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山田 英史 院長の独自取材記事

やまだレディスクリニック

(名古屋市守山区/小幡駅)

最終更新日:2020/04/01

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名鉄小幡駅から徒歩10分、緑豊かな小幡緑地の近くにある「やまだレディスクリニック」。1970年の開業以来、地域に根差して診療を続けてきた。院内にはスタジオも設けられており、インストラクターによるマタニティービクスやピラティスなども受けられるという。日本産科婦人科学会の産婦人科専門医である山田英史先生は、2006年に父である山田英雄先生の後を継いで院長に就任。現在は妻の山田蓄子先生とともに診療にあたっている。「出産までの10ヵ月間は、患者さんとしっかりコミュニケーションをとるよう努めています」と語る山田院長。患者との信頼関係を大切にし、産後も手厚くサポートするよう尽力する。そんな患者思いで気さくな山田院長に、開業の経緯から今後の展望に至るまで幅広く聞いた。
(取材日2018年10月3日)

勤務医時代の経験を通して、チーム医療の大切さを学ぶ

まずは開業の経緯をお聞かせください。

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当院は1970年に父が開業しました。父は国立名古屋病院に勤めていたのですが、伯父が近くに住んでいたことから、この場所での開業を決めたようです。今では大通り沿いにある産婦人科も多くなりましたが、以前は入りやすさを考えて大通りから1本入った所に医院を建てることが多かったと聞いていますね。当時は病院の周りにのどかな田園風景が広がっていたことを幼心に覚えています。2002年に私がこちらに戻ってくるタイミングで、「山田産婦人科」から「やまだレディスクリニック」に名称を変え、リニューアルオープンしました。「レディース」はよくあるから、長音のない「レディス」にしようと提案したのは父なんです。2006年から父の後を継いで院長を務めさせてもらっています。

先生は最初から医師をめざそうと思っていたのですか?

実は医師になる気はあまりなかったんです。父は「好きにしていい」と言っていましたし、数学が好きでしたので、高校3年生のはじめまでは理学部か工学部に進みたいと思っていました。中学高校の頃は、数学の教師だった祖父からよく教えてもらっていましたね。しかし、祖母の死をきっかけに、人の命や医学について真剣に考えるようになりまして。たまたま愛知医科大学への推薦入学の話もいただいたことから、医学部に進むことを決意しました。産婦人科を選んだのは、健康な人を診られる科だからです。命が生まれる素晴らしい瞬間に立ち会い、笑顔で「おめでとうございます」と言えます。昼夜問わず病院から呼び出される父の姿も見てきましたが、最終的な進路選択の頃には「大変そうだから他の科にしよう」と思う気持ちはありませんでした。

その後大学病院などで経験を積まれたのですね。

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愛知医科大学病院や総合大雄会病院で経験を積ませていただきました。特に研修後に勤めた大雄会病院での経験は、今の私の診療のベースとなっていますね。大学病院や総合病院の産科では、急患が多いのが特徴です。患者さんに良い医療を提供するには、看護師や他の医療従事者との協力が欠かせません。また、手術が必要な際には、麻酔科や救急科の先生たちとの連携も必要になります。研修医の頃に麻酔科で当直していた際、外科の緊急手術が入ったことがありました。「山田君は産婦人科だから手術できるでしょう」と言われ、外科の手術を手伝ったこともあるんです。勤務医時代の経験を通して、医師一人だけではなく、周りと協力して行うチーム医療が大切であることを学びましたね。

患者との信頼関係を築き、出産後も手厚くサポートする

どんな患者さんが多くおみえになられますか?

