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高血圧症の管理・治療をして
心筋梗塞や動脈硬化の予防に努めよう

松井医院

(豊橋市/南栄駅)

最終更新日:2020/11/30

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  • 保険診療

高血圧症は日本人に多く年齢が高くなればなるほど、高血圧症の人の割合が男女ともに高くなるといわれている。国民病とも言えるほどで、その名前を知らない人はほとんどいないものの、自覚症状がないケースが多いため、健康診断などで血圧の高さを指摘されても重要視しない人もいるようだ。しかし、高血圧を放置していると動脈硬化や心疾患、脳卒中を起こすリスクが高まる。こうした合併症を招かないためには、高血圧となる原因や全身の健康への影響を知り、血圧のコントロールに取り組むことが大切。高血圧症をはじめとする生活習慣病の治療に力を入れる「松井医院」の松井英夫院長に、高血圧症の診断基準や高血圧がもたらすさまざまな疾患、そして降圧のための治療や生活改善について詳しく解説してもらった。(取材日2020年11月19日)

高血圧を見逃さず、心筋梗塞・脳卒中を未然に防いでほしい

Q高血圧症とはどんな病気でしょうか?
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▲“高血圧”について丁寧に説明をしてくれた

血圧とは心臓が血液を送り出す時に血管にかかる圧力のことで、これが必要以上に高くなるのが高血圧です。血圧が高いと血管が刺激を強く受けるため特に動脈が傷みやすくなったり、心臓にも負担がかかります。高血圧の原因は遺伝的に発症しやすい体質、そして生活習慣も大きく影響しています。食生活や運動不足、睡眠不足、ストレスによって引き起こされる生活習慣病の一つなのです。とりわけ日本人の高血圧は塩分の多い食生活が原因と考えられています。血液中の塩分濃度が高くなると脳は水分を増して薄めようとします。すると血液量が増えて血管にかかる抵抗が高くなり、血圧が上昇するのです。

Q高血圧の目安になる数値を教えてください。
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▲青を基調とした落ち着いた院内

日本高血圧学会は高血圧の診断基準を収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg以上と定めています。ただし測定時に慌てていたりすると血圧が上昇することがあります。また白衣高血圧といって診察室では緊張して高い数値が出る場合もあります。反対に診察室での血圧が正常でも家庭での血圧が基準を超える方がいて、これを仮面高血圧と呼んでいます。ですから2回以上、異なる機会に測ることが必要です。当院では健診で高血圧を指摘されて来院される患者さんには血圧計を貸し出して2週間ほど家庭血圧を測定していただいています。正常血圧の方も早期発見のために季節の変わり目ごとに1週間ほど測定することをお勧めします。

Q高血圧がもたらす健康への影響を教えてください。
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▲日々の血圧チェックは重要だといえる

血圧が高いと血管に負担がかかり続け、動脈硬化が進行します。動脈硬化が心臓の冠動脈に起きると狭心症や心筋梗塞のリスクが高まり、脳の血管に起きると脳梗塞や脳出血を引き起こします。腎臓の血管に起これば腎不全に至ることもあります。また心臓は血液を送り出すのに、より大きな力が必要になり心臓肥大になる危険があります。これが進行すると心不全を起こしかねません。高血圧には自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに血管や心臓がダメージを受け、心筋梗塞や脳卒中などの合併症を発症するかもしれませんので、健診などで高血圧を指摘されたら放置せずに、医師に相談していただきたいです。

Q高血圧症の治療法はどんな内容ですか?
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▲生活習慣の見直しやアドバイスについても回答してくれる

治療には、生活習慣の改善と降圧薬による治療の2つがあります。生活習慣の改善は、食事の減塩、肥満の人であれば減量、適度な運動、禁煙、節酒の実践です。これらと併せて降圧薬が必要なケースもあります。降圧薬治療について「一度、薬を飲み始めるとやめられないのでは?」と不安がられる患者さんがいらっしゃいます。生活習慣の改善で薬を減らしたり中止できたりする場合もありますが、服用をやめると血圧が高くなってしまう方が多いです。治療の目的は動脈硬化や脳血管疾患などの合併症を防いでいくことです。薬を飲み続けることで正常な血圧を維持できれば合併症を防ぐことにつながるので、自己判断でやめないようにしましょう。

Q予防のために気をつけることは何でしょうか?
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▲まずは一度かかりつけ医に相談をしてほしい

治療のための生活習慣改善は高血圧の予防策でもあります。高血圧の人の塩分摂取量は1日6g未満が目標ですが、正常血圧の人も1日8gをめざしてください。肥満の人は血液を体のすみずみに送り込むのに心臓や血管の負担が増します。運動で減量していきましょう。ただし筋トレのように瞬間的に強い力を使うものは血圧が上昇します。ウォーキングのような有酸素運動を毎日30分以上行うのが理想的です。血管を収縮させるタバコは禁煙して、お酒は日本酒なら1合、ビールなら中瓶1本、ウイスキーならダブル1杯、ワインならグラス2杯までに。自分でできる高血圧予防を始めてみてください。

ドクターからのメッセージ

松井 英夫院長

誰もがさまざまな医療情報を目にする時代ですが、正しくない情報も氾濫しています。患者さんから「降圧薬は飲まないほういいという記事を読みました」と言われたことがありました。服薬に抵抗や不安のある患者さんは多いので、こういうネガティブな情報を信じたくなるかもしれませんが、うのみにせず医師に相談していただきたいです。高血圧治療がめざすのは正常な血圧を維持して、合併症を起こさず、生活の質を保つことです。患者さんが氾濫する情報に惑わされずに、正しい治療ができるように丁寧に説明していきたいです。

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