交通事故に遭った時は症状が軽くても
まずは整形外科で診断・検査
かがみ整形外科・外科
(名古屋市天白区/野並駅)
最終更新日:2023/06/14


- 保険診療
予期せず交通事故に遭う可能性は誰しもあり、救急車で搬送される大きな事故もあれば、ケガがないように思える小さな事故までさまざまなケースがある。では、もし交通事故に遭ったら何をすべきだろう。名古屋市天白区にある野並駅近くで地域医療を担う「かがみ整形外科・外科」の鏡味毅(かがみ・つよし)院長は「事故直後に痛みが軽かったり、無症状でも整形外科を受診してください」と注意喚起する。もし後になって事故によると思われる症状が持続しても、事故直後に整形外科を受診しなければ事故との因果関係を証明することが難しくなるからだ。事故後に気をつけたいことから診断後の治療、リハビリテーションまで、鏡味院長に話を聞いた。
(取材日2021年7月1日)
目次
治療やリハビリだけでなく保険請求・後遺症に関しても。痛みが軽くてもまずは整形外科の受診を
- Q交通事故後に把握すべき事項を教えてください。
-
A
▲優しい笑顔で話してくれる院長
大きな事故、ひどいけがが生じていればすぐに救急車を呼んでください。緊急を要さないような事故であれば、まず警察に連絡をしてください。後々、各種証明や請求に必要となる交通事故証明書が必要になります。同時に事故の相手がいる場合は、住所・氏名・連絡先・車両ナンバー・保険会社名・任意保険の有無などを確認しましょう。また、自分自身でも事故現場を撮影したり経緯を記録して、ご自身が契約している保険会社にも連絡を入れましょう。事故現場での対応が終わったら、できるだけ早く整形外科を受診して医師の診察を受けてください。事故直後に症状がなくても、後から症状が出ることもあります。
- Q事故後に整形外科を受診すべき理由は何ですか?
-
A
▲検査機器も充実している
整形外科では、患者さんへの問診と、エックス線やMRI検査による検査の結果をもとに診断を行うことができます。患者さんが感じるのは軽い痛み程度でも、実は骨折をしていた事例も少なくはありません。また整形外科であれば、治療に加えて医師の指示のもと必要なリハビリテーションを受けることができ、患者さんのケガの症状を早期に改善することにもつながります。もし後遺症が残った際も整形外科を受診していれば、後遺障害診断書を作成することができます。事故直後に整形外科を受診していなければ、後に症状が残っても後遺障害診断書だけを作成することは難しいので注意が必要です。
- Q患者さんが負担する治療費はどれくらいでしょうか?
-
A
▲マッサージ師も在籍し患者をトータルでサポート
一般的に、相手がいる事故でなおかつ相手に過失がある場合、治療費は相手の自賠責保険で賄われます。このとき、医療機関から各保険会社に治療費の請求が行われるので、保険会社へはあらかじめ受診する旨を連絡しておきましょう。また、事故後の治療費の問題などは、保険会社がほとんど対応してくれるので患者さんは安心して整形外科を受診し治療に専念していただければと思います。
- Qこちらで受けられるリハビリテーションとは?
-
A
▲理学療法士も在籍し、院長と連携を密に取っている
投薬・注射などの治療と合わせてリハビリテーションにも対応しています。硬くなった関節の可動域を広げる、筋力を増やす、歩行訓練、あとは着替えや入浴などADL(日常生活動作)と呼ばれる日常生活を送る上で欠かせない基本動作について、医師の指示のもと理学療法士が指導します。基幹病院などで治療を受けた患者さんの症状が落ち着いてきた時に、基幹病院から紹介を受けて当院でフォローすることもあります。その際は紹介状とエックス線写真やMRIの画像などをお持ちいただくと、情報の共有ができるため同じ検査を何度も受ける必要がなくなります。また、当院にはマッサージ師も多数在籍しており、患者さんのサポートをしています。
- Qこちらのクリニックの取り組みや特徴を教えてください。
-
A
▲チームで協力して患者を支えるクリニックだ
導入している機器では、足裏や足首から頭までしっかりとマッサージしてくれるウォーターベッドがあり、リハビリを受診している患者さんは全員に体験していただけます。また骨折には超音波骨折治療器を使い、仕事や学業で忙しい患者さんの早期復帰をサポートしています。さらに当院では脳神経外科や皮膚科も診療しているので、事故後の頭痛や吐き気・めまいなどの症状や、事故のケガが治ったものの傷痕が気になる患者さんのご相談をお受けしています。それ以外にも胃腸科があり、患者さんをトータルサポートできるように努めています。