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千田 基宏 院長の独自取材記事

千田クリニック

(小牧市/小牧駅)

最終更新日:2020/04/01

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名鉄小牧線小牧駅から程近い場所にある「千田クリニック」は、泌尿器科、小児泌尿器科、皮膚科の診療を中心に内科検診も手がけるクリニックだ。千田基宏院長は、泌尿器科の中でも、特にED(勃起不全)や男性更年期障害(LOH症候群、加齢男性性腺機能低下症候群)といった男性に関連する疾患について深く学んできており、現在も積極的に治療や相談に向き合っているとか。父であり同院前院長でもある、千田八朗副院長がこれまで築き上げた基盤をベースとしつつ、“守破離(しゅはり)”という段階を踏みながら、クリニックを展開していきたいと語る千田院長。まだ広く知られていない男性更年期障害の啓発にやりがいに感じる千田院長に、啓発に努める熱い思いや診療に対する姿勢などを語ってもらった。
(取材日2017年6月30日)

男性の悩みに耳を傾けられる場所をつくる

こちらのクリニックは、院長のお父さまが開院されたそうですね。

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はい。1975年に父が当院を開業し、現在は僕が院長、父が副院長として診療にあたっています。父の姿を間近で見ていましたし、長男でしたので、自分がクリニックを守っていかなければならないという思いがありましたね。またクリニックを継承するからには、父がやってきたことを基礎としつつ、自分なりの“色”を生み出していきたいと思いました。これは大学時代の知人から教えられた“守破離”の影響によるものです。これまでの型を守り、自分自身で打ち破って新たなものを作り出す守破離の段階を、クリニック継承を通して僕自身が挑戦していきたいと考えたのです。そして当時力を入れて取り組んでいた、EDや男性更年期障害といった、社会的な時代背景に合わせた治療を、専門性を高めて取り組んでいくように。非常に繊細な部分もはらんでいますが、その分悩んでいる方も多く、そういった方たちの助けになることで社会に貢献していきたいと考えています。

EDや男性更年期障害に興味を持ったきっかけは何ですか?

中部労災病院でED治療を専門とする医師に出会ったことがきっかけですね。東海地区でED治療を専門に取り組む医師は決して多いとは言えず、気軽に受けられるものではないため、それならば当院でも取り入れてみようと考えました。男性更年期障害は、言葉そのものが話題になるようになったのがここ数年のことで、まさにこれからの分野。泌尿器科の中でも少し特殊な存在で、病気だということ自体気づかれにくく、その上悩みを相談できる場所自体もとても少ないので、僕自身が悩んでいる人たちにとっての相談役になりたいと思いました。なかなか口にしにくい悩みなので、診療の際はお話ししやすいように常に笑顔を心がけています。また踏み込みすぎない繊細な対応も欠かせないところ。その点もしっかり重視しながら、安心してお話しできる場を用意しています。

男性更年期障害とはどのような病気なのですか?

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男性更年期障害は、男性ホルモンの低下に体が順応していないことで不調が出る病気です。具体的には、1日が億劫でやる気が出なかったり、記憶力が低下したりといった症状が出ることが多く、仕事のパフォーマンスにも大きく影響してしまいます。男性更年期障害は周知されていない上に、うつの症状とも近い部分もあるため、精神科にかかることも珍しくありません。ただ、つらい症状が出る期間は決まっていて、ずっと症状に悩まされ続けることはないと言われています。だからこそ、正しい知識を知ってもらい、早くに治療を受けていただきたいですね。当院の情報を聞きつけて治療を開始したことで症状が改善され、以前のような記憶力や、仕事に対する意欲が戻ってきたと聞くと、クリニックとしても頑張ってきた甲斐があったなと思います。

健康を維持し誰もがはつらつと過ごせるように

現在どのような患者さんが多いでしょうか?

