全国のドクター8,903人の想いを取材
クリニック・病院 160,933件の情報を掲載(2021年10月24日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 豊川市
  4. 豊川駅
  5. 医療法人 たけだクリニック
  6. 武田 正志 院長

武田 正志 院長の独自取材記事

たけだクリニック

(豊川市/豊川駅)

最終更新日:2021/10/12

68110 top

豊川駅・豊川稲荷駅から3分ほど歩くと、「たけだクリニック」の看板が見えてくる。1998年の開業以来、地域のホームドクターとして診療にあたっているのは武田正志院長だ。「目の前の患者のために全力を尽くすのがモットー」だと熱く語る武田先生。その言葉のとおり、専門である呼吸器をはじめ、風邪や感染症、生活習慣病の検査・治療など幅広く診療を行う。さらに近隣学校の校医を務め、地域医療にも尽力している。患者に配布している「かわらばん」は、自ら原稿を執筆。医療情報や先生の愛犬などの記事が紙面を飾る。新型コロナウイルス感染症の流行拡大を受け、従来の診療に加えて発熱患者に対応する外来も設け、新型コロナウイルス感染症の検査を実施。多忙な日々を送る武田院長に多様なテーマで話を聞いた。

(取材日2021年5月6日)

地域のかかりつけ医として幅広く対応

呼吸器がご専門と伺いました。どのような治療をされていますか?

1

内科全般を診療していますが、特に呼吸器が自分の専門分野です。クリニックとして、風邪や肺炎などの感染症はもちろんのこと、長引く咳の代表である喘息の治療も行っています。喘息は子どもの疾患だと思われがちですが、全世代で発症する疾患です。この病気は一人ひとり症状の程度が違い、一般化して診断することができないのが難しいところなんです。治療に関しても、患者さんの訴えや生活を考慮しながら、最適な方法を選ぶ必要があります。吸入薬はもちろんですが、生活環境についてもアドバイスしながら対処していきます。ほかにはCOPD(慢性閉塞性肺疾患)なども長く治療してきました。喘息のように発作による症状の変動がなく、慢性的なものなので、自分がCOPDだと気づかない方も多いのです。だからこそ、ご本人に自覚を持ってもらうことが治療のスタートになります。

アレルギー疾患への対応はいかがでしょうか。

今や花粉症は国民病ですし、アトピー性皮膚炎の患者さんも減っていません。アレルギーによって引き起こされる症状はさまざまで、鼻炎や目のかゆみはもちろん、肌荒れすることもあります。その症状が現れるたびに、耳鼻科、眼科、皮膚科と受診しなければならないのは、患者さんにとって不便なことですよね。ですからできるだけワンストップでアドバイスできるよう、専門外であってもベーシックな診療ができるようにしたいと考えて勉強してきました。スギ花粉・ダニについては舌下免疫療法も行っています。また、患者さんの体を全身的に診ながら、症状によってはきちんと別科の医師へ紹介していきます。まずは相談窓口だと思って、お気軽にいらしてください。

他にもさまざまな診療や検査を行っているのですね。詳しく教えていただけますか?

2

肥満や内臓脂肪が原因の生活習慣病の一つである、睡眠時無呼吸症候群の検査・治療を行っています。診断のために簡易型ポリブラフィー検査機器をご自宅で就寝時に計測します。必要に応じて食事・運動指導による減量を行っています。中等症以上の方は提携病院に1泊2日入院した上で検査をします。その結果CPAP(在宅持続陽圧呼吸療法装置)による管理をする場合も多くあります。また、禁煙治療も行っています。服薬による治療が中心で、服薬状況や喫煙本数を記入する「禁煙手帳」を通して患者さんの状況を把握し、診察に役立てています。

感染症の対策や検査、訪問治療にも力を尽くす

新型コロナウイルス感染症に関する取り組みについて教えてください。

3

はい。感染症対策のため、発熱の患者さんのための外来を設けています。月曜から金曜は午前11時から午後1時まで、土曜は午前11時30分から午後1時30分まで、と時間を区切り、この時間帯は完全予約制で、発熱がある方以外は院内に入れません。また、昨年10月より新型コロナウイルス感染症の抗原検査、さらに2021年2月より核酸増幅検査(PCR)を実施しています。もちろん検査会社でのPCR検査も可能です。この検査を受ける方はご自分の車内で待機していただき、防護服を来た私やスタッフが駐車場まで出向くかたちで行っています。感染の疑いがある方が院内に入ることなく、検査を受けることで感染防止に努めています。また2021年5月以降は陽性者の療養中の診療も可能で、保健所と連携をし実施しています。加えて、新型コロナワクチンの個別接種も当院で実施中です。