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全体の8~9割が産科を利用される患者さんです。父の頃に生まれた子どもが、お母さんになって当院で出産するというケースも多いですね。少子化といわれていますが、若くして2人目3人目を出産される方もいます。一方で、初産の高齢化も進んでおり、体外受精や顕微授精で妊娠される方も多いです。出産までのおよそ10ヵ月間は、患者さんとしっかりコミュニケーションをとって信頼関係を築くよう努めています。また、気になることがあれば、何でも気兼ねなく話していただきたいです。出産はお母さん一人だけで頑張るものではなく、周囲からのサポートも欠かせません。だからこそ、出産に至るまでの過程も大切にしています。

自然分娩を心がけていらっしゃるようですね。

現在いろいろな選択肢がありますが、私としては自然な方法が一番良いのではないかと思うのです。研修医をしていた頃、恩師から「お産は待つものだ」と教えられたことがあります。「待つ」というのは、人が手を加えてはいけないということです。もちろん医学的に見て必要な場合には、手を加えたり薬を使ったりしなければなりませんが、基本的には自然な方法で行うよう心がけています。そのほうが、赤ちゃんの負担も少なくて済むからです。当院では、アロマをたきながら行うアロマバースや、ご本人にとって楽な姿勢で行うアクティブバースなどのバースプランも用意しています。出産の際はお母さんを一人きりにせず、スタッフができる限りそばにいてサポートすることも心がけの一つです。

出産時だけでなく、産後のフォローも大切にされているようですね。

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出産したら終わりではありません。例えば、母乳の出方一つとっても人によって異なるため、産後の母乳ケアもグループで行うのではなく、個別に行うようにしているんです。また、患者さん一人ひとりの情報をスタッフ全員で共有するようにも心がけていますね。他にも、インストラクターによるピラティスなども行ったり、ママサークルをつくってクリスマス会なども開催したりしています。妊娠から産後まで総合的にサポートしたいと考えていますので、一人で悩まず相談に来てほしいですね。この点、スタッフたちはよく患者さんを支えてくれています。チーム医療が大切なので、スタッフの働きには本当に感謝していますね。

つながりを大切にし、地域に根差した医療を提供したい

院内のこだわりについてお聞かせください。

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リニューアルの際に最もこだわったのは、スタッフの動線です。スタッフが動きやすい造りになっていれば、患者さんにもプラスになると考えてのことでした。クリニックを開業している大学時代の先輩に、動線について相談したりもしましたね。またリニューアルした後に、私のアイデアで分娩室の天井に星空のような照明もつけました。業者に頼んで、星一つ一つを光ファイバーで作ってもらったんです。流れ星を見ることもできますよ。出産の最中に見る余裕はないかも知れませんが、産後2時間ほどは分娩室で過ごしてもらうことになるので、星空を眺めながら赤ちゃんとゆったり過ごしていただけます。患者さんに喜んでもらえればうれしいですね。

今後どんなクリニックをめざしていますか?

今後もこの地域に根差して、皆さんに信頼され愛されるクリニックであり続けたいですね。父が土台を築いてくれたおかげで、恵まれた環境の中で働かせてもらっています。現在、父の代に生まれた子たちが母親になり、ここで出産してくれています。これから、3世代目、4世代目とつながってくれればいいですね。実はスタッフの中にも、ここで生まれた子たちがいるんです。現在は父と妻に加えて、愛知医科大学の産婦人科と新生児科の先生も診療に来てくれています。4月までは、専門とする腫瘍学でお世話になった大学時代の恩師も来てくださっていました。長年地域で診療してきた結果、そうしたつながりが生まれていることをありがたく感じますね。

最後に読者に向けたメッセージをお願いします。

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子どもがほしい方もいれば子育て中の方もいるでしょうし、更年期障害を患っている方もいらっしゃるかもしれません。更年期というと40代を過ぎてからとイメージされるかもしれませんが、比較的若くから症状が現れる方もいらっしゃいます。当院では産科だけでなく婦人科の診療も行っていますので、悩みがあったらまずは来ていただいて、一緒に解決していければ幸いです。私は患者さんや赤ちゃんのことを自分の家族のように考え、常に患者さんの立場に立って診療するよう努めています。何よりもお母さん方に「良いお産ができた」と感じてもらえるよう、患者さん一人ひとりとの信頼関係やつながりを大切にしています。一人で悩みを抱え込まず、ぜひ気軽にご相談ください。

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