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子どもから高齢者まで幅広い年齢層に来院していただいています。子どもは夜尿症や昼間のおもらしなどの相談が多いですね。一言におもらしと言っても、昼間にしてしまうのは病気。いじめの対象などになってしまうので、投薬で対応しています。対して夜のおねしょは年齢的なものが要因となる場合が多く、止めやすい薬もあるのですが、子どもに薬を出すのはあまり好きではないので、できるかぎりそれ以外の方法で対処するようにしています。ED治療や男性更年期障害の治療を求める40代男性の患者さんも多いです。治療を求めて県外から足を運ばれる方もいますね。EDは動脈硬化など生活習慣病の一部ともいえるので、健康的な生活に配慮することも必要です。治療は早ければ早いほどいいですし、相談せずに大事な時期を過ぎてしまう可能性もあるので、悩んでいることがあるなら相談に来てほしいと思います。

院長自身が健康に気を使っていることはありますか?

睡眠に一番気を付けています。できれば夜12時までに布団に入り、最低6時間は睡眠時間を確保したいと思っています。どんな人も、睡眠時間を取らないとパフォーマンスの低下につながると思います。この辺りは工場が多いこともあって、夜勤の人もたくさんいらっしゃいます。それに伴い、体調を崩される方も少なくありません。忙しさから十分な睡眠時間を取れなくても、例えば頭から足まで同じ高さにして心臓に負担がかからないように横になって、体を休めるだけでもしてほしいですね。傷付いた体をメンテナンスする時間は、とても大切なものですので。

日々の診療の中で、どんな時にやりがいを感じますか?

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ED治療も、男性更年期障害も、どちらも働き盛りの年代の悩み。そういった方たちの症状が改善し、元気になっていく姿を見ると、やっていてよかったと感じます。特に男性更年期障害は、40代になり、社会的にもこれからさらなる飛躍が求められるタイミングで、更年期障害によって仕事の能率が上がらず、正しい評価が受けづらい状況になることもあります。せっかく今まで頑張ってきたのに、それではもったいないですよね。病気のためにうまく評価されない人の症状を少しでも軽くして救いたいですし、治療を通して、「ここに来て良かった」と言ってもらえることが、本当にうれしいですね。

男性の大事な時期だからこそしっかりサポートしたい

周知したいと行動する、先生の原動力とは何でしょうか?

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男性更年期障害に悩むのは、40代前後。男性にとって、ここで結果を出さなければいけないという大事な時期です。そんな時に病気が原因で結果が出せないというのはとても残念なことですよね。それを、「精神面が原因」と片付けられるのが悔しくて。症状が出ない人もいますし、症状がでる年齢も症状も程度もバラバラなので、余計にわかりにくいですよね。だからこそ男性更年期障害という症状があることを、広く認知させていくことは男性の活躍を支えるためにも大切なことです。個人はもちろんですが、企業がそういう時期だと認識してくれれば、男性を取り巻く環境も変わってくると思います。

今後の展望を教えてください。

これからも男性更年期障害を広めるために、動いていきたいですね。現在もホームページや雑誌、テレビでも、普及活動をしています。将来的に、会社が認知してくれるような社会になるといいのですが、それまでは自分がクリニックから発信していきたいです。これを続けていくことで、医師の数も増えていってくれたらうれしいです。ニーズは必ずあります。メンタルクリニックに相談に行っている人が「もしかして男性更年期障害かも……」と考えるきっかけになってくれたらうれしいですね。難しいですが、やりがいをもってこれからも取り組んでいきたいです。

読者さんへのメッセージをお願いします。

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働き盛りの年齢で、やる気が出ないなどの症状が出た場合には、一度泌尿器科を受診してみてください。また、一緒に生活するご家族も、旦那さまやお父さまが、最近元気のない日が続くなどといった変化を、よくチェックしてみてほしいです。当院は、診察時には女性看護師は同席せず、僕と1対1でじっくり話をします。当院はデリカシーを重視しているクリニックで、スタッフも慣れているので、安心していらしてください。特別な悩みではなく、よくある話なので気楽に立ち寄ってほしいと思います。

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