全国のドクター9,363人の想いを取材
クリニック・病院 161,015件の情報を掲載(2021年3月06日現在)

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 大阪市東淀川区
  4. 東淀川駅
  5. 医療法人 中城クリニック
  6. 負担の少ない大腸CT検査大腸の異変を早期に発見

負担の少ない大腸CT検査
大腸の異変を早期に発見

医療法人 中城クリニック

(大阪市東淀川区/東淀川駅)

最終更新日:2019/10/01

Main Main
  • 保険診療

食の欧米化などの影響で、国内における大腸がんの患者数は年々増加している。初期は自覚症状がほとんどないので、早期発見するためには検診を受けることが大切とのことだが、他のがん検査に比べて受診率は低いという。内視鏡を用いた大腸の検査は、痛みやつらさなどを伴うというのが一般的になっているからだ。「中城クリニック」の中城和也院長は、受検者の足を遠ざけているこうした負担を軽減すべく、「CTコロノグラフィ」という新しい大腸検査法を導入した。負担の少ない検査を生かして、検査のハードルを下げ、がんやポリープの早期発見をめざしたいという中城院長に、検査の特徴や具体的な検査法などについて詳しく話を聞いた。(取材日2016年7月6日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

QCTコロノグラフィとはどんな検査ですか?
A

CTコロノグラフィは管を少し挿入して二酸化炭素を注入し、腸管をふくらませた状態でCTを撮影します。検査は10分~15分で終了し、痛みもなく非常に楽な検査です。二酸化炭素を入れると、検査の後のお腹が張の張りを心配される方もいますが、二酸化炭素は吸収率に優れており、体にすみやかに吸収されるので、おなかの張りなどの心配はほとんどありません。CT撮影では膨大な量の輪切り画像を撮影して、コンピュータで組み合わせ、内視鏡で見ているような画像を作ります。また画像解析の技術を生かして、大腸の3D画像や腸管を開いて長く延ばした拡張画像などを見ることができるので、がんやポリープといった異変を見つけやすいです。

Q従来の方法に比べて負担が少ないそうですね。
A

大腸内視鏡検査を受けるためには、医療機関や検査の実施時間によって違いはありますが、検査前の食事制限があり、下剤を約2リットルも飲む必要があります。大腸は約1.5メートルもあり、そこに内視鏡を挿入するので、苦痛を伴いやすく、腸の長い方や曲がっている方にはつらい検査です。腸壁が弱っている場合は、腸を傷めるおそれもあります。一方、CTコロノグラフィは電子レンジで温めて手軽に食べられる検査食が用意されており、検査前は食べられないという心配は不要です。また、前日に食べていただく検査食もあり、大腸カメラよりも楽に検査の準備ができます。下剤も400ミリリットルほどなので、無理なく飲める量だと思います。

Qどのような人が受けるべき検査ですか。
A

自治体などが行う大腸がん検診で、便潜血が認められた方はぜひ受診してください。現状の規定では、大腸がん検診で便潜血が2回陽性判定だった場合、内視鏡検査が必須とされています。しかし、「陰性だから大丈夫」とは必ずしも言えないので、一度でも陽性の判定を受けた方は受診することをおすすめします。また、大腸がんは早期発見・治療により予後が良くなる疾患なので、40代以上の方は毎年一度は自治体などが行う検査を受けるべきです。その結果、内視鏡検査が必要になったという場合は、CTコロノグラフィという選択肢もあります。

検診・治療START!ステップで紹介します

1カウンセリング、事前準備

大腸がん検診の結果、精密検査が必要となって受診した場合は、大腸内視鏡とCTコロノグラフィそれぞれのメリット、デメリットがしっかりと説明される。CTコロノグラフィの受検に同意すると、検査食や下剤などが渡され、食べ方や服用法、注意点などが丁寧に解説され、検査日を予約する。病気が心配で受診した人で大腸がん検診は未受検の場合は、まず便潜血を調べる検査を行った上で、以降の対応について相談することになる。

2CTコロノグラフィで撮影

検査着に着替え、腹部全体の状態を診る画像を撮影した上で、仰向けとうつ伏せの2姿勢でCT画像を撮影する。検査の所要時間は10〜20分程度。二酸化炭素を注入する機械にはセンサーが装着されているので、無理に注入される心配はないそうだ。また、従来のCTより少ない放射線量で撮影が可能で、低減システムも装備。体格や部位に合わせて必要な放射線量が自動で調整されるので、検査に伴う被爆についての不安も少ないという。

3CT画像から3D画像を作成

CTコロノグラフィでは数千枚もの画像が撮影される。画像はすぐにコンピュータに送られて解析され、腸の3D画像や腸管の組織を平らに開いた画像などが作成される。すべての画像が自動で解析できるケースがある一方で、二酸化炭素の注入度合いなどによっては、マニュアルで解析が必要となるケースもあり、解析には30〜60分程度の時間が必要となる。

4画像を読影し診断

大規模な病院で放射線科の医師として働いた経験を生かして、中城院長が完成した画像を診断する。勤務医時代は提供された画像だけを診ていたのに対して、クリニックの院長を務める現在は、患者の顔を見ながら説明したり話を聞いたりできるので、その人の体の状態をトータルでつかみやすく、話の内容が画像診断の大切な情報になることもあるそうだ。

5診断結果を伝える

クリニック内で検査から診断までを短時間で行えるのでタイムラグが少なく、急を要するケースにも迅速に対応できるという。異変が見つかった場合は、治療の必要の有無が説明され、病院が紹介されることもある。正確な診断のために大腸内視鏡検査を受ける場合は、CTコロノグラフィの画像と診断結果は有用な情報となるという。

ドクターからのメッセージ

中城 和也院長

身内の何人かが大腸内視鏡検査を受け、そのつらさを聞かされたことがきっかけとなり、CTコロノグラフィを導入しました。大腸の検査は一度受ければ終わりというものではなく、一定の年齢以上の人は定期的に受けることが大切です。がんは一定の速度で増大するのではなく、ある時期を境に加速度的に大きくなるという特徴があります。予後を良くするためには、この増大の手前で見つけて対処する必要がありますが、初期段階ではほとんど自覚症状がないので、検診が欠かせません。不調はないという方も、そして検査が苦手という方も、負担の少ないCTコロノグラフィの特徴を生かして、より多くの方に定期検診を習慣にしていただければと思います。

Access