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三木 健司 院長の独自取材記事

わごうヶ丘クリニック

(愛知郡東郷町/日進駅)

最終更新日:2019/08/28

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愛知県東郷町で長年にわたり地域医療に貢献してきた「わごうヶ丘クリニック」は、前院長の引退に伴い、2016年10月より三木健司先生が新たに院長を務めている。総合病院や中規模病院で消化器内科を中心に診てきた三木先生は、胃と大腸の内視鏡検査を数多く経験してきたベテラン医師。痛みの少ない検査の提供に注力し、病気の早期発見・治療へつなげている。また、医療面からスポーツ選手を支えるほか、日々の診療では患者の生活習慣を考慮しつつ、具体的な運動のアドバイスを行っている。「患者さんにもスタッフにもフレンドリーに接して、対等な関係を築いていきたいですね」と気さくに語る三木先生に、これまでの経験や日々の診療に対する思いを聞いた。
(取材日2018年7月9日)

新院長を務める、内科・消化器内科の気さくなドクター

院長に就任されて2年ほどですが、そのきっかけや現在の町の印象について教えてください。

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2016年に前院長が退かれるにあたり、春日井市にあるクリニックの分院として再出発しました。私自身はそれまで病院で長く診療を行ってきましたが、ご縁があって当院の院長を任せていただけることになりました。婦人科の開業医だった父の背中を見て育った私としては、いつかは父と同じように地域のクリニックで診療にあたりたいと思っておりましたので、願ってもない機会でした。以前は私のおじが東郷町で開業医を務めていたこともあり、この土地には不思議な縁を感じますね。古くからお住まいの方が多い一方で、空き家の建て替えも進み、若い世代が越してこられている印象を受けます。診療では、専門である消化器内科はもちろんのこと、リハビリテーションの患者さまや蜂に刺された方の応急処置、ケガの縫合など幅広く対応しないといけません。オールラウンドな視点が必要とされるのは、地域に根差したクリニックならではだなあと感じています。

診療において心がけていることを教えてください。

患者さまは、薬や治療はもとより“安心”を求めて来院されています。ですから、一人ひとりの話をよく伺った上で、「大丈夫ですよ」と言葉をかけるようにしているんです。どういうわけか私は、お年寄りが比較的多く訪れる病院にばかり勤務していました。そのためか、患者さまとの対話を大切にしながら診療にあたる、のんびりとした雰囲気が合っています。研究よりも臨床が好きなタイプですね。肩ひじ張るのも性に合わないので、患者さまであろうとスタッフであろうと、フレンドリーに接するのがモットー。診療中はつい患者さまとの会話が盛り上がって、看護師長にたしなめられています(笑)。

院長に就任されるまでは、どのような経験を積まれたのですか?

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袋井市民病院に6年ほど勤めた後は名古屋へ戻り、昭和区にある聖霊病院に12~3年、そして、豊田市の三九朗病院に9年間勤務し、消化器内科を中心に診ながら内視鏡検査の経験を積んできました。特に豊田市は、自動車メーカーとその関連企業で働いている方の検診需要が高く、やりがいを感じる日々でしたね。聞けば、当院の前院長も積極的に町民の健康診断や胃の内視鏡検査に取り組んでいらしたとか。私もその流れをくみ、午前と午後の診療前に検査時間の枠を取って、胃に加え、大腸の内視鏡検査も行っています。ほかには、心臓や甲状腺、腹部のエコー、生活習慣病の指標となる血管年齢を測るための頸動脈エコー、胃のバリウム検査にも対応して病気の早期発見と治療に貢献できればと思っています。

健康増進のためにも運動する習慣を身につけてほしい

先生はこれまでのご経験から運動療法的なアドバイスをされることも多いと伺いました。

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私自身、昔はスポーツとは無縁の生活で、どちらかというと苦手意識すらもっていたくらいでした。転機は三九朗病院での勤務時代。縁があって、院内にあるメディカルフィットネスクラブ「SHIN-SHINとよた」で「メディカルフィットネス」に携わることになりました。医療の面から患者さまに運動指導を行ううちに、私も体を動かす楽しさを感じるようになりました。その頃からマラソンを始め、最初は数キロ走るのがやっとだったのが、10キロ、20キロ、とだんだん走れる距離も長くなり、つい先日は100キロのウルトラマラソンを完走しました。

