしゃったり、アレルギーなんかの患者さんも季節によっては多いですね。

こちらの医院の特徴を教えてください。

02

当院は緑内障の早期発見・早期治療に特に力を入れています。緑内障の手術自体は術後のコントロールがすごく大切なので、手術が必要な場合は提携している病院へご紹介させてもらっています。昔は緑内障を早期発見するのは難しかったのですが、今は技術の発展もあって、視野が欠ける前の状態を発見できるようになったんですよ。だから、それを見落とさないように気をつけていますね。最近はいいお薬も出ていますから、緑内障の進行を食い止めることができるようになってきました。進んでしまってから発見して治療をしても、悪くなる前の状態に戻ることは難しいです。ですから怪しいなと感じたら、すぐにきちんとした検査を受けてもらえるようにしています。

丁寧な説明で、不安のない診療や手術を提供したい

眼科の手術というと、怖いというイメージがある方も多いと思うのですが。

3

目の手術ですから、何かしているのが見えていますしね。「怖い」とおっしゃる方は多いですよ。そんな時は「経験者の話を聞いてみて!」とお勧めするようにしています。例えば、白内障の手術はポピュラーなものなので、患者さんご自身のお友達だとか親戚だとかに、経験者の方がいらっしゃることって多いんですよ。話を聞いてみると、術後にどうなるかもわかりますし、安心できると思います。もちろん、私たちからも説明はしますし、術前には30〜40分くらいかけて丁寧にお話もするんですけど、やっぱり経験談に勝るものはないのかなと思いますね。実際に「話を聞いたら良さそうだから、やっぱり受けて見ようかな」と決断される方は多いんですよ。

白内障の手術は簡単な手術なんですか?

白内障の進行はゆっくりなんですが、それで病状が進みすぎてしまうと手術が難しくなるんです。ですから、急すぎる必要もないですけれど、のんびりしすぎると良くないんです。とはいえ、嫌がるのを無理やりというわけにもいきませんので、いろいろと説明したりしながら患者さん本人に決断してもらう感じになりますね。手術自体は、前日からの食事制限なんかも特にはありませんし、朝食を済ませて来ていただきます。点眼麻酔ですので注射もしませんし、手術自体は多くの方は痛みをほとんど感じないとおっしゃいますね。終わると「もっと早くやったらよかった」なんて方も多いので、大手術という感じで構えすぎず、気楽な気持ちでまずは説明を聞いてもらえたらいいと思います。

診療の際に気をつけていらっしゃることはありますか?

04

とにかく無理して診ないようにしていますね。お話しして、納得して治療を受けてもらいたいですし、検査もそうです。子どもさんの場合、急性の症状でどうしても見なければいけない場合は押さえて診ることもありますけど、そうでなければその日にできるところまで。連れて来てくれるお母さまには大変かもしれませんが、ゆっくりと慣れていってもらえれば、だいたいの子は慣れていってくれます。視力検査でも斜視の検査でも、泣いちゃったら何にもできませんからね。大人の場合は検査が怖くてできないという場合はほとんどないので、治療や手術に関してはパンフレットやDVDなどを準備しているのでお見せして、納得いくまでお話しできるように心がけています。親切で丁寧であることを、とても大切にしています。

定期検診を大切にして、目の健康を維持してほしい

常時お二人で診療されていることで、何かメリットを感じることはありますか?

05

私が外来というか、日々の診療をしていて、手術や長く診療時間がかかる予約の患者さんを主人が担当しているんですが、改めて考えるといろいろといい部分はあると思いますね。1人でやっていると、急患が来るとすべてをストップしなくてはいけなくなりますけれど、2人いれば全部を止めなくて済みます。また「他のところではゆっくり説明してもらえなくて不安だ」という方も結構いらっしゃるので、そういった方が安心できるまでゆっくりお話しすることができたり。これも2人いるメリットですね。他にも、診療の中で意見を求めることができたりするので、そういった部分では心強いですね。

コンタクトを使用している人は多いですが、利用する上で注意するべきことはありますか?

コンタクトを使用されている方にお願いしたいのは、定期的に検査を受けてくださいということ。今はインターネットで安くコンタクトが購入できるので、最初に1回だけ検査を受けてそのままという方が非常に多いです。視力も変わることもありますし、結膜炎でいらっしゃる方の中には検査を受けていない方が目立ちます。また、カラーコンタクトを利用されている方に気をつけてほしいのは、レンズ選び。カラーがきちんとコーティングされているべきコンタクトが、安価なものだとレンズの表面にだけカラーが付いているものもあります。そのため、カラーの材質である金属が目に入り、反応して金属アレルギーが起きたりします。価格だけで選ばず、細かなところまで気をつけること、そして定期的に検査を受けることが目の健康につながるので、注意してほしいですね。

最後に今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

06

医者になってよかったと思うのは患者さんが喜んでくれることです。これからも丁寧に、親切な診療を心がけていきたいと思いますね。目は生活に必要な情報を多く取り入れる場所ですから、目の健康を守って、健康で楽しい毎日を過ごすお手伝いをさせていただけたらと思っています。阿倍野区は眼科も多いですし、いろいろな先生がいらっしゃいますけど「とにかく怖くない人がいい」なんて人がいらっしゃったら、ぜひ来てくださったらうれしいですね。来てくださった皆さんと、日々お話ししながら診療をして、いずれ次の世代にバトンタッチすることができたら最高だなと思います。

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