がんやポリープ以外の病気も精査
早期発見のための大腸内視鏡検査
東郷わごうヶ丘クリニック 内科・内視鏡内科
(愛知郡東郷町/日進駅)
最終更新日:2026/09/14
- 保険診療
健康診断は職場の義務で毎年受けているという人も多いが、大腸内視鏡検査というと、痛い、恥ずかしいというイメージで受診をためらっている人も多い。長い病院勤務の中で内視鏡検査の技術を磨いてきた、「東郷わごうヶ丘クリニック 内科・内視鏡内科」の三木健司院長は、「大腸がんは、発見が難しい膵臓がんや肝臓がんと比較すると、早期発見によって根治をめざすことが可能」と話す。しかし、早期では自覚症状がないため、自分で気づくことが難しい。だからこそ、大腸内視鏡検査を受けることで、早期発見・早期治療が大切になってくるだろう。同院での検査方法や鎮静剤を使った検査法について三木院長に話を聞いた。
(取材日2026年6月25日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qどのような症状の人が、大腸内視鏡検査を受けるべきでしょうか?
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A
ひと月に何回も下痢をするとか、下痢と便秘を繰り返すなどの慢性的に便通異常がある方、紙に血がつくあるいは下血がある方、自覚症状はまったくなくても健診で便潜血陽性になった方は、大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。症状があっても大腸に異常が見られない場合も多いですが、症状の有無に関係なくポリープなどの病変が見つかる場合もあります。つまり正しく診断をするためには、大腸の中に問題があるのか、ないのかの確認が必要で、そのために大腸内視鏡検査を受けていただきたいのです。
- Q大腸内視鏡検査ではどのような異常が確認できますか?
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A
大腸ポリープが発見されても、その多くは良性です。しかし、その良性ポリープの中でも将来がん化の可能性のある腺腫性のポリープは切除が必要になります。その多くは内視鏡で切除することが望めます。ポリープ以外には、例えば中高年に多く見られる憩室、大腸のひだの一部が袋状に外に膨らむ状態のことです。無害のことが多い半面、時に炎症や下血の原因になることもあります。これも高齢者に多い動脈硬化に起因する血流障害により発生する虚血性腸炎や、比較的若い人に見られることが多い潰瘍性大腸炎という、腸に慢性の炎症を起こす病気などがあります。これは遺伝的な要因や環境要因などによる免疫異常として起こると考えられています。
- Qこちらで行っている大腸内視鏡検査の特徴を教えてください。
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A
検査中にポリープが見つかった場合、切除できるものはその場で切除します。希望により半分眠ったような状態で検査を行うために鎮静剤を使用することも可能です。大腸内視鏡で一番痛みを感じやすいのは、カメラ挿入時にS状結腸の曲がった部分です。大腸の一番奥に到達しカメラを戻す際は、目が覚めても痛みはほとんどありません。そのため、鎮静の方法も臨機応変に対処することが可能です。例えば、カメラを戻す途中で目が覚めるくらいに鎮静剤を加減して、患者さま自身で画像を確認してもらうことも可能です。「気づいたら終わっているほうがいい」という方には、終了するまで目が覚めないように調整するなど、希望に応じて細かく対応します。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1医師による問診と看護師からの説明を受ける
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医師による診察を受け、大腸内視鏡検査が必要と判断された場合は、医師から検査の概要、リスクなどの説明を受ける。次に看護師から検査の流れについて説明を受ける。その際、検査を受けるにあたっての注意点、3日前からの食事の取り方、下剤の飲み方、排便のチェック表などの資料を一式もらえるので、それに従って当日まで過ごす。資料には注意事項などが詳しく書かれているので、初めて受ける人もスムーズに取り組めるだろう。
- 2自宅での前処置
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検査前日の夜、消化が良い食事を19時までに済ませ20時以降は絶食。就寝前に水で下剤2種類を飲む。以降は絶食だが、水や緑茶、紅茶などは摂取可能。起床後7時に200ミリリットルの水を飲む。その後、便が透明になるまで腸管洗浄液を服用して排便するが、服用量は排便状況により変わる。検査当日午前中には看護師が体調や排便状況確認のために、電話をするので、心配事がある場合は尋ねよう。準備を整えて来院する。
- 3大腸内視鏡検査
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検査中は水分補給及び薬剤を静脈内投与するために点滴を施行する。鎮静法の場合は、カメラ挿入の直前に注射を受け、2分ほどで眠りへと導かれる。カメラ挿入時は左側臥位になるが、途中で体位を変えることがある。ポリープや病変などがあった場合は、組織採取やポリープ切除を行うが、腸壁の粘膜層には痛覚がないため痛みを感じることはないという。
- 4帰宅後の注意事項
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検査後、リカバリールームで休んだ後に帰宅、日常生活に復帰が可能。鎮静法で検査した場合は車の運転は禁止なので、タクシーなどで帰宅する必要がある。ポリープ切除がない場合、消化の良い物からならすぐに飲食が可能。ポリープ切除した場合は、当日はなるべく安静を心がける。その後、1週間は激しい運動や長期旅行などは控え、暴飲暴食、喫煙、飲酒も禁止だ。検査後、痛みや出血などがあった場合は、クリニックに直接連絡する。
- 5検査結果の説明
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大腸内視鏡検査でポリープが発見された場合、必要に応じて切除し組織検査に提出。ポリープが悪性でも取りきれていれば、それで治癒切除となる。深達度が深く追加手術が必要な場合は、患者の通いやすさなどを考慮し相談した上で、手術施設がある病院を紹介してもらえる。手術後のフォローアップは同院でも行っており、手術をした病院との連携を取りながら、通常の診察は同院で、節目の検診は手術をした病院で行うこともできる。

