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親も子も安心な病児・病後児保育
迅速な処置と安全な環境を最優先

くまい医院

(春日井市/勝川駅)

最終更新日:2021/10/12

くまい医院 親も子も安心な病児・病後児保育 迅速な処置と安全な環境を最優先 くまい医院 親も子も安心な病児・病後児保育 迅速な処置と安全な環境を最優先
  • 保険診療

子育て世代にとって、子どもが病気になったとき、また回復期にあるときに、仕事が休めず子どもをどこに預けようか、というのは切迫した悩みだろう。そんな時に力になってくれるのが、クリニックが行う病児保育だ。「くまい医院」向かいにある「くまちゃん病児保育室」は、ビルの1階フロアを改装した、木の風合いを生かした温かみのある空間。隈井知之院長は「大変な思いをされているご家族の力になりたい」と、十数年前から春日井市全体の病児・病後児保育の精度の充実に尽力してきた。保育にあたっては、子どもの病状を診るとともに、親の気持ちにも心を寄せ、冷静に判断する。そんな隈井院長に、保育室の利用の仕方や内容について詳しく聞いた。

(取材日2019年9月18日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q病児保育室の予約や利用条件について教えてください。
A

病児保育は自治体の事業ですので一定のルールがあります。対象は、春日井市在住の生後6ヵ月から小学3年生までのお子さんで、風邪や喘息、水ぼうそう、おたふく風邪などの感染症、骨折などの外科疾患、病気の回復期にあるお子さんを預かります。利用時間は月~金曜は8時半から17時まで、土曜は13時まで。利用料は税制上の措置によって異なります。保育期間は原則として7日以内になります。予約は決められた時間内に、専用の電話番号に電話をしてください。また、空きがあれば市外に住む方にもご利用していただけますので、詳しくは当院のホームページをご覧ください。

Q利用の際に必要なものは何ですか?
A

まず薬です。1回分ずつに分けて内容がわかる薬剤情報提供書もお持ちください。保育園などの連絡帳、健康保険証や医療証、母子手帳、印鑑も必要です。お子さんが使うものとしては着替え、パジャマ、汚れ物を入れるビニール袋2枚、バスタオル1枚、コップ、箸、スプーン、フォークなど。乳児の場合は、粉ミルク、哺乳瓶のほか口拭きタオル3枚、エプロン3枚、おむつやお尻拭きもお願いします。お子さんが愛用しているおしゃぶりやおもちゃなどもいいですね。薬も含め、持ち物にはすべて名前の記入を。アレルギーがある場合は予約時にご相談ください。

Q保育のスタッフや独自の取り組みについて教えてください。
A

経験豊富な保育士の女性が2人おり、1人が2人のお子さんを担当するかたちになります。手作りのおもちゃもあり、お子さんの年齢、病状に合わせた保育をします。食事は管理栄養士が考案しており、微熱以外の症状がない子、下痢や吐き気がある子、病気の回復期の子とそれぞれ別メニューで提供します。食事ごとに検食し、冷凍保存して衛生管理も徹底していることもあって、食中毒などはこれまで一度も起きていません。また非常時に備え、防災ずきんやおんぶひも、非常持ち出し袋を用意しており、避難訓練も毎月実施しています。建具のゆるみやドアの開閉も定期的にチェックし、日頃から避難経路の安全確保に努めています。

検診・治療START!ステップで紹介します

1事前に電話予約をする
くまい医院 事前に電話予約をする

まずは利用前日または当日の予約時間内に専用の番号に電話をして予約を取る。電話受付は月~金曜は8時20分から13時までだが、それ以外の時間でも24時間365日、院長に転送されるようになっている。病状によっては院長が電話で聞き取り、アドバイスをくれることも。

2問診表に状態を記入し、事前に診察を受ける
くまい医院 問診表に状態を記入し、事前に診察を受ける

当日預ける前に受診し、利用の可否を診断してもらう。多くの利用者は預ける前日までに受診するが、状況に応じて急な受診にも対応してもらえる。受付は8時から開始し、健康保険証と医療証を持参すればスムーズに受付を済ませることができる。また、問診表・登録書・利用書はホームページからダウンロードできるため、自宅での記入も可能。

3診察後、向かいにある保育室へ
くまい医院 診察後、向かいにある保育室へ

診察では、問診・触診が基本だが、保護者からの情報収集も重要だという。子どもは保護者の不安を感じ取りやすいため、院長が保護者の様子などを含めすべての情報を総合して冷静に判断する。保護者は仕事中でも電話に出られる状態にして、保育室へ子どもを預ける。

4保育開始。過ごしやすい環境で保育士と遊んで過ごす
くまい医院 保育開始。過ごしやすい環境で保育士と遊んで過ごす

保育士は長年保育に携わってきたベテラン2人。微熱だが元気のある子、下痢気味で元気のない子など、症状や年齢に合わせて保育。随時熱を測って水分を補給したり、昼寝したりする。多いのは2~3歳児だが、生後6ヵ月の子どもから利用が可能。部屋は広すぎず死角の少ないつくりで、感染症の子どもの場合は部屋を分けて担当する。保育室全体が床暖房完備で空気清浄装置を備えている。

5迎えの時間。保護者に保育室での様子を伝達
くまい医院 迎えの時間。保護者に保育室での様子を伝達

子どもを迎えに来た人が、肉親なのかをきちんと確認。祖父母など、迎えに来る人が預けに来た人と異なる場合はあらかじめ連絡が必要。子どもが保育室でどのように過ごしたか、病状の経過や食事、排せつなどについて、口頭と連絡帳を用いて保育士が詳細に伝えてくれる。

ドクターからのメッセージ

隈井 知之院長

当院の保育士は真面目できちんと仕事をしてくれています。子育て経験者であり、病気で心細いお子さんやお母さんの気持ちも考えてくれますね。スタッフは看護師も含めみんな仲が良いですが、病児保育はお子さんの大事な命を預かるところ。”仲良しクラブ”ではないので改善すべき点などは厳しく意見を出し合っています。急変があった場合は私が迅速に診断し、救命措置あるいは連携している市民病院への搬送を行います。自治体の事業は「病後児保育」なので回復期が対象ですが、当保育室で保育看護が可能だと判断した場合は、急性期を脱していないお子さんも保育することで、できる限り困っている親御さんの力になりたいと思っています。

隈井 知之院長 くまい医院
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