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山田 満尚 院長の独自取材記事

山田産婦人科

(西尾市/西尾口駅)

最終更新日:2019/08/28

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「山田産婦人科」は、1954年の開業以来、建て直し3回と増築1回を繰り返し、充実した設備と高級感のある産科医院として地域に知られている。1985年からは現院長である山田満尚先生が、父親から同院を継承。今回の取材では「人間本来の“自然”なかたちにこだわった分娩や母乳育児を推進しています」と話す山田院長に、医師をめざしたきっかけや産科を選択した理由、分娩方針や診療時に心がけていることなど幅広く話を聞くことができた。「医療安全」の方針に基づきながら、患者の希望に沿いつつ、快適な出産を手助けしようとする山田院長からは、母親や子どもたちに対する優しい想いが強く伝わってきた。
(取材日2018年9月27日)

“自然”にこだわった分娩や母乳育児を推進

まず、患者層について教えてください。

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患者さんは地域の方々がほとんどです。西尾市には産婦人科が限られているので、少しでも地域医療に貢献できたらと思っています。里帰り出産で来られる方も、全体の1割ほどいらっしゃいます。あとは、当院には日系ブラジル人2人とベトナム人2人の通訳がいますので、外国人の患者さんもよくいらっしゃるのが特徴です。通訳4人中3人が常勤で、日系ブラジル人はポルトガル語やスペイン語、ベトナム人はベトナム語に対応可能です。当院の通訳が、他のクリニックの通訳としてボランティアで働くこともありますよ。外国人の患者さんの受け入れ体制が整っていますので、気軽に相談していただけるとうれしいです。

長年この地で開業されていますが、時代の変化を感じることはありますか?

そうですね。日本全体に言えることですが、出生率は減ってきていますよね。それと、日本人の患者さんに関していえば、西洋化してきたかなと。個人の主張をきちんと伝えてくださる患者さんが増えたように感じています。患者さん一人ひとりの考える「良いお産」に向けて、私たちもしっかりと応えていきたいと思っています。また、「無痛分娩がしたい」など、痛みに対して何かしらの対策を希望される方も多くなりました。当院では、基本的には“自然”なかたちでの分娩を推進していますが、無痛分娩を行うための技術や環境も備えています。ですので、痛みに対して恐怖心を抱いている方や、前回の分娩が難産となりトラウマになっている方なども安心してご相談ください。

先生が自然分娩を基本とする理由はなぜでしょうか?

やはり、すべての生物は自然に生まれてくるからです。これは私の父の考えが影響しているのですが、私の父は医師になる前は生物の教師をしていました。「お産に無用な手を加えてはいけない」という考えを持っていましたので、私もその考えを継承しています。もちろん、医学的に必要な場合は帝王切開も行います。当院では、年間で全体の1割ほどが帝王切開となっています。

母乳育児にもこだわりがあるとお聞きしました。

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はい、これも“自然”であるという意味で、母乳育児を推進しています。動物はすべて母乳で育つもので、人間も例外ではないと考えています。母乳を与えることで赤ちゃんの感染症予防や免疫にもつながりますし、“自然”に育てることでいいことがたくさんあります。当院のスタッフたちは全員、母乳が出るように指導するノウハウを持っていますので、母乳育児に不安がある方はなんでも相談してください。実際に、当院の患者さんの8割以上が母乳育児を行っています。しかし、中には頑張っても母乳が出ない方もいらっしゃいますよね。医学的に見てもやむを得ない場合は、もちろんミルクでも構わないと考えています。

「医療安全」を第一に掲げ、快適な出産をサポート

診療するにあたって、大切にしていることを教えてください。

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何よりも大切にしているのは、「医療安全」です。当たり前のことですが、例えば、消毒のやり方一つとっても、しっかりと医療安全基準に沿って行っています。その上で、小さなミスも見逃さず、「正常妊娠として経過しているかどうか」をきちんと把握していくことを心がけています。この考えは、当院の設備設計にも生かされていて、分娩室は豪華さよりも安全性を重視。急患が出た場合など、救急車のストレッチャーや救急隊員が自由に行き来できるように総合病院と同じ寸法で設計されています。

一方で、入院室やスタジオには豪華さを感じました。

そうですね。特に入院室などは、ホテルのような快適さとたたずまいをめざしました。患者さんから「もう一度、ここでお産がしたい」と思っていただけることをめざしているからです。施設の整備面だけでなく、ホテルのようなホスピタリティーを意識した丁寧な対応をスタッフ全員で心がけています。当院は建て直しや増築を繰り返していますが、今後もより快適な環境をめざして、リニューアルできたらと思っています。また、マタニティーヨガや母親教室、呼吸法のイメージトレーニングなど、すてきなマタニティーライフを過ごせるようにさまざまなサポートもさせていただいています。

他にも、設備面でこだわりはあるとお伺いしました。

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私が機械好きというのもあり、4D超音波診断装置を導入しています。妊婦健診では、おなかの中で動いている赤ちゃんの様子をしっかりとご覧いただけますよ。また、この装置は安全にお産を行うためにとても役立っていて、胎児の心臓病を見つけることも可能です。当院の副院長は胎児の心臓疾患の診断に精通しているので、異常が疑われた場合はすぐに中京病院へご紹介しています。生まれてすぐに手術を行うことで、お子さんに健やかな生活を送っていただくことも期待できるので、地域の医療連携も重要です。事前に把握していないと、手遅れになることだってありますから、健診はしっかりとした環境の整った医療機関で受けてほしいですね。これからも当院では、患者さんが安全な環境で、安心して出産ができる体制を整えていきます。

「自分で産む出産」を全力で支援していきたい

そもそも先生が医師を志したきっかけは何だったのですか?

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私の父が産科の医師であり、周りの親戚も医師が多かったので、小学生の頃から将来は医師として働くことを意識するようになっていました。医師としてのやりがいは、やはり皆さんから感謝されることです。赤ちゃんが生まれることはとてもうれしいですし、やっぱりかわいいですよね。大学卒業後は、市立大学などで勤務医として働いていましたが、父が倒れたのがきっかけとなり、当院で働くようになりました。小さい頃から医師として働く父の姿を見て育ちましたので、父の大切にしてきた考え方を尊重しながら、より患者さんが望むお産をサポートできる環境を整えていきたいと思っています。

スタッフの皆さんについても教えてください。

当院では、スタッフの勉強会が活発なんです。スタッフ全員が同じ情報を共有できるようにしていますし、スタッフたちの技術力も含め、恵まれていると思っています。真面目なスタッフばかりなので、東京で開催されるセミナーに参加してもらったり、月1~2回は勉強会を開催したり。スタッフが向上心を持って働きやすい環境を整え育てていくことも、院長である私の使命だと思います。

先生の考える「いいお産」とは何でしょう?

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それは妊婦さんご本人が希望する環境で、例えば旦那さんやお母さんなどが立ち会って「人生の自然な流れ」としてお産を行うことではないでしょうか。医師はその脇役として、お役に立てたらと思っています。ご家族の皆さんをしっかりと支援しながら、安全で快適なお産をサポートしていきたいですね。「産ませてもらうお産」ではなく、「自分で意思をもって産むお産」を体験していただくために、これからも設備の充実化を図り、スタッフ教育にも力を入れていくつもりです。スタッフ全員で全力でサポートしていきますので、何なりとご相談ください。

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