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睡眠時無呼吸症候群の検査
潜んでいる心疾患リスクの発見と軽減へ

くろやなぎ医院

(京都市南区/桂川駅)

最終更新日:2026/09/25

くろやなぎ医院 睡眠時無呼吸症候群の検査 潜んでいる心疾患リスクの発見と軽減へ くろやなぎ医院 睡眠時無呼吸症候群の検査 潜んでいる心疾患リスクの発見と軽減へ
  • 保険診療

近年、トラックやバス、タクシーによる重大事故が頻発していること受け、国土交通省は健康起因事故を防ぐため、自動車運送事業者に対し「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」のスクリーニング検査を推奨している。人々の間でも認知が広がり、自主的に検査を受ける動きも年々増えているようだ。しかし、いびきが強い人や太った男性に多いと思われがち。日中の眠気を「疲れただけ」「年のせい」と軽く考え放置する人もまだまだ多く、「それによって心疾患、脳卒中など、重大な病気につながるケースもある」と、「くろやなぎ医院」の畔柳彰院長は警鐘を鳴らす。日本循環器学会循環器専門医であり長年不整脈の診療に携わってきた畔柳院長に睡眠時無呼吸症候群が引き起こすさまざまなリスクや検査の重要性、クリニックで行える治療について詳しく話を聞いた。

(取材日2026年6月15日)

若年でも痩せ型でも発症する「現代の国民病」。自身の睡眠を正しく知ることから心身の健康につなげていく

Q睡眠時無呼吸症候群はどこで診てもらえるのですか?
A
くろやなぎ医院 少しでも心当たりのある症状があれば医師への相談を

▲少しでも心当たりのある症状があれば医師への相談を

睡眠時無呼吸症候群の原因や治療法は手術も含めると多岐にわたります。まずは、当院のような内科で相談いただくのがよいです。特に、眠っている間に10秒以上呼吸が止まってしまう「無呼吸」や呼吸が浅くなる「低呼吸」が起こることで低酸素状態に陥り、非常に強いストレス状態になって高血圧や不整脈の悪化を招くというように、心疾患や脳血管疾患と睡眠時無呼吸症候群との関連性はとても高いです。糖尿病や心不全、脳梗塞を心配されている方は一度心臓内科や循環器内科を受診されると良いでしょう。家族から「いびきがひどい」と指摘されている方は、ぜひ受診してください。

Q放置すると、心臓や血管にどのようなリスクがありますか?
A
くろやなぎ医院 睡眠時無呼吸症候群の簡単なチェックリストを使い説明

▲睡眠時無呼吸症候群の簡単なチェックリストを使い説明

やはり、心筋梗塞や脳梗塞、不整脈を発症するリスクの増大など、深刻な影響が考えられます。それだけでなく、腎臓疾患や糖尿病など、全身的な生活習慣病の悪化リスクも高まります。また、日常においては睡眠不足から集中力が続かなくてイライラしてしまうなど、精神的な部分も含めるとさまざまな悪影響があるでしょう。ちなみに、睡眠時無呼吸症候群は、飲酒習慣や肥満傾向となる中年以降の男性に多いと思われがちですが、実は痩せ型の女性も少なくありません。顎の骨格が小さかったり、扁桃肥大があり気道がふさがりやすくなるからです。

Q検査は手軽に受けられるのでしょうか?
A
くろやなぎ医院 自宅で簡単に検査を行うことができ、痛みを伴わない

▲自宅で簡単に検査を行うことができ、痛みを伴わない

当院ではご自宅で簡単にできる検査を2種類行っています。無呼吸や低呼吸の頻度を調べる「簡易PSG検査」は小型の測定器を装着し、いびき、呼吸状態、血中酸素飽和度(SpO2)などを測定するもので、装着して眠るだけで結果は翌日にご説明できます。もう1つは病院レベルの精密検査も機器の性能向上によりご自宅で可能になりました。従来は入院が必要なため個室代等高額な費用が必要でした。なにより、慣れない場所だといつも通りの睡眠がとれません。こちらはゆっくり自宅で受けていただけます。検査結果が出るのに3週間程かかりますが、いずれも痛みや針を刺す処置はなく費用も保険適用なので、手軽に活用できるのが大きなメリットです。

Qどのようなきっかけで受診すれば良いですか?
A
くろやなぎ医院 睡眠時間が十分だと思われていても、日中に眠気がある方は要注意

▲睡眠時間が十分だと思われていても、日中に眠気がある方は要注意

きっかけとなる自覚症状としては、まず日中の眠気です。睡眠時間は十分なのに昼間眠たいという人は要注意。かなり強い眠気、例えば大事な会議中なのに眠いのを我慢できないとか、車の運転中に信号の交差点で赤信号待ちの時に眠気に襲われるなどの場合かなり重症と考えられます。そして、最も多い来院のきっかけがご家族に指摘された「いびき」です。「旅行先で周囲に迷惑をかけたくない」と来院された方もおられました。もちろん、もっと深刻な症状があれば早めに受診すべきですが、現状特に自覚症状はない人でも「本人が気づいていないだけ」というケースも。一度自分の睡眠の質を知るためにまず簡単な検査で確認をしてみるのも良いでしょう。

Qこちらのクリニックの治療方法について教えてください。
A
くろやなぎ医院 CPAP療法のレンタル機械。消耗品は無料で交換できる

▲CPAP療法のレンタル機械。消耗品は無料で交換できる

「CPAP療法」を行っています。CPAP療法は睡眠時無呼吸症候群の代表的な治療方法で、睡眠中に鼻に取りつけたマスクから空気を送り込み、気道を広げて無呼吸を防ぐための物です。いびきの改善、日中の眠気解消、心血管疾患のリスク低減に高い効果を期待できます。CPAP療法の機器も保険で使用することができ、使い方も専属コーディネーターと共に日々の使用感などもお聞きして微調整も丁寧にしていきます。また、当院の看護師が全員CPAP療法士認定の資格に合格しているので安心して治療に取り組むことができます。地道に使用することで大病を防いでいきましょう。

ドクターからのメッセージ

畔柳 彰院長

「昼間眠い」「いびきを指摘される」「眠りが浅く、頭痛やイライラに悩まされている」など、さまざまな自覚症状が出る睡眠時無呼吸症候群。しかし、自覚はまったくないという人でも、実際に検査してみると無呼吸や低呼吸があるという結果が現れることもあります。睡眠時だからこそなかなか気づけないこの病は、今や「潜在患者が300万人以上にも達する」と言われるほど「現代の国民病」として増加中です。例えば、赤血球が増える多血症の原因としても睡眠事部呼吸症候群が疑われるので、健康診断の検査結果をもとに相談として来院されるのも良いと思います。まずはご自身の睡眠を知り、一緒に健康づくりに取り組んでいきましょう。