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牧野 亜衣子 院長の独自取材記事

あいこ女性クリニック

(名古屋市名東区/一社駅)

最終更新日:2022/03/23

牧野亜衣子院長 あいこ女性クリニック main

一社駅から徒歩10分の住宅街にある「あいこ女性クリニック」は広い駐車場を備え、車でも通いやすい。牧野亜衣子院長の祖母が開院したクリニックを、牧野院長が2012年にこの地に移転、開院した。建物は白を基調とした落ち着いた雰囲気で、待合室は患者同士でなるべく顔を合わせずに済むよう仕切り、椅子を配置。キッズスペースのある待合室、問診室などの個室を設け患者のプライバシーに配慮している。牧野院長は日本生殖医学会認定の生殖医療専門医として不妊治療の経験が豊富である上、患者の心情を思いやり、可能な限り負担の少ない治療を実践するためのこまやかな心遣いを欠かさない。「悩める女性の力になりたい」と語る牧野院長に、患者への思いや心がけていることなど診療に向ける真摯な思いを聞いた。

(取材日2018年09月18日)

生殖補助医療まで手がける生殖医療の専門家

おばあさまが創設されたクリニックなのですね。

牧野亜衣子院長 あいこ女性クリニック1

当院は1939年に祖母が豊川市に創設した産婦人科医院を父が受け継ぎ、2010年に私が継承しました。その2年後にこの地に移転してきました。私は日本生殖医学会認定生殖医療専門医でもあるのでその専門分野を生かし、不妊治療や婦人科専門のクリニックとして開設しました。女性医師による女性のためのクリニックとして、不妊治療をはじめ婦人科全般を診療しています。特に不妊治療は、タイミング指導などから体外受精・顕微授精などの生殖補助医療まで手がけていますね。妹の宮本亜希子先生と女性スタッフたちとともに患者さまの心に寄り添う診療を心がけています。

豊川市からこちらに移転された理由は?

子ども時代を名東区で過ごしたので思い入れがありました。それに名古屋中心部と比べて不妊治療専門のクリニックが少ない地域で開院することで、地域の方のお役に立てることが多いだろうと考えました。開院にあたっては、患者さまのプライバシーを守ることを特に意識しました。患者さま同士がなるべく顔を合わせることがないよう工夫し、問診は必ず個室で行っています。また、不妊治療中の方にとっては乳幼児や妊婦さんの姿を目にするのはつらいという方もいらっしゃると思うので、待合スペースを分け、キッズルームは離れた場所に設けて扉で仕切るなど配慮しました。一般的には産婦人科といえばピンクというイメージもありますが、お産の方と不妊治療の方では気分も意識も違いますから、当院は白を基調とした落ち着いた雰囲気に。衛生面とともに診察時のお洋服の着脱にご不便のないよう、入り口でスリッパに履き替えていただいています。

どのような患者さまが来院されますか。

牧野亜衣子院長 あいこ女性クリニック2

広い駐車場やキッズルームがあり子ども連れでも通いやすいことから、不妊症でも2人目不妊の方が多いですね。近年は遠方から通われる方も増えています。インターネットで調べて来られる方が多いですが、お友達から勧められたなどクチコミで来てくださる方も増えているのはありがたいですね。不妊治療は大きな病院でなければできないと思われがちですが、当院では体外受精などにも対応しています。私がお一人お一人の状態をすべて把握し、詳細にホルモン値なども考慮して適切なタイミングを導き出したり、注射量を微調整したりして良い結果につながるよう努めています。この規模のクリニックだからこそできるこまやかな治療だと思っています。

医師2人体制で診療もスムーズに

産婦人科医師をめざしたきっかけを教えてください。

牧野亜衣子院長 あいこ女性クリニック3

幼稚園の卒園アルバムに「医者になりたい」と書いていました。成長するにつれ、技術的なことを生かして患者さまの役に立てる医師という職業への憧れは強くなりました。両親からは「医者になれ」「産婦人科を選べ」とも言われたことはありません。医学部で学ぶうちに、産婦人科医師になればより女性の患者さまのお役に立てるのではないかと考えるようになったのです。実際「女の先生には何でも聞きやすい」とおっしゃる患者さまもいらっしゃいます。また、技術的な部分として外科的なこと、内分泌的な部分として内科的なこと、両方に携わることができる興味深い診療科だとも感じました。幼い頃から細かい作業が得意で手先を動かすのが好きでしたし、技術的なことが身につけられて、それにより悩める女性のお役に立てるという産婦人科が私の性に合っていたのでしょうね。