訪問診療にも力を入れているとお聞きしました。

そうですね。開業当初から通院できない患者さんを訪問し、定期診療を行ってきました。現在は強化型在宅支援診療所として複数の医療機関と連携しています。当初はご自宅へ訪問することが多かったのですが、現在は高齢者介護施設への協力医として、定期的に訪問診療を実施することが増えてきました。さらに当院は、多職種連携に力を入れ、訪問看護ステーション施設のスタッフさんをはじめ、いろいろな方と連携しています。超高齢社会が進み、入院ではなく施設も含めた在宅医療の重要性はますます高まっていると感じていますね。もちろん在宅医療で対処できない場合には、すぐに総合病院へ紹介しています。さらに施設の方々と密に連携して、総合的な健康サポートを心がけています。今後も、在宅医療、訪問診療の重要性はますます高まると感じています。

以前から勉強会にも積極的に参加されていると伺いました。

4

医療は日々進歩していくので、私たち医師がそれを知らなかったでは済まされません。将来振り返った時に、ベストの治療だったと自分が言えるよう、常にアップデートが必要です。講演会にはできるだけ多く参加したいと思っていますが、現在は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、ウェブ主体で受講しています。また、スタッフ間の情報共有のために、出勤しているスタッフ、休日で自宅にいるスタッフ双方をオンラインでつないで会議をすることもあります。クリニック全体で知識の底上げを図って、より良い治療を行っていきたいです。

「目の前の患者のために全力を尽くす」がモットー

医師をめざされたきっかけや印象に残っている出来事があれば、お聞かせください。

5

子どもの頃、バイクとぶつかる事故に遭って2ヵ月近く入院したり、体育の授業で手首や足首のケガをして通院したりしたことがあるんです。そうした入院や通院の中で、医師という仕事の素晴らしさを目の当たりにし、ぼんやりと「医者になれたら」という夢を抱くようになりました。千葉県で育ったのですが、縁があって浜松医科大学へ進学、卒業後は勤務医として経験を積みました。最初の頃は、日々の仕事に忙殺されていましたが、ある時、重大な疾患を持った患者さんの診療に携わったことで、目の前の患者さんのために全力を尽くすやりがいを知ることができました。その患者さんは入院後1日で話もできないような状態になってしまったんです。あっという間の急変に私自身うろたえたのを覚えています。その時に、「どんな時でもどんな治療でも、全力で目の前の患者さんを見ることが何より大切だ」と確信し、今もその信念を持ち続けています。

お忙しい日々の中、休日はどのように過ごされていますか?

カメラが好きで、花や愛犬や愛猫の写真などを撮っています。気に入った写真を院内に飾っています。今、待合室に飾ってある写真のチューリップは自宅の庭のもので、私が球根を植えました。ビーグルとマルチーズ、2匹の愛犬との時間も癒やしになっていると感じます。平日は時間に追われていますが、休日はいろいろと楽しんでいます。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

6

人生100年といわれる時代において、健康に過ごせる時間は何よりも価値があると思います。病気の治療はもちろんですが、心の健康や気持ちの安定も支えられるような診療ができればと思っています。そのためには小さな変化を見逃さず、病気が大きくなる前に抑えてしまうことが必要です。何か気になることがあれば、ぜひかかりつけ医を受診してください。私も相談を受けたら“たかが風邪”とは思わず、丁寧に、患者さんのバックグラウンドも加味しながら診察しようと心がけています。逆に言えば、初診の患者さんの診断はとても難しいんです。だからこそ、信頼できるかかりつけ医を持って、長いスパンで付き合っていくことをお勧めします。体質や性格、生活を知った上で診察してもらえる関係性は、大きな財産です。私もそんなふうに長く付き合える患者さんとの出会いを楽しみにしています。

Access