西川 和希 院長の独自取材記事
旭街道にしかわ内科クリニック
(尾張旭市/尾張旭駅)
最終更新日:2026/07/14
尾張旭駅徒歩15分程の住宅街に立つ「旭街道にしかわ内科クリニック」。2026年5月、地域に長く親しまれてきた「なかじまクリニック」を継承する形で、西川和希院長が新たに開院。前院長の中嶋博久医師とは西川院長の父の代から縁があり、その歴史を受け継ぎながら、白と木目を基調とした清潔感のある院内へと改装。新しさの中にもなじみやすさを残した空間で、幅広い世代を迎えている。風邪や生活習慣病などの総合内科の診療を軸に、消化器内視鏡やCTなどを備え、先進的な検査体制を整えたのが特徴だ。「丁寧な医療」を掲げ、地域のかかりつけ医として、どのような小さなことでも気軽に相談できる窓口をめざす。医院の継承に込めた思いや、医師としての歩み、診療で大切にしていること、そしてこれからの展望について、じっくりと話を聞いた。
(取材日2026年6月30日)
父の代からの縁で受け継いだ地域のかかりつけ医
医院を継承して開院されたと伺いました。経緯を聞かせてください。

私の父も開業医でしたが、開業前は父と前院長が大学病院で同僚だったというご縁がありました。私の父はすでに亡くなっているのですが、私はクリニック近くにある公立陶生病院に勤務しており、前院長がクリニックの継承先を探されているということでお声がけをいただいたのです。実はお話自体は5年ほど前からいただいていました。少し時間をいただいて、ようやくこのタイミングでクリニックを継承をすることとなりました。父の代から知る前院長から託していただいたクリニックですので、その思いも一緒に受け継いでいきたいと考えています。
継承にあたって院内を改装されたそうですが、どのような点を変えたのでしょうか。
もともとのなかじまクリニックは築30年ほどでしたが、しっかりと手入れがなされており、とてもきれいな状態でした。前院長が大切にされてきたことが伝わってきましたね。改装にあたってはCTや内視鏡を行うスペースを確保する以外は、大きな枠組みは変えませんでしたが、一番の変化はスリッパへの履き替えをやめて土足に切り替えた点です。今は洗練された雰囲気の医院も多いのですが、私は白を基調に木目を取り入れ、おしゃれにしすぎないことを意識しました。洗練されすぎた空間が落ち着かないこともあると、以前から感じていたからです。新しさを取り入れつつ、これまで通われてきた方にもなじみのある、清潔感のある空間にしたいと考えました。
この地域で診療される中で、患者層にはどのような特徴がありますか。

当院に通われている患者さんはクリニック近隣の方が多い印象です。高齢の方から若い方まで通院されています。そして、当院に定期的に通われている方は健康への意識が高い印象です。前院長が内科全般に加え、がん検診や特定健診にも力を入れてこられたので、その流れで検診を受けに来られる方が多く、検診をきっかけに内視鏡検査などにつながるケースもあります。日々の体調管理から検査まで幅広く対応できるのが、地域のかかりつけ医の役割だと考えています。長く地域に根づいてきたクリニックとして、何かあったときにまず気軽に立ち寄っていただける窓口でありたいですね。
医師が少ない地域での経験が培った内科医としての幅
先生が消化器内科をめざされたきっかけを教えてください。

実は、学生時代は消化器内科を専門にするイメージはありませんでした。しかし研修医となり、消化器内科の内視鏡検査や手技を経験してみると、意外と自分に合っていると感じられたのです。座学で学ぶのと、現場で実際に手を動かすのとでは、感覚がまったく違いました。また消化器内科の領域は対象となる臓器や疾患も多く、幅広い診療を行うことができるのが魅力的でした。また、公立陶生病院で出会った消化器内科の先生方の人柄に惹かれたことが大きなきっかけです。上級医の先生方がオンとオフをはっきりと切り替えながら働く姿を見て、自分にも合う環境だと感じたことも大きかったですね。
勤務医時代の経験で、今の診療に生きていることは何でしょうか。
私が臨床研修を受けた瀬戸市の公立陶生病院は規模が大きく、スタッフも多くて資源の整った環境でした。診療をする上で不自由のない、専門の技術を身につけていく恵まれた環境だったと思います。その後、岐阜県の東濃厚生病院(現・公立東濃中部医療センター)に3年近く勤めた経験は、開業医となった今の診療に生きていると感じます。この地区ではマンパワーや医療資源も限られており、救急車が来るのに30分かかることも当たり前という環境でした。一人の内科医として幅広い症状に向き合いました。同じ医療といっても、地域によってこれほど形が違うのかと実感しましたね。専門である消化器の診療だけでなく、開業医に近い立場で何でも診るという働き方を経験できたことは、かかりつけ医として地域に立つ上で大きな財産になっていると感じています。
休日の過ごし方やご趣味など、先生のプライベートも聞かせてください。

旅行が好きで、週末に少し遠出をすることもあります。行き先を決めるときは、行ってみたい観光地や、やってみたいことが重なったときに「では行こうか」となることが多いですね。開業準備が本格化する前には、大学時代を過ごした沖縄を訪れました。海の見えるホテルでゆっくりしたり、おいしいものを食べたりして過ごしました。時にはしっかり休んで気持ちを整えることが、日々の診療で患者さんに丁寧に向き合うことにもつながりますからね。
内科を軸に検査まで担い地域で完結できる医療を
「丁寧な医療」を掲げておられますが、診療で心がけていることは何ですか。

当たり前のことかもしれませんが、丁寧に問診、診察を行い、内視鏡検査も丁寧に行うことを心がけています。また患者さんとしっかりと話をすることを大切にしています。時には診療の合間に少し世間話を挟んだり、前回伺った話を次の機会に尋ねたりするよう心がけています。またスタッフに対しても患者さんと接する際には、過度にかしこまった言葉遣いではなく、かといって砕けすぎず、丁寧に接することを大切にしてほしいと伝えています。患者さんとの距離を取りすぎず、それでいてきちんとした応対を保つ。その積み重ねが患者さんの信頼につながると考えています。
総合内科と消化器内視鏡の両方を担えることには、どのような利点がありますか。
基本となるのは、前院長から引き継いだ内科の診療だと考えています。そこにプラスアルファとして、私が専門としている消化器内科の内視鏡検査やCTといった検査があるというイメージです。気になる症状や検診で精査が必要な結果があれば、当院での検査でさらに詳しく調べていく。そうした流れを一つのクリニックの中でつなげられることが利点だと思います。何か気になる不調があれば、どのような小さなことでもまずは気軽に受診していただき、必要に応じて専門的な検査へと進める。そのようなかかりつけ医でありたいですね。
前院長から引き継いで守りたいこと、これから力を入れたいことを教えてください。

なかじまクリニックは、長年にわたって地域のかかりつけ医として親しまれ、検診や予防接種に力を入れてこられました。実際にやってみてその大切さが改めて見えてきたので、そこはしっかり引き継いでいきたいと考えています。その上で、自分の消化器内科医としての内視鏡の技術や、導入した医療機器を生かして、このクリニックで対応できることを少しずつ増やしていきたいですね。これまで大きな病院へ紹介していた検査も、できる範囲を広げることで、当院で完結できれば患者さんの負担も軽くなると考えています。なお、前院長には現在も毎週月曜の午前に外来を一緒に担当してもらっています。これまでのご縁を大切にしながら、地域医療をつないでいきたいです。
自由診療費用の目安
自由診療とは人間ドック/3万円~

