医療法人潤優会 松谷クリニック

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松谷亮一院長

頼れるドクター

医療トピックス

注目の上咽頭擦過療法(Bスポット療法)
患部の炎症を直接治療

医療法人潤優会 松谷クリニック

保険診療

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風邪のひきはじめに、鼻の奥から喉の上部にかけて、痛みやかゆみを感じることがある。上咽頭と呼ばれるこの部分に炎症や腫れがあるために、「鼻水がこびりついて気持ちが悪い」「喉がイガイガする」「咳ばらいをしてもすっきりしない」といった不調に悩まされる人は少なくない。そこで、上咽頭を薬液でダイレクトに治療するのが上咽頭擦過療法(Bスポット療法)だ。50年以上前にわが国で始められたものの普及しなかったこの治療法が、近年再び注目を集めているという。「松谷クリニック」の松谷亮一院長もこれに注目し、積極的に治療を行っているとのこと。「患部に触れるので痛みはありますが、直接治療できる点は大きいですね」と語る院長に、上咽頭の位置や詳しい治療法、対応可能な疾患について解説してもらった。(取材日2018年8月31日)

長い綿棒で患部に直接薬液を塗る治療、ヒリヒリとした痛みがあるため患者にしっかり確認した上で実施

まず、Bスポットとはどの部分のことを示していますか?

%ef%bc%91 ▲患者に合わせた器具を使い分け治療を進めていく 口を開いて喉をのぞき込むと、奥にいわゆる「のどちんこ」が見えますよね。その奥側から上のほう、鼻の穴の奥に通じる部分を、上咽頭または鼻咽腔(びいんくう)と呼びます。Bスポットとは鼻咽腔の「び」から名づけられた通称です。鼻から入った空気や、鼻から喉へと流れ落ちる鼻水は、必ず上咽頭を通ります。そのため、上咽頭はウイルスや細菌、外気の汚れなどにさらされやすく、炎症を起こしやすいのです。喉の左右にある扁桃(口蓋扁桃)が腫れると、食べ物を飲み込むときに痛みますよね。上咽頭の表面は、この口蓋扁桃と同じ扁桃組織、咽頭扁桃であるため、炎症や腫れがあると同じように痛さや不快感があるのです。

上咽頭擦過療法ではどのような治療が行われるのですか。

%ef%bc%92 ▲治療前に丁寧に説明やカウンセリングを行う 鼻からファイバースコープを入れ、上咽頭の様子をチェックします。腫れや炎症があれば、塩化亜鉛という薬液を染み込ませた綿棒を、上咽頭にこすりつけます。まず、細い綿棒を鼻から入れて塗り、次に先端が曲がったやや太めの綿棒を口から入れて、上咽頭に塗りつけます。口と鼻の両方から入れるのは、上咽頭全体にしっかりとお薬を塗るため。炎症があると、取り出した綿棒の先には血がべっとりとついていることもあります。炎症のある粘膜に直接触れますので、治療中にはヒリヒリとした強い痛みがありますが、1~2時間程度で徐々に治まります。治療を繰り返すと痛みや出血は軽くなっていくことが多いです。

どのような症状や疾患に対して行われるのですか。

%ef%bc%93 ▲治療後の説明や次回来院タイミングも患者に合わせ行う 長く続く上咽頭の炎症(慢性上咽頭炎)、喉の風邪である咽頭炎、扁桃炎や副鼻腔炎など、鼻や喉に痛みや違和感がある病気で、不快な症状を軽くするために行います。「流れ落ちた鼻水が喉にへばりついて気持ち悪い」、「咳払いをしても啖が取れない」と言われることの多い後鼻漏の患者さんにもこの方法で治療をさせていただくこともあります。アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎の症状にも有効なこともあります。さらに最近は、上咽頭とは離れた部分の炎症性疾患(IgA腎症、掌蹠膿疱症など)にも応用できるのではないかという研究が進んでおり、この治療法が再注目されるきっかけの一つになっています。

治療期間や通院の頻度について教えてください。

%ef%bc%94 ▲診察室。検査機器が充実 1回の治療は、通常の耳鼻科の処置に加えて2分程度です。治療の期間は、症状や毎回の治療の程度によっても異なりますが、当院では週に1~2回、合計20回前後になることが多いですね。症状の感じ方には個人差が大きく、また改善を目で見える形で示すことはできないので、患者さんが「すっかり良くなりました」と言われれば、治療を終わります。治療回数や、患者さんの希望、症状の変化などがあれば、適時、ファイバースコープで上咽頭の状態を確認することもあります。なお、治療を完全に止めてしまうと症状がぶり返すという患者さんもおられ、快適な状態をキープするために、定期的に処置を受けに来られる方もいます。

痛みを伴う治療ですが、工夫されていることはありますか。

%ef%bc%95 ▲専門性の高い治療から一般的な耳鼻科の治療まで幅広く対応する この治療を希望して受診する患者さんの多くは、治療内容をよくご存じですが、痛みがあることは再度確認しています。いざ治療となるとためらう方もいらっしゃいますが、私自身やほかの患者さんが経験したことをお話ししたり、スタッフから改めて説明をして、その場で決心されることもありますね。もちろん、次回までに考えてもらっても構いません。また、鼻や喉の形や、痛みに対する強さには個人差がありますので、器具の太さや角度を変える、塗りつける強さや時間を変えるなど、患者さんの様子を見ながらその方に合った細かな調整は行っています。ただ、「痛みが強くても、しっかり塗ってください」とリクエストされることもあるんですよ。

ドクターからのメッセージ

松谷亮一院長

上咽頭擦過療法は個人差はありますが痛みが生じますので、痛みに耐えられるかどうかも、治療を受ける目安の一つです。しかし、患部の炎症を直に治療するという点で、悩まれている方にはお勧めできる治療だと思います。最近では、上咽頭が全身の免疫機能に関連しているとの指摘もあり、幅広い疾患への応用が期待されています。また、保険適応の治療法でもあり、1度で治療を終わりにできるのではなく、回を重ねることで変化が実感できることも多い治療です。当院ではファイバースコープの使用をなるべく最小限にして、経済的な負担も考慮しています。喉や鼻の不調に悩んでいる方、すっきりとしたい方には、ぜひ検討してほしいです。

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