吉田 雅子 理事長、吉田 秀之 院長の独自取材記事
医療法人秀明会 吉田眼科医院
(大阪市阿倍野区/北畠駅)
最終更新日:2026/10/15
北畠駅から徒歩5分、あべの筋沿いにある「吉田眼科医院」。明るく広々とした待合室で出迎えてくれたのは、理事長の吉田雅子先生と院長で長男の吉田秀之先生だ。同院は、雅子理事長・秀之院長の他、雅子理事長の夫である吉田秀彦先生含め、親子3人で診療を行っている。勤務医経験の長い秀彦先生、秀之先生に対し、義父から同院を受け継いだ雅子理事長は、開業医として長年、地域医療に貢献してきた。温かく優しい人柄、丁寧でわかりやすい説明が特徴の雅子理事長、そして両親と同じ道を選んだ秀之院長の2人に、同院の現在から将来の展望まで話を聞いた。
(取材日2025年7月11日/再取材日2026年8月19日)
3人体制で、ゆとりある診察と治療が可能に
こちらの特徴を教えてください。

【雅子理事長】当院では、白内障手術をはじめ、緑内障や硝子体、斜視や網膜裂孔、涙点プラグなどの手術などを日帰りで受けていただけます。レーザーを用いた手術や治療については、ほとんどのケースで通常の診療時間内にできますので、わざわざ手術の予約を取っていただく必要もありません。また、私と夫、長男の秀之院長の3人が常勤していることも特徴ですね。外来の患者さんは3人で診ていますが、手術については主に秀之院長が担当しています。医師1人では、急患の対応から手術まですべてに応じなければならず、患者さんを長時間お待たせすることが出てしまいます。3人体制で時間に余裕ができる分、一人ひとりの患者さんとしっかりお話しできますので、患者さんにとって不安の少ない診療を届けられていると思います。
親子3人で同じ専門分野の医師というのは珍しいですね。
【雅子理事長】もともとは、戦後間もなくの1948年頃から、義父がこの近くで眼科医院をやっていたのです。義父は1997年まで現役医師として診療していましたが、当時、勤務医だった私が時々手伝っていたこともあって、継承のお話をいただいたのですね。それからここに移転し、隣の土地も空いたので手術もできるようにと拡張。夫も勤めていた大阪赤十字病院を退職して当院の常勤となりました。
【秀之院長】大学を卒業後、地域の基幹病院で働いたり大学院で学んだりしていましたが、週に1度くらいのペースで当院でも非常勤医師として手術を担当していました。大学では緑内障を専門にしており、勤務医時代も緑内障の患者さんを診る機会がたいへん多く、手術だけでなく治療全体に携わってきました。2020年からは、当院の常勤として診療にあたっています。
患者さんはどのような方が多いのでしょうか?

【雅子理事長】手術以外の日常の診療では、ご近所にお住まいの方が中心です。夫や息子が勤務医時代に長く診ていた患者さんの中には、遠くから通ってくださる方もいます。お子さんからご高齢の方まで幅広く通われていて、午前中はシニア世代が、午後はお子さんが多い印象です。若い方は健康診断で要検査と指示された方、目が悪いご家族がいて心配になって受診される方もよくいらっしゃいます。4~6月くらいの時期は、学校健診で要検査になったお子さんも少なくありません。近年は近視のお子さんが増えていて、治療の相談を受けることが多いですね。もちろん、コンタクトレンズや眼鏡のご相談、季節によっては花粉症などアレルギー疾患の患者さんも多いです。
手術や治療で病気の進行を食い止めることをめざす
秀之院長のご専門である緑内障の治療について教えてください。

