吉田 雅子 院長、吉田 秀之 先生の独自取材記事
医療法人秀明会 吉田眼科医院
(大阪市阿倍野区/北畠駅)
最終更新日:2025/11/14
阪堺電軌上町線・北畠駅から徒歩5分、あべの筋沿いにある「医療法人秀明会 吉田眼科医院」。明るく広々とした待合室で出迎えてくれたのは、院長の吉田雅子先生と長男の吉田秀之先生だ。さらに雅子院長の夫である吉田秀彦先生含め、親子3人で診療を行っている。勤務医経験の長い秀彦先生、秀之先生に対し、義父から同院を受け継いだ雅子院長は、開業医として長年、地域医療に貢献してきた。温かく優しい人柄、丁寧でわかりやすい説明が特徴の雅子院長、そして両親と同じ道を選んできた秀之先生の2人に、クリニックの現在から将来の展望まで話を聞いた。
(取材日2025年7月11日)
3人体制で、ゆとりある診察と治療が可能に
こちらの特徴を教えてください。

【雅子院長】当院では、白内障手術をはじめとして、緑内障や硝子体、斜視や網膜裂孔、涙点プラグなどの手術などを日帰りで受けていただけます。レーザーを用いた手術や治療については、ほとんどのケースで通常の診療時間内にできますので、わざわざ手術の予約を取っていただく必要もありません。また、私と夫、長男の秀之先生の3人が常勤していることも特徴ですね。外来の患者さんは3人で診ていますが、手術については主に秀之先生が担当しています。医師1人では、急患の対応から手術まですべてに応じなければならず、患者さんを長時間お待たせすることが出てしまいます。3人体制で時間に余裕ができる分、一人ひとりの患者さんとしっかりお話しできますので、患者さんにとって不安の少ない診療を届けられていると思います。
親子3人で同じ専門分野の医師というのは珍しいですね。
【雅子院長】もともとは、戦後間もなくの1948年頃から、義父がこの近くで眼科医院をやっていたんです。義父は1997年まで現役医師として診療していましたが、当時、勤務医だった私が時々手伝っていたこともあって、継承のお話をいただいたんですね。それからここに移転し、隣の土地も空いたので手術もできるようにと拡張。夫も勤めていた大阪赤十字病院を退職して当院の常勤となりました。
【秀之先生】大学を卒業後、地域の基幹病院で働いたり大学院で学んだりしていましたが、週に1度くらいのペースで当院でも非常勤医師として手術を担当していました。大学では緑内障を専門にしており、勤務医時代も緑内障の患者さんを診る機会がたいへん多く、手術だけでなく治療全体に携わってきました。2020年からは、当院の常勤として診療にあたっています。
患者さんはどんな方が多いのでしょうか?

【雅子院長】手術以外の日常の診療ではご近所にお住まいの方が中心です。夫や息子が勤務医時代に長く診ていた患者さんの中には、遠くから通ってくださる方もいます。お子さんからご高齢の方まで幅広く通われていて、午前中はシニア世代が、午後はお子さんが多い印象です。若い方は健康診断で要検査と指示された方、目が悪いご家族がいて心配になって受診される方もよくいらっしゃいます。4~6月くらいの時期は、学校健診で要検査になったお子さんも少なくありません。近年は近視のお子さんが増えていて、治療の相談を受けることが多いですね。もちろん、コンタクトレンズや眼鏡のご相談、季節によっては花粉症などアレルギー疾患の患者さんも多いです。
手術や治療で病気の進行を食い止めることをめざす
秀之先生のご専門である緑内障の治療について教えてください。

