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隈井 知之 院長の独自取材記事

くまい医院

(春日井市/勝川駅)

最終更新日:2020/04/01

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勝川駅から徒歩約10分の住宅街。内科・呼吸器内科・循環器内科・消化器内科・小児科・リハビリテーション科を標榜する「くまい医院」は長年、幅広い診療で地域住民の健康を支えてきた。モダンな建物の入り口へ進むと、隈井知之院長の似顔絵が描かれた看板が患者を温かく迎えてくれる。もともとの専門は消化器内科だが、認知症治療や健康のための運動指導にも詳しく、さまざまな世代、疾患の患者に、きめ細かく対応。病児保育室の運営、在宅医療にも取り組む。そんなエネルギッシュな活動を続けてきた隈井院長に、診療ポリシーや、患者そして地域への思いなどを語ってもらった。
(取材日2019年4月16日)

父の後を継ぎ、地域医療に力を注ぐ

歴史のあるクリニックとお聞きしました。

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初代の院長は私の父で、桑名市などで勤務医として勤めたのち春日井市で開業しました。そして、1967年、私が10歳の時にここに移りました。生まれは岐阜県の高山市ですが、この地に来て長いですから愛着があります。やんちゃ坊主の私を温かい目で見守ってくれた方々が、ご高齢になり当院に通われることもあり、それこそ長いおつき合いをさせていただいています。老人会の旅行にも医師として何度か同行したことがあるんですよ。子どもの頃から住むこの地域へ、少しでも恩返しできたらという気持ちで毎日診療にあたっています。

医師をめざしたのは、やはりお父さまの影響ですか?

そうですね(笑)。ただ、自分も父も初めから医師をめざしていたわけではないのです。父は弁護士であった祖父の影響もあり、法学部をめざしていましたが、戦争があったこともあり、医師を志したと聞いています。私も高校までは弁護士を志していましたが、まだ市民病院が患者さんを受け入れる体制が十分に整っていなかった時代に、自分の医院で奮闘する父や看護師の母の姿を見て、地域の方々のためになる良い仕事だと思い、医師になることを決意しました。

クリニックを継がれるまでの経緯を教えてください。

名古屋市立大学卒業後、刈谷総合病院に勤務したのですが、当時は科を超えてさまざまな分野を担当しました。実は私が最初にめざしたのは外科の医師だったのですが、どの科に行っても基本になるのは内科の知識だということがわかり内科を専門にしたのです。患者さんと接することが多いのも良いと思いました。その後、県内の複数の病院で勤務医を続けていた矢先、父が急逝。父の患者さんたちに迷惑をかけずに、何とかお役に立ちたいと決意し、後を継ぎました。

専門の消化器内科だけでなく、幅広い分野で研鑽されていると伺いました。

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もともとの専門は消化器内科ですが、いろいろな視点を持ち、幅広く専門的な診療をするために必要と思い、健康のための運動指導や認知症治療、介護など、さまざまな分野で学んできました。勉強は大変ですが、多くの専門的な知識をつけられたことは開業医として毎日の診療にとても役立っています。

患者がより快適に、安心して過ごせるように

院内設備やインテリアで工夫されていることを教えてください。

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この建物は私が当院を継いだタイミングで改築しました。待合室の中央には水槽を設置し、映画でも有名なカクレクマノミやタツノオトシゴなどの海水魚が泳いでいます。小さなお子さまにも喜んでいただけますし、病気で気持ちが沈みがちな患者さんにも和んでいただければと思っています。また、水槽が乗っている丸い台を含めた3本の円柱には戦国武将が説いたという3本の矢の教えのように、当院の職員の結束を表しました。待合室全体も丸くし、角のない円の温かみや円満の円を意識しました。エレベーターも設置し2階のリハビリテーションルームと点滴室はスペースを大きく取り、点滴室にはパーティションで仕切ったベッドを5台、リクライニングチェアも3台設置。待ち時間が少なくなるよう配慮しました。建物の改築で制約も多かったですが、床暖房やエレベーター、水槽、2階の施設など患者さんができる限り快適に過ごせるよう意識しています。

院内の設備や体制についても教えていただけますか?

設備機器や体制については患者目線にこだわっています。日常的な診療において、薬を処方する際には、患者さんと相談しながら、できるだけ体に負担の少ないものを処方するようにしています。検査について、特に内視鏡検査は多くの経験をしてきましたが、「つらい、やりたくない」と感じないように意識しており、その一つとして、経鼻内視鏡を完備することで患者さんの負担を軽減しています。また、カメラの解像度にもこだわっているので鮮明な画像でわかりやすく説明できることで患者さんの不安を軽減させることができています。他には、地域の患者さんの動向を意識し、病児保育には14年前から対応しています。このエリアはマンションが増え、若い世代も多く住むようになりました。病児保育のニーズはさらに増えており、近隣だけでなく、さまざまなエリアから見学に来られます。

スタッフの人数はどのくらいですか?

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常勤、非常勤合わせて30人います。大勢のスタッフがいるので、薬の飲み方や診察で聞きそびれたことなども、すぐに聞けます。ただスタッフが多ければ、その分情報の共有をしっかり行わなければいけません。私は患者さんに優しいとよく言われますが、スタッフにはかなり厳しいほうかもしれません(笑)。

患者や家族の思いを常に考えて

先生が、診療で大切にしていることは何ですか?

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何でも話せる医師であることですね。患者さんがご家族の病気の相談をされることも多いです。治療では、選択肢があればきちんと説明し、時にはご家族に来てもらったり、ご自宅に電話したりすることも。患者さんとご家族双方の思いをくみ取ることが大切です。私の両親も、そういったことをとても大事にしていました。自分は一生懸命やっているからとか、忙しいからというのは、危険で傲慢。独りよがりの診療にならないよう、立ち止まり自問することを心がけています。もちろん中には、医師に言いにくいこともあるでしょう。そんな時、スタッフにためらいなく話せるような雰囲気づくりも欠かせません。

医師会の活動にも尽力してこられたそうですね。

医師会の活動を長年続けてきましたから、患者さんを紹介する際、地域の先生方を直接知っているので依頼もスムーズです。院長に直接電話して「今から患者さんが行くからよろしく」と頼むこともあります。急を要する場合はもちろん、今日しか仕事を休めないという患者さんもいますからね。当院の胃カメラやエコー検査も、早くしたほうが良いと判断したら、当日行うこともあります。

訪問診療にも長年取り組んでおられると聞きました。

そうですね。もっと深く介護の知識を身につけようと、ケアマネジャーの資格も取りました。訪問診療では携帯できる医療機器も限られますし、ご自宅に伺うので、こまやかな配慮が必要です。私が顔を見せに行っただけで楽になるとおっしゃる方も多く、ご家族も安心され、大きなやりがいを感じますね。そういった診療ができるのも、長年築き上げた信頼関係があるからこそと思っています。時には看取りもありますが、そこでは家族のサポートも大切です。患者さんと良い時間が過ごせたと思えるよう、心をほぐして落ちつけるような接し方を心がけています。医師も人間力が求められます。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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当院にはさまざまな患者さんがおみえになりますが、患者さんとの対話を大切にしていますので気軽に受診してほしいですね。ご高齢の方では認知症を心配する方も多いと思いますが、早めに受診すれば、認知症の手前の状態もわかりますし、治療開始の判断も検査でわかります。必要があれば施設を紹介するなど、ご家族の負担を減らすこともできます。病診連携もスムーズで、病児保育室も利用できますので、当院を上手に活用していただけたらと思います。

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