【秀之院長】緑内障は、昔は早期発見がたいへん難しく、気づいた時にはかなり進行している方も多かったのですが、今は検査技術の発展もあり、視野が欠ける前の状態で発見できるようになりました。とはいえ、手術で治療可能になった白内障と違って、緑内障はいまだに完治をめざすのが難しい病気です。視力を失わないために、先々のことを考えてどう治療を進めていくか、手術を含めて緑内障を多角的に診ていく必要があります。日帰り手術では難しいと判断した場合は、信頼できる病院にご紹介し、術後のケアなども含めて連携して治療を進めます。緑内障は初期で見つけることが大切です。早期発見ができれば、最近は良いお薬も出ていますから、病気の進行を食い止めることがめざせます。しかし、病気が進んでから治療を開始しても、それより前の状態に戻ることは難しい。ですから、少しでも違和感があったら、すぐに検査を受けていただきたいですね。
白内障や眼瞼下垂の手術にも対応しているそうですね。
【秀之院長】はい。当院では白内障に加え、眼瞼下垂の日帰り手術にも対応しています。どちらも年齢とともに増えてくるものですが、白内障なら見えにくさやかすみ、まぶしさ、眼瞼下垂なら目の疲れや肩こり、頭痛など、さまざまな不調につながることもあります。手術を無理にお勧めすることはありませんので、まずは気軽にご相談してほしいですね。白内障の治療だけでは改善につながりにくい見え方の問題が、眼瞼下垂の治療で改善につながることもあります。眼瞼下垂の手術は高い専門性を持つ医師を招いて行っており、白内障と眼瞼下垂の両方を相談できることで、より幅広い選択肢をご提案できるのも当院の特徴です。
眼科の手術が怖いという方も多いのではないでしょうか。

【雅子理事長】術前に点眼麻酔をしますが、光や動きは見えてしまいますから、怖いと感じるのも仕方がない面はありますね。そのような方には、手術の経験がある方にお話を聞いてみていただくよう、お勧めしています。例えば白内障の手術は、最近では多くの眼科医院で実施していますので、患者さんの身近なところに経験者がいることも多いのです。もちろん、私たちからも術前には30分くらいかけてご説明していますが、やはり実感を伴う経験談に勝るものはないのかなと思います。ご家族やお友達から感想を聞いて、決断していただければと思います。
目の健康を守るため、些細なことでも気軽に相談を
近視の診療にも注力しているそうですね。

【秀之院長】「子どものうちから治療を始めたい」と近視の診療を希望される方が年々増えていて、需要の高まりを感じます。それに伴い、就寝時に特殊なレンズを装着して視力補正を図るオルソケラトロジーや、就寝前の点眼によって近視の進行抑制をめざす低濃度アトロピン点眼治療など、当院でも選択肢を増やしています。こういった先進の治療法を希望して、他院に通っていた方が来られることもありますね。特にオルソケラトロジーは日中の近視の程度の軽減が望めるため、スポーツをされる方のご相談が多い印象です。コンタクトレンズ自体に費用がかかり、装着の訓練が必要なオルソケラトロジーは、ハードルが高いと感じる場合もあります。その点、低濃度アトロピン点眼治療は始めやすいのが利点です。近視抑制は、さまざまな治療法がどんどん研究されている分野なのですよ。
診療の際はどのようなことに気をつけていますか。
【秀之院長】患者さんにとって、話しやすい雰囲気づくりを大切にしています。その上で説明をわかりやすく、病気と治療について理解していただけるようにと考えて、患者さんと接しています。眼科の治療には時間のかかるものが多いため、患者さんご自身が病気を理解し、モチベーションを失わないことが大切なのです。
【雅子理事長】とにかく無理して診ないこと、患者さんには納得して治療や検査を受けていただくことです。お子さんの場合、急性の症状でどうしても診なければいけない場合以外は、押さえてまで診ることはありません。簡単な診察でも回数を重ねて時間をかければ、ほとんどのお子さんは慣れていくはずです。検査だけでも、泣いてしまったら何もできませんからね。大人に対しては、治療や手術の資料を準備してお見せし、納得いくまでお話しするよう心がけています。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

【秀之院長】地域の皆さんの目の健康管理に貢献するため、新しい医療技術や情報を取り入れていきたいです。治療法や機器は日進月歩で変わっていきます。昔のやり方に固執せず、当院で治療可能な範囲を広げていきたいと思います。
【雅子理事長】眼科の治療は怖いと感じる方も多いと思いますが、失明につながる病気こそ、早期発見と早期治療が大切です。当院ではすべての患者さんに対して丁寧に親切に、無理のない診療を行うことをモットーにしています。まずは検診だけでも構いません。気になることがあればお気軽にご相談ください。生活に必要な情報を多く取り入れる、かけがえのない器官である目の健康を支え、楽しい毎日を過ごすお手伝いをさせていただけたらと願っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはオルソケラトロジー/両眼 16万7000円~、 片眼 10万円~、低濃度アトロピン点眼/4400円~

