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小川 弘恒 院長の独自取材記事

愛知クリニック

(名古屋市守山区/神領駅)

最終更新日:2022/01/18

小川弘恒院長 愛知クリニック main

ゆとりーとラインの志段味西小学校駅から徒歩3分、神領駅から車で8分ほどにある「愛知クリニック」は33台分の駐車場を備えた広大な敷地にある。幼い頃に育った場所で地域貢献をしたいと、小川弘恒院長が開業した。待合室には幼児のために絵本や玩具が置いてあり、大きな水槽のカラフルな熱帯魚が心を和ませてくれる。診察室、処置室、検査室、リハビリテーション室が部屋分けされ、患者のニーズに合わせ適切な治療が施されるようスタッフが一丸となってサポート。現状に満足することなく、新しい機器や技術を学び取り入れていく院長の姿勢が院内の活気となっている。「内科は患者の話を聴くことから」と、疾患の裏側にある背景まで気を配る小川院長からポリシーなど話を聞いた。

(取材日2017年7月20日)

地域の健康を守り支えるかかりつけ医として

20年前の開業時、どんな想いをお持ちでしたか?

小川弘恒院長 愛知クリニック1

医師になった当初から、大学病院などでキャリアを積んでいくより、独立して自分のスタイルでやっていきたいと考えていました。開業するなら幼い頃から慣れ親しんだ場所が良いと思い、土地勘のあるこの守山区で根を下ろすことに決めました。開業当初、この地区にはクリニックがほとんどありませんでした。患者さんは少し離れたところに通院するしかなく不便な点もあったと思います。いち早く、この地域にクリニックを開業し患者さんのお役に立ち、安心できるホームドクターとして地元を支えていきたいと考えました。また、局部的ではなく人の体をいろいろな角度から全身的に診て治療をしていく内科の特徴を生かし、多くの患者さんの健康を守るためのクリニックで在りたいと思っています。

どんな患者さんが多く来院されますか?

赤ちゃんからお年寄りまで、さまざまな症状を抱えた患者さんが日々来院されます。また、お年寄りの患者さんの中には、腰や足が痛いからとリハビリ目的で通院くださる方もいらっしゃいますね。研修時代から多くの患者さんの症例を診てきた経験と知識を生かし、内科や小児科をはじめ、消化器科や皮膚科など多様な診察が可能です。だからこそ、患者さんに合わせた最善の診断や処置、必要な検査を行えるように万全な体制を整えておくことが大事です。こうして長年診療をしていると、小学生だった患者さんがご自分のお子さんを連れて来院してくださることがあります。こういう患者さんとのつながりに感動しますし、これからも大切にしていきたいです。

診察の際、心がけていらっしゃることは何ですか?

小川弘恒院長 愛知クリニック2

さまざまな患者さんが来院される中で、精密検査や手術など専門領域の治療が必要となることが多々でてきます。そういったケースで最も重要なのは、的確な診断をして、きちんと他の医療機関に依頼をすることです。ここには医療センターや大学病院など多くの病院とパイプがありますので、患者さんの希望をお聞きして適した病院をご紹介していくことができます。また、予防接種も幅広く対応していますので、どなたでもご相談ください。私にとって、患者さんが最終的に治って喜んでいる姿を見ることが何よりもやりがいを感じる瞬間ですね。

内科的観点から見立てをし、適切な治療方法を提案

患者さんとのコミュニケーションを大切にされていますね。

小川弘恒院長 愛知クリニック3

はい、内科は話を聴くことから始まります。患者さんの中にはご家庭のことまで詳細に話してくださる方もいます。例えば、胃腸などの疾患はストレスも影響しますから、患者さんの生活習慣まで知り、老人うつなどは家族構成まで知る必要があります。細部まで聞かないとわからないことが多いですね。ありがたいのは、長年のお付き合いのある方や家族ぐるみで来てくださる方は、家族構成も知っていますし背景もわかっていますからスムーズな診察ができています。地域に密着したかかりつけ医だからこそ、疾患の裏側にあるものを見逃すことなく見立てをすることができます。普段の診察でも患者さんの話を丁寧に聞いていて、その分少しお待たせしてしまうこともあるかもしれませんが、患者さんのことをしっかりと知ることを大切にしています。

