全国のドクター8,968人の想いを取材
クリニック・病院 160,916件の情報を掲載(2021年10月18日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 弥富市
  4. 佐古木駅
  5. 医療法人服和会 服部整形外科皮フ科
  6. 服部 達哉 院長

服部 達哉 院長の独自取材記事

服部整形外科皮フ科

(弥富市/佐古木駅)

最終更新日:2021/10/12

20201224 68930 top

近鉄名古屋線佐古木駅から歩いて数分の、県道に面した広い敷地に「服部整形外科皮フ科」はある。この地に開業して40年以上、地域に溶け込み、頼りにされているクリニックだ。2代目院長を務める服部達哉先生は、整形外科の中でも上肢を対象とする手の外科が専門で、常に患者の話に耳を傾けることや丁寧な説明を心がけ、痛みや悩みに対して真剣に向き合ってくれる。「整形外科という専門性を生かしつつ、昔からの”町医者”として患者さんの健康を支えていきたい」とゆっくり、穏やかに話す服部院長に、地域に根差したクリニックとしての思いや診療体制について話を聞いた。

(取材日2017年11月28日)

手の外科が専門。地域で信頼されてきたクリニック

お父さまの代から続くクリニックなのですね。敷地も院内も広々としています。

1

はい。私は岐阜大学を卒業後、十数年間複数の病院に勤務し、2009年に院長に就任しました。昔は自宅も一緒でしたので、幼い頃から父の働く姿を見て育ったのです。患者さんや地域の人たちとのふれあいの中で「大きくなったらお医者さんになるのね」と言われることが多かったものですから、自然に父と同じ整形外科の医師をめざすようになりました。主に診療に使用しているこの建物は12年ほど前にできたもので、患者さんにくつろいで過ごしていただけるよう、また治療のみならずリハビリテーションにしっかり取り組んでいただけるよう、父が余裕を持って広く造ったのだと思います。

先生がご専門とされる手の外科について教えてください。

手の外科は、基本的には上肢、つまり肘から指の先までの、外傷や慢性的疾患が対象になります。例えば、お子さんは突き指であったり、ご高齢の方では手首の骨折がよく見られます。外傷でない疾患は手の指がばねのように動いてしまう「ばね指」や、手の痛みやしびれを伴う「手根管症候群」などもよくあります。私が研修をした名古屋掖済会病院が上肢の治療を得意としていたので、そうした患者さんと接することも多く、名古屋大学の手の外科の大学院を卒業し、専門として深く関わるようになりました。また当院では検査、治療に加え手術も行っております。病室は療養病棟15床、一般病棟3床の計18床があり、4人部屋、個室、特別個室をご用意しています。

患者さんはどのような方が来院されていますか?

2

多いのは、高齢で腰や膝の痛みを訴える方でしょうか。早朝、開院前から待っている方もいらっしゃり、申し訳ないのとありがたい気持ちです。この地域は名古屋にお勤めの方も多く住まわれており、夕方以降は比較的若い方もよく受診されます。やはりお勤めの方だと、腰や首が痛いという症状が目立ちますね。お子さんではスポーツでのけがが多いです。また痛みだけではなく、運動機能が低下された方にはリハビリを主体とした治療を行っています。さらに、私が手の外科専門ということで、他の整形外科さんから紹介されて来られる患者さんもいらっしゃいますし、桑名市の病院で手を専門とした外来も行っていますので、そこで診た患者さんで必要な方には当院まで来ていただいて手術をしています。

内科と皮膚科も標榜、「町医者」として患者と向き合う

こちらでは皮膚科と内科も診てくださるのですね。

3

皮膚科を担当する副院長は私の母で、これまで父と一緒に長く診療をしてきました。昔からの患者さんに加え、新規の患者さんも来られていますが、母も70歳を超えましたので診察は隔週とし、非常勤の先生にもお願いしています。整形外科へ来られた方でも診察をすると皮膚疾患だったり、皮膚科へいらした方が整形外科的な処置が必要だったりすることもありますので、お互いに連携できることが当院の強みですね。内科は高血圧や軽い糖尿病など慢性疾患である程度状態が安定している方に対し、診療し薬も処方しています。入院されている患者さんのためにも内科の診療が必要になる場合もあるんです。そもそも当院が、父の代から全身も含めて診る「町医者」のような存在であったということもありますね。

なるほど、「町医者」とは患者は心強いですね。そんな中で普段、心がけておられることはありますか?