いつ頃から不妊治療に興味を持たれたのですか。

大学で内分泌やホルモンについて学び、興味を覚えました。わずかなホルモンの作用が多方面に影響を与え、目に見えて表れることがあるんです。産婦人科の中でも不妊症や婦人科の分野はホルモンの働きに左右されることが多いため、この分野を深く追究してより良い結果につなげたいと考えるようになりました。大学病院では研究にも携わりましたが、開業医になって良かったのは自分が良いと信じたとおりに診療ができること。大きな責任が伴いますがやりがいも大きいですね。無事に赤ちゃんの心拍が確認できたときにはお役に立ててよかったと心から思います。

妹の宮本先生とご一緒で心強いですね。

牧野亜衣子院長 あいこ女性クリニック4

週3回来てもらっていますが、女性医師の2人体制で患者さまにより安心していただけますし、何でも遠慮なく話せる間柄なので患者さまの状況を共有して診療をスムーズに進められ、待ち時間の短縮にもつながっています。彼女も大学病院でさまざまな患者さまを診てきて、私と同じような感覚で患者さまの心情も理解しているので、当院の診療方針をより強固なものにできていると感じますね。不妊治療については私が主に診ていますが、必ず意思統一して診療の流れがぶれないようにしています。その流れの中で協力してくれる心強いパートナーですね。より良い診療のために議論することもしばしば。患者さまにとっても私以外の医師の意見を気兼ねなく聞けるのは大きなメリットでしょう。

女性スタッフによる精神的サポートも

院全体として心がけていることをお聞かせください。

牧野亜衣子院長 あいこ女性クリニック5

話しやすい環境、雰囲気づくりを心がけています。受付の後は、患者さまには問診室でお話を伺います。プライバシー保護のため必ず個室で、まずは看護師からどうして来院されたのか簡単に伺います。引き続き詳しいお話をそのまま続けていただいても、続きは医師に直接お話しいただいてもどちらでも構いません。看護師と医師の2段階で話しやすいほうにお話しいただければと考えています。主任看護師は不妊に関するカウンセリング知識を持っていますし、他の看護師の指導も徹底して院全体として患者さまの心情に配慮した言動を心がけています。また、体外受精については経験豊富な培養士が医師、カウンセラーと協力して患者さまに合った治療を実践しています。当院のスタッフは全員女性ですので安心してご来院、ご相談いただきたいですね。

今後の目標を教えてください。

体外受精の分野は日進月歩ですので患者さまに一番良いと思える治療を提供し続けたいですね。また治療に有用な機材なども吟味して取り入れていきたいと考えています。不妊治療は費用がかさむこともありますので、なるべくご負担を少なく無駄を少なく、でも良い結果につながるように知識や技術を磨いていきたい。生殖医療の専門医は女性が少なく、また開業している女性医師が少ないといわれる中、当院は女性医師だからという理由で来てくださる方も多いので、元気である限り一人でも多くの患者さまのお役に立ちたいですね。患者さまの状態を把握して丁寧な治療を行い、精神的につらい部分もサポートできる。そしてストレスを軽減していただき前向きに治療に取り組んでいただける。そういった良い部分はこれからも変わらずにいたいですね。

読者へメッセージをお願いします。

牧野亜衣子院長 あいこ女性クリニック6

産婦人科というと敷居が高いと感じてしまう方も多いと思いますが、まずは市のがん検診などから受けていただきたいです。そして少しでも気になることがあればご相談ください。話をするだけで安心できることもありますよ。特に不妊治療は年齢のリミットもあるので早く来ていただいたほうがお手伝いできることが多くあります。近年は仕事との両立に悩まれる方も多く、「不妊治療するなら仕事を辞めなさい」と言われたという話も聞きますが私はそうは思わないです。仕事も含めたその人のライフスタイルは尊重するべきで、不妊治療のためにすべてを投げ打ってほしくはないんです。現状でどこまでできるかを一緒に考えたい。また家族の何げない言葉にストレスを感じ、治療に悪影響が出ることもありますから、何でも抱え込まずに私たちに話すことで楽になっていただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

市の子宮がん検診:名古屋市在住の方は500円で受診可能
費用はあくまで目安です。詳しくはクリニックにお問い合わせください。

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