生活習慣病にならないためには
高血圧症、糖尿病の治療について
医療法人春陽会 サクラクリニック
(名古屋市天白区/相生山駅)
最終更新日:2024/12/02


- 保険診療
高血圧症、糖尿病、脂質異常症など、多くの人が罹患している生活習慣病。とても身近な疾患で、治療を必要としている患者は膨大な数に上るという。しかし、健診の結果が悪くても再検査を受けない人や、治療を避ける人も少なくない。長期に及ぶ通院や、薬を飲み続けることに抵抗を感じるからだ。一方で昨今では、アプリを使った治療なども選択でき、生活の質を落とさず治療していくことも可能になりつつあるという。「サクラクリニック」の野田泰永院長は、専門的な知見と長年の経験を生かして、患者が無理なく生活改善できるように治療を進めている。あらためて認識したい生活習慣病のリスクと、治療や悪化予防の方法について聞いた。
(取材日2024年5月9日)
目次
生活習慣病治療の3本柱は食事・運動・薬物療法。豊富な知見を生かし、個々の生活に沿ったアドバイスを実施
- Q生活習慣病とはどのような病気ですか?
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A
▲生活習慣にアプローチする取り組みに力を入れるクリニック
食事、運動、喫煙、飲酒などの生活習慣によって、発症や進行する病気を総称して「生活習慣病」と呼びます。高血圧症や糖尿病、脂質異常症に加えて、心臓病や脳卒中、がんなども、生活習慣病に含まれ、40代以上であれば誰でも罹患する可能性があります。ただし生活習慣病は、発症の初期段階ではほとんど症状を感じないため、自分が病気であると認識できない人も多くいます。健診などの各種検査結果によって、発症に気づいたり、予防したりすることができるので、必ず定期的に健診を受け、結果を確認しましょう。そして体重や血圧、血液、尿検査で異常な値が見られた場合には、ぜひクリニックや病院で再検査を受けましょう。
- Q身近な生活習慣病を放置すると、どんなリスクがありますか?
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A
▲アプリやSNS、さまざまな方法で患者をサポートできる環境
生活習慣病の中でも罹患者の多い高血圧症、糖尿病、脂質異常症は、発症の初期段階では自覚症状はありません。ですので、気づかないうちに悪化し、重篤な症状に至ることも多いです。例えば、糖尿病や高血圧症が進行すると、動脈硬化を引き起こし、脳卒中や心筋梗塞に至る場合もあります。糖尿病が悪化して、手足の感覚がなくなったり、ひどい場合には目が見えなくなったりすることもあります。さらに脳卒中や心筋梗塞を一度起こすと、後遺症が残ったり、心不全症状を起こしやすくなったりします。最悪の場合、命に関わることもあるので、放置せず治療に取り組みましょう。
- Q生活習慣病にならないよう、予防や治療について教えてください。
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A
▲食事、運動、薬の三本柱で予防と治療を行う
生活習慣病改善の3本柱は、食事、運動、薬です。薬を飲み続けなければならないのが嫌で、治療を始めない人もいますが、症状が軽ければ食事と運動の見直しだけで改善を図ることもあります。また近年、高血圧症の治療では、服薬の代わりに治療補助アプリを使って食事や運動のアドバイスを受けたり、血圧などを記録・管理したりすることもできます。まずは専門の医師の診察を受けて、治療の方向性を定めましょう。
- Qこちらでは、食事、運動、薬を一元管理していると伺いました。
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A
▲生活習慣病での悩みは気軽に相談してほしいと院長
はい。当院には4人の管理栄養士が在籍し、専門的な食事指導に力を入れています。クリニックに通院していないときにも参考にしてもらおうと、SNSを使ったメニューの発信も始めました。また、併設のフィットネス施設は病気の予防を目的とした運動を実践する疾病予防運動施設で、症状や体力、好みに合わせて運動プログラムを組むことが可能です。もちろん、必要な検査や問診によって丁寧な診察を行い、症状に合わせた薬も処方しています。先述の高血圧症治療補助アプリにも数多くの患者さんが取り組んでいます。食事、運動、薬のすべてにおいて、専門的な知見と患者さん個人の生活を尊重したアドバイスで、診療を進めています。
- Q運動までできるクリニックは珍しいですね。特徴はありますか?
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A
▲地域住民の健康促進に貢献するべくフィットネスクラブを併設
3階に併設しているフィットネス施設は、先進のマシンを取りそろえており、自分自身に合った負荷の運動が可能です。ボールやダンベル運動、体操、ヨガ、ストレッチ、エアロビクスなどのスタジオメニューも展開しているので、体の状態や好みに合わせて運動ができます。どんな運動をしたら良いかわからない場合には、運動療法の専門知識を持ったスタッフがアドバイスや手助けをしています。ご興味のある方はぜひご相談ください。