現在に至るまでマラソンを続けてこられたんですね。

三九朗病院での経験が、私の運動療法に対する考え方を大きく変えたきっかけでした。やはり体を動かす習慣が身につくと、運動と心身の健康は切っても切れない関係だということを実感します。現在では、スポーツをする方を医療面から支えるべく、マラソン大会などでのサポートも行っています。実際に走ってみると分かりますが大会には女性や年配の方々も多く参加されています。自分よりずっと年上のランナーが力強く走っている姿には、感動と勇気をもらうことも多い一方で、自分の未熟さを思いしらされることもあります。長い距離を走りきるためには体力だけではなく、メンタル面も試されるので、年を重ねてもゆっくり長く走り続けていればきっと心も体も元気でいられると思えてきます。

運動療法的な観点から、患者さまにはどのようなアドバイスをされているのですか?

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人間は、運動した分の筋力しかつきません。膝や腰が痛いからと活動範囲を狭めていけば体は衰えるばかり。そのため、ご高齢の方には可能な限り歩くことを勧めています。一方、働き盛りの方は食べたいものを我慢するよりも食べた分のカロリーを運動によって消費するよう伝えています。おにぎり1個分のカロリーを消費するためには、理論上は10キロメートル近く走らなくてはいけません。そういった数字を伝えると食生活や運動への意識も高まりますからね。健康のためには、1日7000歩から1万歩を歩くのが理想といわれていますが、意外と皆さん、自分がどれくらい歩いているか知らないんです。実際に万歩計をつけてもらって客観的な数値を把握し、生活スタイルも伺った上で助言を行っています。また、先ほどお話ししたメディカルフィットネスでの経験から口先だけで運動するように勧めるのではなく、運動の中身を具体的に伝えるようにも心がけています。

経験によって培った痛みの少ない胃と大腸の内視鏡検査

診療時間外に検査の時間を設けて注力されている内視鏡検査ですが、検査で心がけていることは?

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大腸内視鏡検査においては、いかに痛くない検査を提供できるかという点に情熱を燃やしています。長くて曲がり角の多い腸管内でカメラが通る方向を的確に見極め患者さまが痛みに苦しむことなくいかに短時間で検査を完了できるかが医師の技量の見せどころです。また、胃の内視鏡検査では、患者さまの要望により口からカメラを通す経口内視鏡検査と鼻からカメラを通す経鼻内視鏡検査の両方に対応していますが、いずれであってもなるべく苦しまずに検査を受けていただけるように心がけています。なお、検査中はご自身の胃や腸の中をモニターで見ながら検査を受けていただけます。

実際は検査に二の足を踏んでしまう方もいるのでは?

そうですね。以前受けた内視鏡検査で痛い思い、苦しい思いをした方はトラウマを抱えているようです。そういったマイナスな感情は患者さまの心に残り続けますからね。ただ、進行した状態で病気が見つかると治療が長引いたり、十分に治療ができなかったりする場合もあるので、早期発見・早期治療に勝るものはありません。胃も大腸も小さなポリープなら検査中に切除ができますし、痛みには心を配りながら検査を進めますので気軽に受けていただきたいと思います。

今後は、どのようなクリニックをめざされていますか?

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患者さまがあちこちの医院を渡り歩かなくて済むよう、このクリニックだけで専門的な診療が提供できる体制を整えていきたいですね。現在は、非常勤医師が木曜日の午後に外科や整形外科の診療とリハビリテーション、小手術などに対応していますが、今後は整形外科や皮膚科の外来日をさらに追加できれば、地域の方も安心かと思います。健康寿命と平均寿命の乖離が進むなか、健康を維持するには本人の努力が必要になってきます。今後は健康運動指導士や管理栄養士を招いて、この地域の方々の健康増進に寄与できればうれしいですね。

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