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加藤 政隆 院長の独自取材記事

加藤クリニック

(名古屋市中川区/日比野駅)

最終更新日:2020/12/01

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2階建てのゆとりある造りの建物に時計台をイメージした外観デザイン。ひときわ目を引く外壁の「加藤クリニック」の文字は著名な画家によるものだ。中川区に生まれ育った加藤政隆院長はフェース・トゥ・フェースの心の通う診療が信条。検査の結果、万が一、大きな病気が見つかった場合には元消化器外科医ならではの見立てで、限りなくベストな治療が受けられる医療機関を迅速に紹介していく。その人脈と信頼性の高さから「やっぱり院長先生に診てもらわないことには」と近隣住民が頼りにする加藤先生を訪ね、クリニックの特徴や検査の重要性、先生自身が診療で大切にしていることなどを聞いた。
(取材日2015年10月23日)

複数の診療科をそろえる地元に根差したクリニック

クリニックの広さもさることながら、診療科が豊富ですね。

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最初のクリニックから5年後に今のクリニックに移転しました。1階は主に診察室や検査室、2階はリハビリテーション室になっています。確かに内科・リハビリテーション科、整形外科、外科、胃腸内科がそろっているのは、一般のクリニックにしては多いかもしれませんね。すべて私一人で診ているんですよ。専門は消化器外科で食道・十二指腸・胃・大腸などの消化管の病気を診るのが得意ですが、開院前に勤めていた病院で数多くの手術を手がけた整形外科も得意な治療分野です。内臓の病気はがんをはじめ命に関わるものが多いので、一刻も早く見つけて治療につなげたいという強い思いがあります。一方、整形外科は命にこそ関わらないものの日々の暮らしを左右する重要な領域。どちらもやり甲斐を感じながら診療にあたっています。

内視鏡検査の受け入れ態勢について教えてください。

胃の検査に対して鼻からカメラを入れる経鼻内視鏡と口から入れる経口内視鏡を用意し、休診日以外は毎日検査をしています。当院の内視鏡検査は短時間で済むと評判なんですよ。一般的に胃の内視鏡検査は速くて7分といわれますが、私の場合はたいがい5分ぐらいで終わります。外科医というのはせっかちな性分なんでしょうね。私の兄は消化器内科医なので、一度検査をしてもらったことがあるのですが、あまりにも丁寧で思わず「長い!」と言ってしまいました(笑)。念入りな検査は必要ですが、そのぶん患者さんには苦痛ですから、確実で検査時間が短いのが理想だと思います。また、腹部や乳腺などのエコー検査も毎日のように実施しています。診察の合間に迅速におこなっていくことで、早期発見・早期対応を可能にしています。

外科医の見立ては内科医と違うものでしょうか?

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外科医は実際に手術を経験していますから、検査でがんの病変が見つかった場合、そのがんは取れるのかどうかを見据えて診断をします。その点が内科医とやや違う点かもしれません。開業以来、手術をしなくなった私にとって、早期治療につながる検査は肝の部分。「絶対に病変を見逃さないぞ」という姿勢で検査にあたり、紹介先の病院の先生から「よくこんな小さな病変を見つけましたね」と驚かれたときは、自分の役割を果たせたと実感します。そして無事に手術を終えた患者さんが元気になられた姿を見るのが何にも増してうれしいです。

診察の基本は「見て」「触って」「聞く」こと

先生お一人ですべての患者さんを診る理由は何ですか?

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やはり患者さんは、そのクリニックの院長に診てもらいたいと思うんですよね。顔の見える診療というのでしょうか、私も「見て、触って、聞く」診療を大切にしています。患者さんが診察室へ入ってこられる瞬間から表情や顔色、歩き方などを見ているので、お話を伺う前に「熱はいつからありますか?」と聞くと、患者さんは「先生、どうして熱があるってわかるんですか?」とびっくりされますが、しんどそうな様子を見れば一目瞭然です。ところが最近はクリニックでも電子カルテが主流になりつつあり、パソコンの画面ばかり見ている医師が増えています。それでは足をケガした患者さんが足を引きずって入ってこられても、椅子に座ってしまったらわかりません。診療は本来、患者さんが診察室の扉を開けた瞬間から始まっているのです。

隠れた病気の原因を突き止めるコツはなんでしょう?

