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平山 容子 院長の独自取材記事

平山眼科

(大阪市阿倍野区/南田辺駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR阪和線の南田辺駅より徒歩約7分。住宅街の一角にある「平山眼科」は、生後1ヵ月の乳幼児から100歳の患者まで、幅広い年齢層が通う眼科クリニックだ。待合室には視力を回復した患者が手作りした手芸作品が飾られており、そういった何げない心遣いからも、平山容子院長の温かい人柄や女性ならではの優しさが伝わってくるようだ。「1度診た患者さんは、最後まで責任をもってサポートしたい」との思いで、生まれ育った地元でクリニックを開業した平山先生。地域の患者に対する思いや診療スタンス、高齢化社会を視野に入れた今後の展望について語ってくれた。
(取材日2018年7月11日)

生まれ育った地元で、住民の目の健康に貢献

開業の地として、この場所を選ばれたのはなぜですか?

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1997年に開業して、今年で21年目になります。開業するなら、自分が生まれ育った地元でしたいと以前から思っていました。研修を受けた大阪市立大学医学部附属病院から近いことも、この場所を選んだ理由の1つです。実はこのすぐ裏にある内科「平山診療所」は私の実家で、叔母が1948年に開設した診療所を父が引き継ぎ、今は弟が診療しています。患者さんの中には私が子どもの頃から顔見知りの方もおられ、父や弟にも診てもらっている患者さんは、苗字だと同じ「平山先生」になってしまうので、私のことを「容子先生」と親しみを込めて呼んでくださる方もいますよ。

眼科を選択したのはどうしてですか?

父が内科医師ということもあり、子どもの頃から医師は身近な存在でしたが、自分が医師になるという確信がもてず、高校卒業後は違う学部に進学しました。ですがその後、医学部に進んだ友達の影響で医師になりたいと思うようになり、兵庫医科大学を再受験しました。診療科を選択する際は、内科や外科の選択肢もありましたが、大学の臨床実習でいろいろな科を回ったときに、眼科の先生が顕微鏡で手術をされている様子がとても格好良かったんです。重症だった患者さんが術後、回復されて、医師に感謝して帰っていかれるのを見て、私もああいうマイクロサージャンになりたいと憧れました。また眼科診療は患者さんの顔に触れることが多く、細かな作業が求められます。男性に引けを取らず女性が活躍できる科だと思ったので、眼科を選びました。入局した大学では糖尿病網膜症グループに属し、夜遅くまで学会発表の準備をするなど、忙しかったですが充実した日々でした。

開業しようと思った理由を教えてください。

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大学病院では限られた時間の中で、より多くの患者さんを効率良く診察しなければいけないため、複数の医師やスタッフがチームで診療を行い、1人の患者さんを全員で診るという感じでした。また、勤務医には転勤があるため、他の先生から患者さんを引き継いだり、私が別の先生に患者さんを引き継いだりすることもあり、1人の患者さんを最後まで診続けるということがなかなかできなかったんです。患者さんの中には信頼していた主治医がいなくなってしまったことをきっかけに、治療を中断してしまう方もいます。何年後かにお会いしたら病気がかなり進行していて、悔しい思いをしたことも実際にありました。自分が1度診た患者さんは責任をもって診たいと感じ、それで開業に踏み切りました。

いつでも気軽に相談できる「町のかかりつけ眼科」

患者さんはどのような主訴で来院されますか?

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もともと阿倍野区は高齢の方が多いところなので、午前中は大体7割くらいが高齢の方です。白内障や緑内障、網膜の黄斑疾患など、加齢に伴う眼科疾患で来られる方が多いですね。白内障に関しては、開業前に勤務した西眼科病院で多くの白内障手術や治療に携わってきたので、その臨床経験が現在の診療でも大いに生かされています。最近は新しいマンションやビルも増え、お子さんのいるファミリー世帯の方も受診されるようになりました。若い方は、花粉、ハウスダストアレルギーが原因の眼科疾患、外傷、コンタクトレンズの処方で、仕事や学校帰りに来院される方が多いです。お子さんですと、近視の進行を遅らせる目の訓練で通われる子や、水泳の時期になると感染性の症状を訴える子が増えます。

どのようなクリニックをめざしていますか?

