膝・股関節・肩の手術や骨折にも対応
アスリートを支える整形外科
なか整形外科京都北野本院
(京都市上京区/北野白梅町駅)
最終更新日:2021/10/12
- 保険診療
膝の半月板や靱帯の損傷、骨折、打撲など、スポーツ中に起こるケガのことをスポーツ外傷という。これらを治療するとなると手術やリハビリテーションを受けることになり、病院を受診する人も多いのではないだろうか。しかし、手術を受けるまで時間がかかったり、術後のリハビリを別の場所で受ける必要があったりと、不自由に感じる場面も少なくないという。京都市上京区にある「なか整形外科医院京都北野本院」では、診療から手術・入院、その後のリハビリまでを一貫して行い、治療を完結できる体制を整えている。各分野を専門とする医師が在籍し、さまざまな症例に対応できることに加え、担当医師が変わらないのも特徴の一つだ。今回は、院長の田巻達也先生に、同院で対応している手術について詳しい話を聞いた。
(取材日2021年4月6日)
目次
幅広い治療・リハビリを手がけ、スポーツへの復帰をサポート
- Q対応している手術について教えてください。
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A
当院では、膝や肩の関節手術をはじめ、股関節・膝・肩の関節を人工のものに置き換える人工関節手術、折れた骨をくっつける骨接合術など、整形外科の各分野の手術を行っています。ほかにも、関節が何度も外れてしまう脱臼や、転倒や衝撃が加わった際に生じる肩の腱板断裂、野球肘に対する治療にも対応しています。中でも膝に関連する症例が多く、スポーツをしているときに起こる前十字靱帯や半月板の損傷については、アスリートの方が復帰のために手術を受けに来院されることもあります。手外科や足の外科に関しても、専門知識を持つ非常勤医師が在籍しているため、手術を行う体制を整えているところです。
- Q前十字靱帯の手術とはどのようなものでしょうか?
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A
膝の関節内にある前十字靱帯は、非常に強い力が加わった際に損傷してしまうことが多く、そのほとんどがスポーツをしている時に起こるといわれています。自然に再生しない組織のため治療が必要で、日常生活を送るだけであれば保存療法でも問題ありませんが、スポーツへの復帰を希望するアスリートの方の場合は手術を推奨しています。手術となると、体のほかの組織を代用して靱帯を再建するのが一般的です。当院では太ももの後ろ側にあるハムストリング腱という組織を使い、損傷した前十字靱帯を再建する方法を採用しています。手術後は8ヵ月ほどでスポーツを再開することができますが、長期にわたるリハビリテーションの実施が欠かせません。
- Q半月板の手術にも対応されていると伺いました。
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A
膝にかかる負担を分散したり、衝撃を吸収したりする役割を持つのが半月板です。前十字靱帯と同じで、スポーツをしている最中に損傷することが多い部位です。ほかの原因に加齢が挙げられ、年を重ねるにつれて体の組織が弱くなることから、ちょっとしたことがきっかけとなって損傷してしまうケースもあります。治療する際は、リハビリを中心とした保存療法がメインとなりますが、それでも良くならない場合は手術を行います。損傷した半月板に対して、使えなくなった部分を取り除く切除術か、断裂部を縫う縫合術のどちらかを行い、機能の回復を図ります。入院期間はそこまで長くならず、個人差があってもだいたい数日で退院されることが多いですね。
- Q骨接合術についてお聞かせください。
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A
骨が折れた部分に対して、プレートやスクリューのような器具を用いて固定する手術のことを骨接合術といいます。当院ではスポーツ外傷による骨折が多く、特に若い世代の足首の骨折が大半を占めています。骨折した部位や程度によっては、必ずしも手術しなければならないわけではなく、中には手術せずに経過観察で様子を見る場合もあります。ただし、スポーツへの復帰を希望するなら、手術が推奨されるケースもありますので、患者さんの要望やケガの状態に応じて判断するようにしています。骨接合術を行った後は、固定物を取り除く再手術が必要になることもありますが、患者さんの年齢や骨折部位の状態を考慮しながら方針を決めていきます。
- Qこちらで手術を受けるメリットは何ですか?
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A
当院で手術を受ける最大のメリットは、診療から手術・リハビリまでの一連の流れを1ヵ所で完結できることです。手術に関しても、大きい病院だと入退院のスケジュールが決められなかったり、その後のリハビリもほかの医療機関で受けなければならなかったりと、何かと不自由に感じることもあるかもしれません。中には、担当医師が変わることで不安に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし当院の場合は、患者さんの希望をお聞きした上で手術日を決めていますし、その後のリハビリまでを実施しています。また、同じ医師が外来から一貫して担当していることも、安心して通院していただける要素の一つだと思います。