患者さんのお話をよく聞いて、その中にあるヒントを見つけることです。以前、肝機能が低下した患者さんがいらして、検査では何も異常が見つからない。肝機能に影響を及ぼす可能性のある漢方薬も飲んでいないとおっしゃるので、さらに詳しく話を伺ってみたところ、市販の風邪薬を1カ月ぐらい前から飲んでいることがわかりました。原因はそれだったのです。風邪薬でなぜと思われるかもしれませんが、総合感冒薬には風邪の諸症状を緩和するさまざまな化学物質、例えばビタミン剤や生薬、鎮痛剤や咳止め、抗ヒスタミン剤などが入っていて、短期的な服用は問題ありませんが、常用すると肝障害の原因になる場合があるのです。このことは世間であまり知られていないようなので、ぜひ注意していただきたいことの一つです。

禁煙治療や生活習慣病の改善指導もしていらっしゃいますね。

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特に禁煙治療には力を入れています。実は父を肺がんで亡くした苦い経験がありまして。がんを発見したときにはすでに脳へ転移していて、最後は全身転移でしゃべれない、字も書けないという状態でした。本人がどんな状態なのか、どんな思いでいるのか何も聞けないというのは家族にとってつらいものです。そうした経験もあり、たばこを吸う患者さんには年1回の胸部CT検査を強く勧めています。レントゲンだけではあばら骨に隠れて病変が見えないことがあるからです。禁煙治療を受けようと決意された患者さんには、「中毒性が高いたばこは合法的なドラッグのようなもの。百害あって一利なしです」といったお話をして、喫煙がいかに健康を損ねるかの意識付けから始めています。

「明るく、楽しく、いい仕事」をして地域医療に貢献

そもそも医師になろうと思ったきっかけは何だったのですか?

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中学生のとき、「この世の中で日進月歩が目覚しい分野って、何だろう?」と考えたとき、医学だと思ったのがきっかけです。実際に医師になって勉強会などに参加すると、「医学の世界ではこんなすごいことが起きているのか!」と未だに目からうろこの発見がたくさんあります。ただ父親は鍛冶屋で小さな町工場を営んでいまして、夏休みともなれば「宿題なんてしていないで早く手伝え!」というような家でした。兄と一緒に出来上がった製品の面取りや鉄をカットする作業などをよく手伝っていましたね。

この辺りはどんな土地柄なのでしょう?

中川区は名古屋市の中でも田舎といいますか、昔ながらの温かい土地柄だと思います。クリニックで仕事をしていても、ご近所さんが診察室の窓ガラスをとんとんと叩いて、「先生、野菜が取れたから持ってきたよ」とか「とうもろこしを茹でたから食べて」と気軽に訪ねてきます。私もこの中川区で生まれ育った人間で、医師の仕事ももう30年以上になりますが、今では同級生やその親御さん、お子さんらが患者さんにいて、自分を頼ってくれることが心からうれしいです。

そうした方々に大きな病気が見つかったときは、医師としてつらいものがありますね。

そういうこともありますけれども、医師が患者さんと一緒に落ち込んでいては始まりませんからね。仮にがんが見つかったとしても現状をはっきり告げ、今すべきことをご説明します。多くの患者さんはしばらく落ち込むものの、数日後には前向きに治療に向かわれますよ。そのとき私は「治療に関してあまり家族で相談しないでください」と言います。ちょっと冷たく聞こえるかもしれませんが、知識のない者同士が、わからないことについて話し合ってもネガティブな結論になるだけだからです。話し合いは医師のいる所でとお願いします。そうすればわからないことにすぐにお答えできますからね。

そんな加藤先生の医師としてモットーは何ですか?

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「明るく、楽しく、いい仕事」をすることです。医師という仕事は暗い顔をしてやれないんですよ。主治医の表情が曇っていたら患者さんは不安でしょう? だから私はまず自分の身心の健康を維持するために週2日、昼休みを利用してフィットネスジムへ行き、ノンストップで30分泳いでいます。公私ともに尊敬する先輩医師の勧めで始めた習慣で、かれこれ10年ぐらいになりますが、とてもいいリフレッシュになっています。加えてその先輩が教えた、「人間は仕事ばかりでなく息抜きも必要。一生懸命働いたら将来ではなく、今、遊びなさい」という生き方の指針のようなものも学びました。この町で培った人と人の結びつきは私の大きな宝。これからも地域に根差し、皆さんの健康を末永く支え続けていきたいと思います。

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