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宮地 洋英 院長の独自取材記事

宮地クリニック

(あま市/木田駅)

最終更新日:2021/10/12

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蟹江川にほど近い、昔ながらの住宅地の一角に位置する「宮地クリニック」。宮地洋英院長の曽祖父が初代院長として大正時代に開業した、歴史あるクリニックだ。宮地院長が4代目を務める現在は内科をはじめ、小児科、消化器内科、胃腸内科、皮膚科、外科と幅広い診療科目を置き、「何かあったらまずここへ」と思える存在として、地域の健康を支えてきた。物静かではあるが、目の前の相手にしっかりと目を向け、真剣に耳を傾ける姿が印象的な宮地院長。その姿勢から、優しさと真摯さがにじみ出ているように感じる。そんな宮地院長に、診療で大切にしていることや、今後のクリニックの展望などを聞いた。

(取材日2021年3月31日)

代々続くクリニックを継承し、地域医療を支える

医師を志したきっかけを教えてください。

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私は4代目院長となるのですが、この地で生まれ育ち、クリニックと自宅が同じ敷地で隣り合っていましたので、物心ついた頃には自然と医療の道を歩むことを決めていました。やはり医師であった祖母や父の背中を見て育った影響が強いと思います。院長就任時に、以前の建物の老朽化が進んでいたこともあり、新しく建て直したんです。古い建物の2階には病床もあり、先代の父の時代には、入院患者さんも受け入れていました。父は外科が専門でしたので、外来診療と並行して盲腸などの手術を行っていたそうです。現在は医療連携の仕組みが確立されていますので、当院はかかりつけ医としての役割を担っています。

たいへん歴史のあるクリニックなのですね。

この地で開業した初代院長は江戸時代生まれの曽祖父だそうです。その後祖母が引き継ぎ、父、そして4代目となる私へと受け継がれてきました。それぞれ専門とする分野は異なりましたが、常に地域の患者さんを支えるために必要なこととは何かを考え、取り組んできました。診療科目の幅広さはそのような系譜があるからだと思っています。私自身、医師を志すと決めた時、全身を診られる医師になりたいと思い、また恩師の影響もあって、消化器内科を専門としてきました。その研鑽を生かして、当院に新たな風を吹き込ませられたのではないかと思っています。数年前までは私だけでなく、父も週3日は診療に立ち、外科や整形外科の領域は父、内科の領域は私といったように、お互いの専門分野を生かしながら、2人体制で診療を行っていました。現在は私がすべての診療を行っています。

来院される患者さんは近隣の方が多いのでしょうか?

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そうですね。特にご高齢の方が多いように感じます。高齢の方は内科的な症状だけでなく、足腰の痛みなど整形外科的な悩みも抱えていらっしゃることが多いので、どちらも同じクリニックで相談できる、といった理由で足を運んでいただきやすいのかもしれませんね。近隣の小学校では学校医も担当しております。小児科も標榜していますので、小さなお子さんが風邪をひいていらっしゃるということもあります。季節によって流行する病気はさまざまですので、いろいろな患者さんがいらっしゃるともいえます。このような点は昔から地域に根差してきたクリニックならではと感じるところですね。

患者と向き合い、じっくりと耳を傾ける

診療時に心がけていることは何ですか?

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患者さんのお話をしっかり聞いた上で診察させてもらうこと。そして患者さんの訴えを引き出してあげることです。患者さんが話したいこと“だけ”を聞くのでは、本質が見えてこないこともあります。診療中は、その時に感じていることはお話しいただけるのですが、足を運ぶきっかけとなったお困り事など、肝心な部分が抜け落ちてしまうことがよくあるんですね。患者さんご自身も、本当に言いたかったことを、自宅に帰ってから思い出すというようなことも少なくない。このような抜け落ちがないように、どのような経過をたどって来院されたのかを、しっかりと確認するように心がけています。その上で、こちらが聞きたいことを引き出していく、といった診察の流れですね。

患者目線の診療を大切にされているのですね。

やはりコミュニケーションが大切ですから、できるだけパソコンではなく、患者さんのほうを向いてお話しするようにしています。特に意識していたというわけではありませんが、以前ある患者さんから「他のクリニックではパソコンばかり見ていて、全然こっちを見てくれなかった。でも先生は私を見てお話ししてくれる」と言われまして。患者さんと向き合い、しっかり見ないことには良い診療はできないでしょうし、症状を見落としてしまうことだってあるでしょう。医師として、人として、当たり前のことですが、この姿勢は大切にしていきたいです。

治療の他、経鼻胃内視鏡検査などの検査も受けられるのですね。

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胃内視鏡検査そのものは以前から取り組んでいましたが、経口での検査設備しかなかったため、私が院長になってから経鼻内視鏡検査に切り替えました。やはり経鼻のほうが患者さんへの負担も少ないですからね。検査時も患者さんが苦しくないかお声がけをしながら、かつ時間をかけすぎないように気を配って進めるようにしています。また、あま市の胃がん検診は、胃透視検査が指定されているため、そのための検査設備も用意しています。ですから、市の胃がん検診で活用される方や、健診の再検査で胃内視鏡検査を希望される方もいらっしゃいます。他には超音波検査機器を診察室に置いておりますので、診察時に気になることがあればその場で診ることもあります。

今後も地域に根差し、寄り添う医療を提供する

感染症対策について教えてください。

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診察室の他に隔離室を兼ねた個室を用意しています。発熱など感染症が疑われる患者さんは、そちらでお待ちいただき、その場で診察できるような体制を組んでいます。また、建物には24時間換気システムを導入していますし、空気清浄機も設置しており、院内の空気が常に新鮮なものになるように配慮しています。新型コロナウイルス感染症が心配される中ですが、収束していくことをとにかく願うばかりです。

こちらのクリニックの強みを教えてください。

スタッフですね。以前は看護師寮があり、現在の看護師長は父の代に入寮して、クリニックの運営を手伝いながら看護師の資格を取ったという方で、まさに当院の歴史を知る方なんです。他のスタッフも私が院長になる前から勤めてくれている方ばかり。私が細かく指示しなくても的確に業務をこなしてくれますし、気心の知れた仲なので、いつも和気あいあいとしながらクリニックを支えてくれています。親切で丁寧なコミュニケーションをとってくれるので、患者さんからの信頼も厚く、お褒めの言葉をいただくことも多いですね。「クリニックはスタッフありき」というのを実感していますし、本当に感謝しています。

今後の展望を教えてください。

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訪問診療にも力を入れています。高齢社会が進む中で、今後より求められるのが在宅医療だと思います。在宅医療は患者さんご本人だけでなく、ご家族の意向など、ご家庭によって実にさまざまなケースがあります。さらに症状だけでなく金銭的なことも絡んできますので、お一人お一人、しっかりとお話を聞いて最適な医療を提供できるように心がけています。また、かかりつけ医としてご本人が気づいていないような症状も見つけてあげたいと思っていますが、そのためには幅広い知識が要求されます。医療の進歩はとても早いので、休日には積極的に講習会に参加するなどして勉学に励んでいます。現在は趣味という趣味もなく仕事一筋です(笑)。

読者にメッセージをお願いします。

これまでの歴史を大切にしながら、引き続き地域の医療を支えていきたいと考えています。なんでも相談できる憩いの場所にしたいと思っていますので、どんなに些細なことでも、気になることがあれば足を運んでください。熱を出したときや何となく調子が悪いとき、健診で再検査が必要と言われたときなどは後回しにしないように。診察をして何も問題がなければ、それだけで安心できますからね。まずはお気軽にご相談ください。

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