【秀之先生】緑内障は、昔は早期発見がたいへん難しく、気づいた時にはかなり進行している方も多かったのですが、今は検査技術の発展もあり、視野が欠ける前の状態で発見できるようになりました。とはいえ、手術で治療可能になった白内障と違って、緑内障はいまだに完治が難しい病気です。視力を失わないために、先々のことを考えてどう治療を進めていくか、手術を含めて緑内障を多角的に診ていく必要があります。日帰り手術では難しいと判断した場合は、信頼できる病院にご紹介し、術後のケアなども含めて連携して治療を進めます。緑内障は初期で見つけることが大切です。早期発見ができれば、最近は良いお薬も出ていますから、病気の進行を食い止めることがめざせます。しかし、病気が進んでから治療を開始しても、それより前の状態に戻ることは難しい。ですから、少しでも違和感があったら、すぐに検査を受けていただきたいですね。
白内障の手術にも対応しているそうですね。
【雅子院長】白内障は手術で目の中のレンズを人工のものに入れ替える方法で、治療が可能になりました。それでも、病状が進みすぎてしまうと手術が難しくなりますので、まだ見えるからとのんびりしすぎると良くないんです。とはいえ、嫌がる患者さんに無理に手術をお勧めするわけにもいきませんので、丁寧に現在の病状をご説明して、患者さん自身に決断していただくしかありません。手術自体は局所麻酔ですので、前日からの食事制限などもありませんし、点眼麻酔ですので注射もしません。大手術と構えずに、気楽な気持ちで説明を聞いてもらえたらと思います。
眼科の手術というと、怖いイメージがある方も多いのではないでしょうか。

【雅子院長】術前に点眼麻酔をしますが、光や動きは見えてしまいますから、怖いと感じるのも仕方がない面はありますね。そんな方には、手術の経験がある方にお話を聞いてみていただくよう、お勧めしています。例えば白内障の手術は、最近では多くの眼科医院で実施していますので、患者さんの身近なところに経験者がいることも多いんです。もちろん、私たちからも術前には30分くらいかけてご説明していますが、やはり実感を伴う経験談に勝るものはないのかなと思います。ご家族やお友達から感想を聞いて、決断される方はすごく多いです。
目の健康を守るため、些細なことでも気軽に相談を
近視の治療にも注力しているそうですね。

【秀之先生】「子どものうちから治療を始めたい」と近視治療を希望される方が年々増えていて、需要の高まりを感じます。それに伴い、就寝時に特殊なレンズを装着して視力補正を図るオルソケラトロジーや、就寝前の点眼によって近視の進行抑制をめざす低濃度アトロピン点眼治療など、当院でも選択肢を増やしています。こういった新しい治療法を希望して、他院に通っていた方が来られることもありますね。特にオルソケラトロジーは日中の近視の程度の軽減が望めるため、スポーツをされる方のご相談が多い印象です。コンタクトレンズ自体に費用がかかり、装着の訓練が必要なオルソケラトロジーは、ハードルが高いと感じる場合も。その点、低濃度アトロピン点眼治療は始めやすいのが利点です。近視抑制は、さまざまな治療法がどんどん研究されている分野なんですよ。
診療の際はどんなことに気をつけていますか。
【秀之先生】患者さんにとって、話しやすい雰囲気づくりを大切にしています。その上で説明をわかりやすく、病気と治療について理解していただけるようにと考えて、患者さんと接しています。眼科の治療には時間のかかるものが多いため、患者さんご自身が病気を理解し、モチベーションを失わないことが大切なんです。
【雅子院長】とにかく無理して診ないこと、患者さんには納得して治療や検査を受けていただくことです。お子さんの場合、急性の症状でどうしても診なければいけない場合以外は、押さえてまで診ることはありません。簡単な診察でも回数を重ねて時間をかければ、ほとんどのお子さんは慣れていくはずです。検査だけでも、泣いてしまったら何もできませんからね。大人に対しては、治療や手術の資料を準備してお見せし、納得いくまでお話しするよう心がけています。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

【秀之先生】地域の皆さんの目の健康管理に貢献するため、新しい医療技術や情報を取り入れていきたいですね。治療法や機器は日進月歩でどんどん変わっていきます。昔のやり方に固執せず、当院で治療可能な範囲を広げていきたいと思っています。
【雅子院長】眼科の治療は怖いと感じる方も多いと思いますが、失明につながる病気こそ、早期発見と早期治療が大切です。当院ではすべての患者さんに対して丁寧に親切に、無理のない診療を行うことをモットーにしています。まずは検診だけでも構いません。気になることがあればお気軽にご相談ください。生活に必要な情報を多く取り入れる、かけがえのない器官である目の健康を守って、楽しい毎日を過ごすお手伝いをさせていただけたらと願っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはオルソケラトロジー/片目 9万9000円~ 両目 16万5000円~
低濃度アトロピン治療/初回1ヵ月分 7700円~ 2ヵ月目以降 1万5400円~ 以降3ヵ月毎診察