患者さんの中には「病院にかかっているのだけど、この薬は体に合っているのだろうか」と整形外科のこと以外で不安なことを話される方もいらっしゃいます。皆さん、何かしら困っていることを抱えて来られていますので、それを理解して差し上げることが大事だと思っていて、できるだけお話を聞くように心がけています。同時に、症状についてちゃんと理解していただけるように丁寧にお話しするようにしています。そのため診察時間が長くなってしまうこともあり、お待ちの患者さんにはとても申し訳なく感じています。現在はもう1人の常勤の先生と非常勤の先生にも来てもらって診察を行っており、待ち時間の解消に努めています。さらに、リハビリの方に診察室に入っていただく際に、患者さんの細かい変化に気づけるよう注意しています。

先生は、治療だけでなく「予防」も大切に考えておられるそうですね。

4

整形外科の立場からいうと、骨粗しょう症予防には力を入れています。高齢社会にあって寝たきりを防ぐには骨折をしないようにすることが最も大切ですが、骨折する人は繰り返すことが多く、例えば腰の骨が1本折れると続けて次々折れてしまうこともあるのです。ですから定期的に骨密度を測定し、血液検査を行い、骨折が起こりにくくなるようにその方に合った薬を処方しています。骨密度を測る機械はガイドラインで推奨されているもので、腰椎と大腿骨の骨密度を測定します。骨を丈夫にするために牛乳や小魚など、カルシウムを多く含む食品を摂取するのがいいといわれますが、ご高齢の方ではホルモンの問題もありますので、それだけでは不十分です。骨粗しょう症を認める際には、その程度に応じた内服薬や注射などのきちんとした治療が必要です。

地域密着型クリニックとして健康を支える

先生ご自身は何かスポーツをされていたのですか?

5

中高校生の時は水泳、大学時代はサッカーをしていました。今も時々仲間としていますよ。私の子ども2人が小学生なのですが、たまに一緒にサッカーボールを蹴ります。私が整形外科の医師だから安心ではないかと人には言われますが、うちの子たちには、「少しぐらい足を打ったって大丈夫だ」と言うこともありますね(笑)。子どもの患者さんは捻挫が多く、またそれを繰り返す子も少なくありません。ある程度痛みがなくなっても、しっかりと走って動けるようになるまでは装具を着け、再発を防ぐためリハビリにも取り組むことも必要です。当院では、けがをしたり体を痛めたりしないように、アスレチックトレーナーがそれぞれのスポーツにおける正しいフォームや走り方などを指導していきます。

理学療法士や作業療法士の方などスタッフも大勢いらっしゃいますね。

当院は、デイケア施設を併設していますので、合わせると40人以上のスタッフがいます。患者さんに対しては、優しさ、笑顔、ゆとりを大切に接するように気をつけています。接遇について講師をお呼びし、みんなで勉強したこともありました。患者さんの入院中や治療中はもちろん、日常生活に戻られてからも、できる限りの機能回復、社会復帰をめざして、一人ひとりに合わせた適切なプログラムを設定し、理学療法と作業療法を行っていきます。ストレッチや筋力増強訓練、テーピングなど、スポーツリハビリテーションにも力を入れています。

貴院の今後についてお聞かせください。

6

父の代から高齢社会を見据えて、数年前にデイケア施設と介護老人保健施設を開設しました。治療が終わり退院しても日常的に困る方は多くいらっしゃるのが現状ですので、引き続き、つながりを持ってサポートしていきたいと思っています。同時に、遠くの大きな病院に行かずとも当院で検査や治療などしっかり完結できる診療体制でありたいですね。私も父と同じく、地域に密着した医療を提供したいという思いは変わりません。父はお酒が好きで豪快な感じですね。今も患者さんに「元気かな?」「会いたいね」と言われます。私は豪快なタイプではないのですが、おかげさまで「話しやすいね」と言われることもあります。これからも今までと変わらず皆さんの健康を支え、少しでも地域に貢献できればと思います。

Access