新しい機器や技術を積極的に取り入れていらっしゃいますね。

消化器科では、ヘリコバクター除菌治療を行っています。ヘリコバクターとはピロリ菌のことで、内視鏡カメラで検査した結果、除菌治療が必要な患者さんに対応しています。これは日常的に多くの患者さんに治療を行っています。また、インフルエンザやマイコプラズマ、アデノウイルスなど、感染が初期段階でも検出しやすくする分析装置を利用し、早期発見に役立てています。他には、腹部超音波検査機器や上部消化管内視鏡システムなどを設置しています。紙カルテが電子カルテになり、レントゲン画像も診察室で見ることができるなど20年以上もたつと、機器も目まぐるしく変化しています。患者さんにとって必要なものは取り入れ、求められれば応えていきたい。時代とともに対応し、受け入れていくために情報収集を惜しみません。

カプセル内視鏡検査について教えてください。

小川弘恒院長 愛知クリニック4

カプセル内視鏡検査とは、カメラが組み込まれた小さなカプセルを飲み込んで、大腸の検査を行います。これまで大腸内視鏡検査の際に、痛くてできない方や癒着がひどい方など、検査をするのに苦労されてきた患者さんを多く見てきました。そんな患者さんのために、負担を軽減できるよう当クリニックでも取り入れました。これは、通常の大腸内視鏡検査が何らかの理由があってできないと診断された方なら保険適用内で利用できますが、一定の条件を満たす必要があり、すべての方が受けられるというものではありません。現在ではまだ、カプセル内視鏡検査を取り入れている医療機関は少ないそうなので、興味のある方や気になる方は気軽にご相談ください。

患者重視で積極的に新しい技術と情報を取り入れていく

リハビリテーション科について教えていただけますか。

小川弘恒院長 愛知クリニック5

開業当初から行っているリハビリテーション科では、マッサージ用ベッド、温熱治療器やローラーベッドなどを備えています。内科疾患から派生する体の痛みも多くありますから、内科的観点からみてリハビリが必要な患者さんへお勧めしています。また高齢に伴う膝や腰の痛みをうったえる方、家族から「ここだったら何とかしてくれる」と聞いた患者さんも利用されています。診察後に専門スタッフと相談しながら各患者さんに向けたプログラムをつくり、元の生活を取り戻すためのサポートをしていくことが目的です。

長年温めてきた新しい構想があると伺いました。

当クリニックは皮膚科も標榜していますし、さらに美容皮膚科の分野を広げていきたいと考えています。もっときれいになりたい、皮膚に対する悩みを解消したいという患者さんを中心に、力になれたらと思い、脱毛やフェイシャルなどをできれば年内中には形にしていきたいですね。また、今までと同じように時代の流れやニーズを敏感に察知し、当クリニックで提供できる医療を向上させていくために、常に新しいことを取り入れていきます。

最後に、ドクターズファイルの読者に向けてメッセージをお願いします。

小川弘恒院長 愛知クリニック6

予約制をあえてとっていませんので、何か体の不調でお悩みの場合は直接来てください。緊急時や、どの病院に行けばいいかわからない方も、まずはご来院ください。お話を詳しくお聞きし、診察をした上で最も適していると思われる治療法をお伝えします。専門の検査が必要な場合は、こちらがきちんと手配して紹介できるよう、病診連携を万全に整えていますのでご安心ください。長年培ってきた経験と他院とのパイプを生かしサテライト的な役目を担いながら、赤ちゃんからお年寄りまでどんな患者さんとも向き合っていける地域のホームドクターをめざしていきたいです。

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