専門性に特化するのではなく、「何となくおかしい」「気になる症状がある」と感じた時に、近所の方が気軽に受診していただけるような、町のかかりつけ眼科をめざしています。思い立った時にすぐ来院できるようにと、当院はあえて診療予約は不要にしています。予約制にすると、その日が大雨や気温が異常に高い日にあたってしまった場合に、ご高齢の方は来るのが大変ですからね。ただ、持病がある方や赤ちゃんをお連れの方は、待合室で過ごす時間が短くなるように配慮して、診療時間の最後に受診できるようにしています。そういったこまやかな気配りが自然とできるのも、スタッフ全員が女性でチームワークがいいからかもしれませんね。週2回のミーティングでは、より良い診療が提供できるように意見を出し合い、みんなで改善点、問題点を話し合っています。

診療で心がけていることは何ですか?

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医師として最も大切なのは、患者さんの苦しみや悩みをよく聞き、その心情を分かち合える豊かな人間性と、人から信頼される優れた人格を育み、患者さんの利益のために常に謙虚な気持ちで努力を怠らないこと。大学時代の恩師から教わった「医の心」を意識しながら、日々診療に向き合っています。患者さんに対しては、治療やお薬の説明を丁寧に行い、患者さんが質問しやすい雰囲気づくりを心がけています。1回の説明で難しければ、何度も繰り返しお話ししますし、検査結果をお伝えする際には眼底写真などの画像を見ながら、わかりやすく説明するようにしています。ご自宅に戻られてからも確認できるように、私が作った資料やパンフレットをお渡ししています。手術や大きな治療が必要な場合は、連携している病院へ紹介しますが、そちらでの説明がわかりにくかったという患者さんには、こちらでも補足で説明をすることもあります。

目の症状は我慢しないで早めに眼科を受診

外観も院内もとてもきれいですね。

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開院からちょうど20年たった去年、改修工事を行いました。「目に優しい」をコンセプトに、外観のデザインは緑色と木目を基調とした目になじみやすい色使いにしました。待合室のソファーはよく見ると瞳をモチーフにしたデザインになっていて、入り口付近の飾り棚には「目が見えるようになったから作ったの」と、患者さんが持ってきてくれた手芸作品を展示しています。改装時に、特に私がこだわったのは動線です。一般的な眼科診療の流れに沿った配置を考え、できるだけ少ない動きで、待合室、検査室、診察室へとスムーズに移動できるようにしました。また、可能な限り新しい検査機器を導入し、確実な診断のもと適切な治療を行うよう努めています。

プライベートについてお聞かせください。

5年くらい前からフルートを、その後ドラムを始めました。フルートは家でも練習しやすいので、練習をして発表会に出たり、ドラムはバンドに入れてもらって、パーティーなんかで時々演奏させてもらったりしています。特にドラムは、ストレスが発散できますよ(笑)。休みの日は体を動かすためにジムに行くこともあります。

最後に今後の展望やメッセージをお願いします。

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長くかかりつけにされている患者さんの中には、高齢で通院できなくなった方もおられます。現在すでに訪問診療を始めていますが、その需要は今後ますます高まってくると思われます。介護が必要になると、どうしても内科や整形外科などの治療が優先されて、眼科は後回しになりがちですが、より豊かな人生を送るためには、目の健康管理は重要です。ご家族の方ともコミュニケーションを図りながら、地域のお年寄りの目を守るお手伝いをしていきたいと考えています。また若い方は、「おかしいな」「見えにくいな」と感じたら、早めに受診してほしいと思います。重症化してからでは完治が難しい病気も、早期に治療を開始すれば治りが早く、結果的にご負担が少なく済む場合が多いので、症状があれば我慢せず、できる限り早く受診していただければと思います。

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